異議有り!

2015年2月12日 (木)

自転車は車道を走るべきだと思いますか?2/ 車道走行実験

これは自転車は車道を走るべきだと思いますか?1 の続きとして、Mixiに書いたもの。

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今日はマジ、死ぬ所だった。。。自転車の車道は危なすぎ

すずめの日記への投稿で、自転車は車道を走った方安全だという投稿があった。他にも自転車は車道を走るべきだという何人かの意見があった。

そこで、今日はそれを実験してみることにした。

いつも、危ないと思っていたので、歩道を走っていた、駒沢通り。
1車線であるが、それほど狭くは無い。ただし、道幅は微妙で、自転車が道路脇を走ると、車は充分な距離を保って追い越せるほどの幅は無い。特に、上下方向とも車が恒常的に流れているので、車はセンターラインよりを走ることはできず、自転車が脇を走るとすぐそばを走らないかぎり、追い越せない。
この手の道路はよくあるはずだ。というより、最も多いタイプだろう。

昔から、駒沢通りは怖いなと思ってはいた。
しかし、何人かの投稿では、自転車はいかにも、車道を走るのが、当たり前で、世界的にもそういう方が安全ということになっているとなれば、まあ、大丈夫なのだろう。
今日は挑戦してみることにした。

目黒区の環七から、駒沢通りに入る。
時速、16キロ。普通に走ると、そんな感じなのだが、さすがにそれでは車に気の毒なので、頑張る。
うんと頑張って、一瞬、20キロが出る。でも、かなり大変。。。。

それで、路肩から、しっかりと距離を取り走ると、車線の真ん中。
これなら、車は追い越せない。
とはいうものの。
何台もの車が、クラクションをならして行く。

あはっ。
私は合法よ。でも、そのクラクションは違法ウインク

何台もが追い越して行く。この通り、何カ所かは黄色いセンターラインだが、頓着無い。
対向車が切れたと思うやいなや、追い越す。

っと、ココまで書いただけで、多少賢い(ってほどじゃなくても)人はお気づきだろう。
これは、自転車が危ないってだけじゃない。車にとっては、かなり危険な状態であるということに。

そう、コレをやりながら、かなり酷い、危ない状態だと思った。
すずめは一生懸命走ってるんだけど、せいぜい20キロだ。
もう、Tシャツとウィンドブレーカーで汗びっしょり。
これが自転車の速度の限界。
でも、車はイライラする。そりゃそうだ。20キロの自転車の後ろにつくんだから、渋滞と同じ。
追い越したくなっても仕方がないかもしれない。しかし、対向車は制限速度の40キロで走っていく。コレが、センターラインで衝突したら、ハンパな事故では無い。ゆっくり走っているこちら側はまだ良いが、対向車線は玉突き事故だろう。1車線しか無いんだから、歩道にすら突っ込んでも不思議はない。。。。コレ、合法だから、もし、そうなってもすずめのせいじゃないけどさあ。。

誰が考えたんだ?自転車に車道走れって。。。。走ってみて無いんじゃないか。
っと、思いつつ。。。

ところが、突然それは起こった。

仰天!

車が、猛スピードで、すずめの、右肘と腰の間をすり抜けて(正確には当たって)行ったのだ。
あと、1センチずれてたら、死ぬ所だった。前のカゴがもう1センチ大きかったら、車に引きずられてただろう。
思わず、
きゃあ!
っと、叫んだ。降りそうになったが、後ろにもう1台、車が着いていたので止まれなかった。
車は濃紺のベンツ (小型)
ナンバーは 6248
もう少し余裕があったら、写真に撮っておくべきだった。


この時、一瞬思ったのは、嫌がらせをされたのかということだった。
しかし、よく考えてみると、違った。

この場所は、駒沢通りの五本木交差点。
少し広くなっている。このすぐ先。


すずめが当たられて後ろを振り返った時、もう1台真後ろにいたのだ。車は二台横に並んでいた状態だった。。。要するに、ベンツが追い越したのだ。
すずめの後ろには、ちゃんと、ずっとすずめの後に20キロでつけている車があった。
濃紺のベンツは、おそらくその後ろを走っていたのだろう。イライラしていた。前の車が自転車の後につけているんじゃなく、勝手にのろのろ走ってるのだと思っていた。もし、もっと自転車がセンターライン近くを走っていたら、後続の車にも見えたかもしれないが、すずめは、ギリギリ追い越せない位置にいたので、後続の運転席からは見えなかったのだろう。
五本木の少し広くなった場所で、そのノロノロ車を追い越した。すると、その前に、自転車がいたというわけだ。
さすがに、ベンツもこんな危険なことはやるつもりじゃなかったのでは。自分だって、人を殺したら、大変だ。しかも、この状態だと100%ベンツが悪いのだ。

これは、怖い。

もし、単なる嫌がらせだったら、
車のドライバーさんは、全員、皆、いい人に違いないんだから、嫌がらせをするような奴は滅多にいないだろう。10000人に1人か、10万人に1人。だから、自転車の乱暴な運転で打ち所が悪くて死んじゃうとかなんとか言うようなのと同じ、それほど心配することもないんじゃないか。。。と言える。
しかし、もし、上のような理由での出来事であれば、これは、偶然では無い。
たった何百メートルかの駒沢通りを走っているだけで、おそらくすずめの後につけた車の「全員が」イライラし、その3割はクラクションを鳴らし、残りの3割は、違反と知っても、追い越さずにはいられなかった。
言わないでも分かると思うけど、交差点では追い越しをしてはいけない。分かってたけど、広ければやってしまう。しかも、ブウウウーーーンと猛スピードで。(コレが誇張ではなく、実際に猛スピードだったというのは、状況を想像すれば、分かるだろう。グっとアクセル踏んで前の車を追い越して行ったんだから)
偶然ではない。ありうべき、事故だ。そして、その車がセンターラインで対向車と衝突事故を起こすというのも、ありうべき事態だろう。


これは、あぶなすぎる。

繰り返すが、
駒沢通りは、都内としては特殊な道路じゃない。広さは非常に一般的。
そこでのこの出来事。

実はこの実験、
何回かやって、その中の何回目に危ないことが起きるかで、パーセンテージにしてしまおうと思っていた。
なので、よく通る駒沢通りにしたんだった。10回目あたりに、何かあるんじゃないかと思っていたので。


ところが、初回から、コレは絶対、やってはならないことだったと分かった。

もう、コレは100%だ。
コレに異議があるんだったら、誰か、同じ事を、駒沢通りでやってみると良い。玉堤通りでやるんだったら、遺書でも書いておくことだ。何回目に死ぬかで何割の確率で危ないかが分かる。


もう、これは動かしようのない事実だと言える。

ママチャリは、絶対に、車道を走ってはならない。
車道を走るなら、以下の条件が揃っていること。
 
レーンが3本以上ある
路上駐車がいない
昼間のみ 
警察官の目がある

こんな道、東京では殆ど無い。


本当は道交法なんて、そんなに問題じゃないとは思っていたが、
そんな生易しいことじゃない。

明記すべきだ。

自転車は原則歩道
特に歩道が不都合な場合(ロードバイクなど)は軽車両として、車道に出ることができる

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自転車は車道を走るべきだと思いますか?1

コレは、Mixiの吉祥寺での母子の自転車事故について書いた日記。

ページビューは現在1500を越えている。

膨大な量のコメントも付いている。全体公開への日記として書いているので、コメントはココからも見ることができる。

http://open.mixi.jp/user/12848274/diary/1938680616

最近、自転車は車道を走れと言われる。だけど一度ぶつかると、このように、生身の人間大きなダメージを受ける。
車の信号無視、駐車違反は、ザラにある。
駐車違反の無い道路の方が珍しい。駐車中の車の影から、自転車が出てきたら、車は咄嗟に避けてくれるのか。

歩行者は、自転車が邪魔だから、歩道を走るなと言われる。
が、時速10キロのママチャリが、本当に、車道を走るべきなのか。
50キロも出るスポーツバイクと、別物と考えるべきではないか?


自転車が歩道を走って、歩行者を死亡させるような事件もあると報道されている。
しかし、本当に、そんな事件がどれほどあるのか、知っているだろうか?
30年間に、6件だ。
それも、1件は道路の工事をしていて、誘導されて置きたもの。そのほか、坂道、他どれも、かなり特殊な偶然が重なったもの。

一方、車道で車に殺される自転車の事故は、減ったとは言え、1年に数百件。
年間、数百人もの命が車道で奪われている。


おそらく、この親子は、歩道を走っていたとは、思うけれど。
このおかあさんは無事でいてほしい。
まだ、小さい赤ちゃんのためにも。

さて、みなさん。
自転車は、車道を走るべきだと思いますか?


■親子自転車に衝突、母重体=小田急バス信号無視か―東京・武蔵野
(時事通信社 - 02月04日 16:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3258657

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2014年10月19日 (日)

外国人メイド:日本では普及しないだろう

■外国人の家事代行は普及するのか?
(THE PAGE - 10月19日 08:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=3102409 


何人かの友人が使っている外国人メイド、
意外に安い。
日本でも各社、家事代行サービスがあるが、それらと比較すると、おそらく2〜3分の1のような値段だ。彼らのケースでは、留守の家に昼間、何時間か来てもらって、掃除をしてもらう、子どもの小さい時に、シッターさんとして任せるというもの。
シッターさんを頼んでいる家は、1つ、部屋をシッターさんに与えて、住み込んでもらっているそうだ。彼らは共働きで、仕事の時間が不定期(常勤の正社員に加え、残業が多い)なため、保育園を頼むのが難しい。なので、割り切ってしまえば、その方が経済的だということだった。
これらと同じサービスは、日本の業者でもやっている。
しかし、高い。
どこが違うのか。

彼らの場合、シッターさん、掃除婦さんと個人的に契約するのである。だから値段は交渉次第だ。そして、ほぼ1ヶ月いくら、継続して安定した収入がベースになるように設定する。だから、年に何度か、不定期に頼むというものではない。
確かに言葉の問題はあり、シッターさんは、子どもと英語でしかコミュニケーションできず、掃除婦さんにしてもそうだ。

日本で需要があるとすれば、掃除の方だろう。彼女らが使っている値段を言うと、皆、それなら使いたいと言う人も多い。だが、実際には契約しない。家庭内に留守の間、人に入られる事に対する不快感があるからだ。我々のプライドとして、人が来るなら、自分で掃除しておかなければ恥ずかしいと思ってしまったりする。人に見られたく無いものを片付けるのが面倒だという人もいる。
聞くと、この手の掃除を頼んでいる大使館や外資系の日本駐在の人々などは、掃除の代行が来る日は、食事の後片付けすらしないそうだ。朝ご飯を食べた後、食器をそのままテーブルに残したまま、出かけてしまうと言う。日本人であれば、さすがにそれは。。と思うのではないか。

掃除人に外国人が良いのは、こういう見栄やプライドが働きにくいということもある。言葉が通じにくければ尚更。おそらくこういうのを頼む高所得者はあまり友人関係を結びたいとは思わないかもしれない。要するに、留守宅の掃除を頼むというのは、プライバシーの開示になるわけだが、それは相手を対等な友人だと思う可能性の無い存在だからできるのだ。だから、「恥ずかしい」とは思わない。
(もちろん、友人達がそういう不遜なタイプの人たちであるというわけではないし、このことを意識しているわけでもない)
加えて、もう一つ重要な要素がある。信頼関係である。友人にはなれないが、信頼できる相手でなければ、盗難や悪意あるいたずら、秘密を言いふらす等、その他、何でもできてしまう。なので掃除人は、こういう人々を使っている友人関係からの紹介で探す。何年も使っていて人柄など信頼できるということで頼むのだ。
それでも事故は起こるだろう。海外の友人も、ベビーシッターやメイドのいろいろな事件がたくさん有るという。赤ちゃんはいじめられても分からない。雇い主がビデオを仕掛けて発覚したなどというのがたくさんあるそうだ。日本でこれが1度でもメディアに流れたら、このビジネスそのものが全否定になっていくだろう。

留守宅を見せる掃除人の普及は、このような、外国人を社会に入れても、上下関係を作って分断させる形を維持させることが要件になるだろう。加えて、情報網だ。誰かが使っているという口コミの情報がどう、得られるか。
前者はともかく、後者を組織的にするとしたら、保険や監視体制を整えなくては成らない。これをすでに行っているのが、民間の業者だが、言うまでもなく、それを行うから、高くなるのである。

おそらく、日本では普及しない。
するとすれば、今、民間で行っている同様のサービスだが、
もう、何年にもなるが、それほど普及しているようには見えない。



■外国人の家事代行は普及するのか?
(THE PAGE - 10月19日 08:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=3102409

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2014年9月30日 (火)

本当に予知は不可能だったのか2

気象庁は9月10日の時点で、「予兆」をつかんでいた。これが本当に噴火につながるものなのかどうかは、確信できなかったとは言う。もし同じ「予兆」が頻繁にあったなら、別に用心などする必要は無かったかもしれない。しかし、7年ぶりの異変だったのだ。
もっと、真摯にうけとめるべきだったろう。
というより、後だしじゃんけんを言えば、確かに、間違っていた。

この時のデータ

御嶽山では剣ヶ峰山頂付近で火山性地震が増加しています。
 火山性地震は昨日(10日)昼頃から増加しています。振幅はいずれも小さく、火山性微動は発生していません。
 噴煙の状況は雲のため不明です。地殻変動には、特段の変化は見られていません。9月9日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のとおりです。
                火山性地震   火山性微動
  9月 9日          10回     0回
    10日          51回     0回
    11日(10時まで)   49回     0回
    

確かに監視カメラを置いていたのだろう。ただ、置いてましたというだけで、24時間監視されてるからオッケーと取っていいのか。ちょっと考えればそれではダメなことはすぐ分かる。メンテナンスやら管理、判断システムがちゃんとあってこそだ。地震計が壊れているのに、火山性微動は無いなんていう発表をどこまで信じて良いのやら。

そもそも、ずっと無かった火山性地震が50回を越えているという事実を、問題無しとした「間違い」はなぜ起こったのか。
リスクマネジメントで考えると、ここまでなら、大丈夫とする。そのボーダーが難しいわけだ。55回あったら、レベルを引き上げていたかもしれない。これを何回と決めるかということだが、少なくとも今後はもっとシビアに受け止めるべきだ。
よく、防災関係の人たちの愚痴に出て来ることば。
「ナメすぎてる」
今回のはナメてたとしか言いようがないが、地震計が壊れてて1年も放置となると、もう、その許容限度は越えている気がする。

壊れているなら、壊れているで、公開されているのはどことどこのデータというのを記載すべきだろう。お上は危なくても、警告はしてくれない。今回のことでも責任取るつもりなんだか、どうなんだか。いずれにしても、こんなに信用にならないんだったら個人が自分で判断するしか無い。なら、詳細なデータの公開をすべきだ。

昨日の日記

http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-af69.html 

地震計
こういうのを、ただ「監視してました」という一言で鵜呑みにしてしまう落とし穴があることを、今回、教訓とすべきかもしれない。

-------

 御嶽山の山頂付近に長野県が設置した地震計が、昨年8月から故障で観測できない状態だったことが30日、わかった。老朽化で故障したが、火山観測で連携している名古屋大が秋にも山頂に新たに地震計の設置を準備していたため、県単独の更新を見合わせていた。

 気象庁火山課によると、御嶽山では1979年の有史以来初めての噴火を受け、88年に常時観測を開始。現在、同庁のほか長野、岐阜両県、名古屋大、防災科学技術研究所などが12カ所に地震計を設置、他にも傾斜計や空振計、衛星測位システム(GNSS)など複数の計器が備えられている。データは、気象庁に常時提供され、活動の監視に使われている。

 地震計のうち火口に最も近いのが、長野県が管理する「御嶽山頂」観測点だ。県砂防課によると、84年の長野県西部地震による土砂災害を受けて、土砂災害を防ぐ目的で97~00年度に山頂を含めた3カ所に地震計を設置。補修を繰り返して使ってきたが、昨年6~8月、うち山頂を含む2カ所が故障した。

続きはこちら


■御嶽山頂の地震計、昨夏から故障 噴火時、観測できず
(朝日新聞デジタル - 09月30日 15:16)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3075143

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2014年9月29日 (月)

本当に予知できなかったのか/御嶽山噴火

ネットをググるといろんな情報が出て来る。
ウソかホントか、こんなのを見つけた。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10135799815 

質問者
maccatney0さん2014/9/20 09:11:55
岐阜県御岳山の登山道で今回の噴火で影響がある道は有りますか?また噴火した場所に一番近くまで行くにはどの登山道がいいでしょうか? 私見ですがもう廃道になってますが旧湯川温泉山荘へ繋がる登山道が良いのではと思っていますが荒れ果てた山道どうなってるのかご存知の方みえますか?
このあと、質問者が答えて、最後に、


質問した人からのコメント2014/9/21 18:34:57
9月に入って噴火してますよ。


日にちをみると、9月21日。まだ、このころは、御嶽山は話題になっていない。
いたずらだとも思えないし、日にちを変えて書き込んで楽しんでいるようにも見えない。なぜなら、彼の他のコメントも火山関連の趣味をうかがわせるものであるし、そのコメントまで改竄しているとも思いづらいからだ。

このmaccatney0さんはこの後、もう一度書き込みをしている。

一週間前に御岳山噴火口見たくて9合目まで行きましたが噴煙らしき物しか見れません...
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質問者
maccatney0さん2014/9/27 14:58:40
一週間前に御岳山噴火口見たくて9合目まで行きましたが噴煙らしき物しか見れませんでした。 ただ普段はないはずの岩間から白い冷泉の川が出来ていましたがこれは今回の噴火の前兆ですか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12136127607 

この方の他の質問は
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_quedetail.php?writer=maccatney0 


火山ウオッチャーみたいな方なのかもしれない。

いずれにしても、彼が目撃したものが、「前兆」だったとしたら、どうなのだろう。
なぜ、この情報が生かせなかったのか。彼自身、こんな大事になるとは思ってもいなかったのでは?
もしくは、こうしたアマチュアの情報を吸い上げるシステムができていなかったのかもしれない。だとしたら、国は、登山者に情報を与えるべきなんだから(噴火活動がある場合は入山禁止にしているはず)ある程度責任はあるだろう。

そもそも、御嶽山、「死火山」だと思われていたのが、1979年に水蒸気噴火。
(以来、死火山という名称は用いなくなったとか)その後、どれだけ研究されているのか。

"文部科学省は08年、大学が観測している全国の33火山のうち、活動が盛んな16火山で観測を強化する方針を打ち出した。残りの17火山については大学の裁量に任せ、支援はしない。"

と、火山研究は麻生内閣時代、「仕分け」されている。

http://despair0906.myjournal.jp/archives/1633788.html 

その時、強化されたのは、以下。
1.阿蘇山
2.霧島山
3.樽前山
4.有珠山
5.北海道駒ヶ岳
6.草津白根山
7.浅間山
8.口永良部島
9.岩手山
10.富士山
11.伊豆大島
12.三宅島
13.雲仙岳
14.桜島
15.十勝岳
16.諏訪之瀬島

御嶽山は入っていない。



本当に、予知ができなかったのか。
研究費をカットするならせめて、
予知情報を収集し、生かすシステムでも無かったのか。

もし、上の目撃情報が本当だとしたら、これはかなり由々しきコトじゃないだろうか。


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補足

期間限定してググると、やはりいろんな前兆があったのが分かる:

http://mirasoku.com/archives/1009156129.html 

09月11日 19時08分

岐阜県と長野県の境にある御嶽山で、10日昼ごろから火山性の地震が増えていて気象庁は火口付近
では火山灰などの噴出に注意するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと岐阜県と長野県の境にある御嶽山では、10日昼ごろから山頂付近を震源と
する火山性の地震が増え始め、10日は51回、11日は午後3時までに、71回観測されました。
1日の地震の回数が50回を超えたのはごく小規模な噴火があった平成19年1月以来です。
地殻変動に特段の変化は見られないということです。

>>2014/09/12時点で一般公開が確認出来た記事の一部を引用しました、全文は元サイトでどうぞ



御嶽山
警戒レベル等   レベル1(平常)
位置・標高 北緯35度53.57分
東経137度28.82分
標高3067m
<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>
火山活動の状況及び予報警報事項

御嶽山では剣ヶ峰山頂付近で火山性地震が増加しています。
 火山性地震は昨日(10日)昼頃から増加しています。振幅はいずれも小さく、火山性微動は発生していません。
 噴煙の状況は雲のため不明です。地殻変動には、特段の変化は見られていません。9月9日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のとおりです。
                火山性地震   火山性微動
  9月 9日          10回     0回
    10日          51回     0回
    11日(10時まで)   49回     0回
    
 火山性地震の日回数が50回を超えたのは、2007年1月25日以来です。

防災上の警戒事項等

御嶽山では、2007年にごく小規模な噴火が発生した79−7火口内及びその近傍に影響する程度の火山灰等の噴出の可能性がありますので、引き続き警戒してください。
 地震活動が活発になっていることから、火山活動の推移に注意してください。
 今後、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。


http://www.tenki.jp/bousai/volcano/information-11461.html 


冒頭のアマチュア?火山ウオッチャーによる投稿の信憑性はともかく、
気象庁の発表が存在していたことから、プロの目でみても、いつもと違う
異変が起こっていたことは確かかもしれない。

気象庁は、どう、判断すべきだったのか。
履歴をみると、この「異変」はいつもいつも起こっていたものじゃなく、2007年以来。
7年に一度のもの。これを大事と見るか、見ないか、そのボーダーが重要なわけだろう。
だがそこへの線引きは、いくら専門家でもできっこないはず。(要するに確率の問題でしかない)要はリスクマネジメントが甘かったとは言えないだろうか。




■爆音、噴煙、人が埋もれた 下山者、ザックに命救われる
(朝日新聞デジタル - 09月28日 16:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3072185

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2014年9月 4日 (木)

朝日新聞バッシング

私、朝日新聞バッシング、ホントはヘンだと思ってます。なぜ、知識人の人たちがこぞって叩くのか、本当は不思議。
確かに、報道のマナー、手順としては、間違っていたと思います。そこへの謝罪はあるべきかもしれませんが、そんなのだったら、単なるよくある訂正文程度の問題です。今煽られてるのは、朝日が「日本を辱めた」という事に対してです。なぜ、それを知識人の人たちが気づいていないのか。
なぜ、それを書いてはならないのか。
それを、書いてはならないことイコール、恐ろしいタイプの言論弾圧だということを、だれも、気づいていない。。。そこが、本当は怖いと思っています。

確かに、慰安婦云々の問題(詳細は本論ではないのであえて書きませんが)に、証拠も無く、書いてしまったことは間違っています。
だけど、世の中には、証拠のない「事実」はたくさんあります。証拠が無いからと、事実ではないと言ってしまって良いのか。
朝日の行為は、ものすごくマズイものでした。
なぜなら、このバッシングのおかげで、慰安婦のような問題は、「無かった」と、世間が既成事実として、作ってしまったからです。
いつのまにか、アーギュメントがあったはずの問題が、完全な事実として「無かった」ことになってしまいました。
何か、キツネにつままれた気分です。

日本人として、とても不快なのは、
こういう慰安婦の問題をネットでググると、必ず出て来る書き方

慰安所があったのは、事実なので、そこに働く人がいなかったとは書いていません。
あったのは、事実だけど、皆、自由意志で行ったと。
そこには、日本人も韓国人もいたと。

でも、それは皆、自由意志。
韓国人には、売春婦が多く、今でもこんなにいっぱいいる。。。

というもの。
この書き方が、とても不快です。
日本人として、そんな事を書く人たちの存在が。

確かにそうなのかもしれません。
事実なんでしょう。でも、今の時代はともかく、
戦時中に、本当に、彼女らは、それを望んでいたのか。
やりたくて選んだ仕事なのか。
社会の中で、弱者だったから、他に選択肢が無くて行ったのではないのか。

世界中で、若い女性や子どもまでもが、人身売買の上、売春をさせられたりしています。
こういうのも、自由意志なのか。親に売られたんだから、自分の意志であって、強制とは言え無いのか。

自由意志で、好き好んで売春という仕事をする女性がいると、
本当に思ってる人たちがいるということが、本当に不快です。

私はそうは、思えないので、
慰安婦として行った人たちは、社会的に強制されたのだと思っています。

でも、そんなもの、
データや証言にできないでしょう。
なぜ、行ったのか。
貧乏だったから。。お金が欲しかったから。
なぜ、彼女らに限ってそこまでしなければならないほど貧乏だったかなんて、
誰も「証言」できません。
だから、無かったことになる。

日本が辿った戦争への道は、
徹頭徹尾、間違っていました。
今ならありえない。もう、二度と、同じ轍を踏まない過去です。
だから、断固として、言いたいと思います。
私たちは間違っていた。
今の私たちは、賢く、誇り高く、強く、もう、二度とそんな間違いをするような愚かな国民ではないからこそ、言える言葉です。

自分たちが犯した間違いを認めることが
なぜ、恥ずかしいのか。

むしろ、それが認められる国であることに、誇りを持ちたいと思います。

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2014年8月27日 (水)

煽り記事と短絡反応:少子化への道

 こんなふうに例を挙げていると、なんだか非常識な親子ばかりのようですが、基本的には「たいていはモラルのあるお客様で気持ちよく買い物して帰られてますよ」とのこと。

この記事で、今現在、普遍化して語って良い事実を述べているのは、ここだけ。

非常識な親子が増加!? 
いまや親も店員も怒らない時代

この二つに関しても、何の根拠も無いし、データそのものも無い。
なぜか、皆、昔の大人は子どもを叱っていたと信じ込んでいるが、本当にそうだろうか。
今の子の方がお行儀が良いだけではないだろうか。だから、やんちゃなのが目立つ。
今のオトナたちだって、飲むと出てくる、子ども時代の武勇伝。今ではあり得ないような、無茶をしていたのだ。彼ら。そりゃ、そこまですれば叱られるよ。。。というような。それ、今だったら、違法よね。。みたいな。

大きく変わったのは、大人の子どももしくは子育て世代への目ではないだろうか。
今や、子どもを育てているのは、社会の中で少数派。特にネット世論の中では圧倒的に少数だ。だから、バッシングが起こる。
それにしても、その程度が極端だ。たとえば、こういう記事にしても、9割以上、おそらく100%に近く、子どもバッシング、DQN目撃談が並ぶ。
記事そのものが、そういう短絡反応を狙ってミエミエの書き方をしているとは言え、ここまで操られちゃうかね。。。というような画一性が、むしろ怖い。

毎度同じ反応

今の親はDQN 躾ができていない
ああいうの見た。こういうのいる。。。
怒る大人がいない

まあ、どれも同じだが、大別するとこんな差異しか無いような没個性ともいうべき反応。一致しているのは、こんなアバウトな印象記述なのに、誰もデータとか探そうと思ったり、ホント?と論理的に考える姿勢が無いこと。

たとえば、大人は叱るべき
なぜなら、命に関わることだってあるんだから。

そうか。マナー違反をする子どもが増えていて、
しかも大人が叱らない。だったら、子どもの事故もさぞ、増えてることだろう。

って、こんなのは、ベーシックな知識として、ホントなら誰でも知ってるべきだと思うけど、一応、統計を。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20120710 

あはっ。こんなの常識だと思うんだけど。
子どもの不慮の事故は劇的に、減っているのだ。(人口対比でみても)
長期的にも短期的にも。。。。今はこれ以上減らせない所まで来ているのではないだろうか。

今の子どもは、昔とくらべて、事故につながるようなやんちゃな事はやっていない。
これは、青少年の犯罪統計などをみても分かる。(ただし犯罪の統計に関してはちょい、複雑な背景もあるのでここではあえて書かない)

ちなみに、不慮の事故。
大人は減っていない。泥酔しても叱ってくれる高齢者がいないということか。
もうひとつ、ちなみに、公共の場で法に触れる位酷いマナー違反をするニンゲンは、50代が一番多い。(彼らは年齢的に小さな子供の親じゃないね)

さて、
統計はともかく、こういう記事の最も大きな問題は、
こういうのをチビチビ書くことによって、子どもを育てようと思う若者が減るのではないかということだ。
子どもを持てない、結婚できない最大の理由としてあげられるのは、経済的自由だ。
子どもを持つにはお金がかかるから。。。幸せにできないと。

なぜ?
義務教育は公立、高校だって無償化されてる。
働けなければ、児童手当も、生活保護もある。子どもがいれば受け易い。
何よりも、戦後、皆、とても貧乏だった時代にも、どんどん子どもを持っていたではないか。なぜ、今、こんなに豊かな社会で、昔よりも遥かに福祉の行き届いた社会で、子どもが持てないほど、貧しいのか。

要するに、
こうやって、世間は皆、子どものアラ探しばかりしている。
だから、完璧な子に育てなければならない。

公立に入れたらイジメに合う。
私立の小学校は年間、100万ーーー500万
塾代だって年間100万。。。
そりゃ、お金が無いとダメだと思うよね。

赤ちゃんの時から塾に入れて、
言葉遣い、歩き方。。。訓練して、お受験に臨む。
赤ちゃんから小学校までの塾代が1000万なんてザラ。

そう、その位やれば、ねっとピープルにもモンクは言えまい。

これが良いのだろうか。
社会のダウンサイズは良い。
だけど、今のまま少子化が進んだら、日本は今の暮らしを維持できない。
今アラ探ししている独身者の老後はさぞ、悲惨だろう。
コレは政治のせいじゃない。
なぜなら、どんな政策をやっても、少子化の前には無力だからだ。

子育てしてるみなさん。
子どもがやんちゃでも良いですよ。
子どもは、大人になるまでに、ゆっくりお行儀良くなれば良いんです。
泣いてたってかわいいし、
走って転んで擦りむいても良いじゃないですか。
やんちゃな大変さをゆっくり楽しんでください。
大人は別に大した迷惑なんてかけられて無いんですから、
堂々と、迷惑かけてください。
私たち、大人こそ、
これからの時代、生き延びて行くために、
子どものやんちゃさを楽しむことを学んでいかなければならないのですから。



子どものやんちゃさを
楽しめる事を、大人の常識にしたい。


これって非常識? 子連れスーパー利用のマナー
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=3024947 


■非常識な親子が増加!?  いまや親も店員も怒らない時代

 小さな子どもがいると、スーパーで買い物するだけでもひと苦労。勝手にどこかに行ってしまったり、アレコレ買ってと騒ぎ出したり……。最近は怒れない、注意できない親も増え、目に余る子どもの行動もしばしば。些細なことがすぐにクレームにつながるため、店側もよほどのことがない限り、お客さんに注意はしなくなっているそうです。

 子どもにとって近所のスーパーは自分の庭感覚かもしれませんが、れっきとした公共の場。毎日のように通う場所だけに、最低限のマナーは守りたいものですね。

■スーパーでのマナー、これってOK? NG?

 行き慣れているはずのスーパーでも、意外に判断に迷うことも多いはず。実際にスーパーの店員に話を聞き、OK・NGでまとめました。もちろん、これはあくまで一般論。店によって対応が違うこともあります。

□会計前の商品、後でお金を払うから先に封を開けてもいい?

 これはもちろんNG。子どもが欲しがるからと、会計前にお菓子の封を開ける人も少なくありませんが、店員は会計済みか判断に迷い、ときには万引きと誤解する恐れも。子どもにも「あとでお金を払えば、会計前の商品を開けてもよい」という間違った認識を持たせてしまうかもしれません。どうしてもというときは、1点だけでも先に会計を済ませ、テープを貼ってもらってから開けるようにしましょう。

□子どもがワインを落として割っちゃった。やっぱり弁償すべき?

 意外かもしれませんが、弁償しなくてよいという店も。むしろ、「お怪我はありませんでしたか?」と聞くのがマニュアル的対応なのだとか。これは子どもだけでなく、大人に対しても同じ。卵やお弁当などを不注意で落としてしまうお客さんは結構いるそうです。とはいえ、弁償しなくてすむのは、あくまで店側の厚意。そのサービス精神に甘んじることなく、子どもの行動には十分注意するのが親の義務。もちろん、店によって対応は違い、とくにデパートなど高価な商品を扱う店では弁償が必要な場合も多いでしょう。

□買ったお弁当やお菓子をフードコートで食べてもいい?

 これはケースバイケース。OKという店もあれば、NGという店もあります。フードコートの形態にもよるようです。明確に「持ち込みはご遠慮ください」という表示がなければ注意されることはあまりないかもしれませんが、ドキドキしながら食べるより、お店に聞いてから食べるのが安心ですね。

□ショッピングカート、カゴを乗せるところに子どもを乗せていい?

 これはNG。靴を脱がせればよいと思っている人もいるようですが、安全面でも衛生面でも不適当。子どもが乗せられるタイプのカートやベビーカーを使いましょう。別の例ですが、子どもを抱っこして買い物している人が、レジでお金を払うとき、手がふさがっているので子どもを一時的にレジ台に靴のまま立たせてしまうこともあるよう。当然こちらもNGです。

□子どもの試食、どこまでOK?

 基本的に子どもも試食はOK。ただ、デモ販売ではなく、「ご自由にどうぞ」形式の試食の場合、親が買い物に夢中になっているうちに、子どもが試食し続けていることもあるので注意。ほかのお客さんの分がなくなるのも迷惑だし、試食し続ける子は、楊枝を使わず手づかみの場合も多いので衛生面でも問題です。

□家から持ってきたお菓子を店内で食べるのはOK?

 子どものあやしグッズとして定番のお菓子ですが、店員からすれば「売り物と区別がつかないから微妙」とのこと。実際、万引きに間違えられることを避けるためか、買い物しながらおやつを食べさせている親はそれほど見かけないそうです。まだ言い聞かせてわかる年齢ではない場合も、袋ごと渡して大っぴらに食べさせるのではなく、一つずつ小出しに口に入れてあげるのが無難でしょう。

■スーパーの子連れ利用、これだけはやめて!

 ほかにも子連れ利用者のマナー違反はいろいろ。「これだけはやめてほしい」というスーパー店員の声を集めました。よく考えればどれも常識的なことばかりなのですが……。

□子どものギャン泣きを放っておかないで!

 赤ちゃんはいつどこで泣き出すかわからないもの。それ自体は仕方ありませんが、泣き出したら、静かにさせたり、外に出てあやすなど周囲に配慮を。幼児の場合、何かをねだってグズって泣いていても、「泣けばなんでも買ってもらえると思わないように」と放っておく人もいるようです。

 しつけとしてはアリかもしれませんが、長時間、店内に子どもの泣き声が響き渡るのは店にとっても大迷惑。買い物途中なら、店員に「外に行くのでカゴを預かってもらえますか」と一声かけていけばOKです。

□スーパーは公園じゃない!

 店内を走り回って大騒ぎしているのに、一切注意しない親も多いそうです。衣料品売り場でかくれんぼをする子もいて、なかには「お父さんがオニだぞー」と率先して遊ぶ親もいるというからあきれるばかり。売り物の服に子どもの鼻水がついてしまうことや、ラックなどが倒れる危険性もありますね。いずれにせよ、売り場で遊ぶのは厳禁です。

□子どもを売り場に放置しないで!

 お菓子売り場や本売り場に子どもを連れていき、「お母さんが買い物するあいだ、ここで待っててね」なんていって、置いていく親もよく見かけるそう。その間、子どもはやりたい放題。お菓子の封を開けて食べてしまったり、本をぐちゃぐちゃにしてしまったり。戻ってきた親のなかにはそれを見て「ダメでしょ、もとに戻しておきなさい」と言ってしれっと帰る人もいるとか。

 また、放っておくと、勝手に動き回って迷子になったり、エスカレーターに巻き込まれるケガのリスクも。なんと年に数回は、お菓子売り場やレジ前など店内にウ○チが落ちていることもあるんだとか(衝撃!)。少なくとも未就学児のうちは常に目を放さないほうがよさそうです。

□車のなかに子どもを放置しないで!

 ニュースでもあれだけ騒がれているのにもかかわらず、いまだにいるというから驚き。冬場は熱中症の心配こそ少ないものの、赤ちゃんにはいつ何が起きるかわからないもの。「赤ちゃんが車のなかで泣いているよ」とほかのお客さんから知らされ、呼び出すことも少なくないそうです。

 こんなふうに例を挙げていると、なんだか非常識な親子ばかりのようですが、基本的には「たいていはモラルのあるお客様で気持ちよく買い物して帰られてますよ」とのこと。とはいえ、知らないうちにマナー違反をしていないか、改めて見直したいですね。

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2014年6月 6日 (金)

自転車政策:人が死ねば分かるのだろうか。

ココ、知ってる。ものすごく、交通量が多い。

だけど、歩道の人が多いのは、三軒茶屋や駒沢駅の付近だけで、他はほぼ、無人。

車道はものすごく交通量が多く、店舗が多いのでバスレーンに駐車してる車もある。私も走る時、国道は車道を走るようにしているけれど、さすがにここは怖い。緩やかな坂道が続いているので、のぼりの場合はフラフラする。

何よりも、渋谷から続く国道。交通量がハンパ無い。

それだけじゃない。上の246を出たばかりのスピード感の車もいるのか、混んだ道路をすごいスピードで走っていく車やバイクもいる。

池尻の当たりは工事をしていて、自転車は歩道から通り難い。だけど道も整備されていないし、車もスピードがすごいので、さすがの私もこの道は通らないようにしてるくらいだ。(それでも、代替が無い時もある。)

加えて、暗い。昼もだけど、夜も暗いので、ヘッドライトで照らされた自転車を、車が見分けられるのか。
街灯増やすような工事するんだったら、自転車専用道路を車が踏み込めない別レーンで作るべきだ。繰り返すけど、専用レーンじゃダメだ。結果として駐車スペースに使われてしまい、自転車は路肩の駐車された車の影から車道に飛び出すことになる。車が駐車できない専用レーンを作らないんだったらかえって危ない。

しかも、こんなのまであるんだから、

https://twitter.com/nyancow/status/468727383520841731 

こんな狭い道の隣を車が走ってフラついたら、即死亡事故。
コレ、古い道じゃないからね。作ったばかりのだからね。
警察さんは、コレで良いと思ってる。笑っちゃう難易度。
はっきり言って、無い方がマシ。無ければ車道1レーン取って走るけど、あれば、ココをフラフラ走るしか無いんだから。

とにかくこの道路はスピードが酷いので、車に横を走られたら命が無い。なので、車道のど真ん中を1車線しっかり取るしか無いのだけど、その姿を車が見えるのか不安だ。位道で対向車のヘッドライトの中で霞むのではないか。

もう一つ言えば、ここに併設された歩道はものすごく狭くて、自転車でもスピードなんて出せない。自転車がスピードを出して、この歩道で、人に重篤な事故を起こしたという例が何件あるか、出してみるが良い。
.

前にも書いたけど、自転車が歩行者を殺すような事故は

30年に5件

一方、自転車が車に殺される事故はその何万倍も起こっている。単位の差が比較にならない。
.
さて、記事にもどって、 

246はバス通り
その脇に車も停まってる。
店舗のそばなんて、そりゃそうだ。納品もあるし、停めてくお客さんだっている。そんなのを交通監視員で取り締まるって限りがある。

結果、車が停まってる時は、車の脇から自転車が飛び出す形になる。
それ、ドライバーさん、怖くないですか?
しかも、交通量が多いのに、スピードがハンパ無い国道で!
車の影から、フラフラ時速10キロの自転車が出て来る!

子供を乗せたママチャリの隣を

車が走って。。
もしくは駐車中の車が不用意に開けたドアを避けた自転車が車に接触したら、
それだけで命が無い。

何度も書くけど、
自転車が人と接触して、人を殺すようなダメージを与えることは滅多に無い。
どれほど滅多に無いかというと、30年に5件という程の希さだ。

だけど、

自転車がここで車に接触したら、即、死亡事故だ。

.
子供を乗せたママチャリが車道を走って、死亡事故が起きたら、
この方法は止めてくれるんでしょうね。

--------

で、これで事故が起きたら、
被害者は、車と同時に、
世田谷警察も訴えると良い。
ドライバーも一緒に世田谷警察署長から、賠償金をせしめるべきだ。

こんな危険なこと、
最初から分かってるんだからね。
人が死んでみせなきゃ分かんないんだろか。警察って。

-----

さて、この日記は、ネットにもアップしておきます。
下に記事の文言 

東京都世田谷区の国道246号

自転車

事故

死亡

警察

などのような言葉は、検索で引っかかるようになるでしょう。

自転車で歩道を走り、
不幸にして事故にあわれた方、
車でそういう自転車をひき殺してしまったドライバーの方がいらしたら、

是非、警察を訴えましょう。



http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/30-0e97.html
 

警察は自転車が歩行者に怪我をさせる事故があると煽っていますが、

実際には、自転車が歩行者を死亡させるような事故は、30年に5件しか起こっていません。どれも特殊な背景のケースです。(上のURLにその記事前例を掲載しています)
こんな滅多に無い例を元に、ママチャリ自転車を車道に出すような方策を立てています。

車という凶器の側をママチャリが走るのは、

ドライバーも、迷惑なはずです。

------

■国道246、自転車とバスレーン共用へ 大都市初の試み

(朝日新聞デジタル - 06月06日 12:07)

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=2912997 

交通量の激しい東京都世田谷区の国道246号で、自転車とバスの走行帯が共用化される。大都市で初の試みで国土交通省が年度内の実施をめざす。自転車が安全に車道を走れる環境を整えることで、歩く人と自転車の接触事故を減らすねらいもある。

 共用化されるのは三軒茶屋―駒沢(約2キロ)。1日5万台以上の車が通り、朝夕のラッシュ時にはバスが1時間に10~20本運行する。健康志向から自転車で通勤する「自転車ツーキニスト」が増えている区間だ。

 3日午前7時から1時間、この区間(世田谷区上馬2丁目)で都心へ向かう自転車を観察した。スポーツタイプで疾走する男性、ママチャリで子どもを乗せた女性……。車道を86台、歩道を34台が通った。自転車はバス、乗用車、オートバイに挟まれるように走り、危険だと感じた。

 渋谷―駒沢(約5キロ)はほぼ片側3車線で、左端の車線が、渋谷方面は午前7~9時(一部午前9時半)、駒沢方面は午後5~7時にバス専用レーンとして運用されている。このうち三軒茶屋―駒沢に限り自転車の走行帯を併設する形となる。期限は設けない。

 そもそも自転車は車道を走るのがルール。ただ、この区間では歩道も通行できる。国交省東京国道事務所は、自転車をなるべく車道に誘導したい考えだ。ドライバー側に自転車が通ることを意識してもらうため、①路面に自転車の図柄を入れる②進行方向へ青色の矢印を示す③路肩をカラー舗装にする――などの案を検討する。

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2014年3月 5日 (水)

自転車は歩道に!

まず、この記事(下に全文)、おかしい。
香川県は、ここ数年の間に、自転車による死者数は11人から6人に激減していて、事故数も4分の3に大きく減っている。
http://www.pref.kagawa.lg.jp/police/koutsuuanzen/koutsutoukei/pdf/h25jitensha.pdf
.
事故数が多いとしても、それは自転車分担率の高さからであろう。
上のデータを見ると、大きいのは10代と高齢者の事故数だ。
.
本当に彼らを全員車道に出すべきなのか。
.
高松はまだ良い。
ちょっと前に行ったなので、この地図のあたりもイメージできる。なるほど、道路は広い。大勢走っていれば、車も遠慮するだろう。
.
だけど、こんな広い場所ばかりではない。
.
まず、
この、基本的な問いが考えられていない。
.
「なぜ、自転車は歩道を走りたいのか。」
.
本当に車道を走って良いなら、車道の方が「断然!」快適だ。
なのに、これほどまで言っても、歩道を走るのか。
答えは
.
「怖い」のだ。
.
この怖さは、「邪魔ね」って言われるような怖さじゃない。
殺される怖さ
一生を障害者で送らなければならないような怖さだ
.
だから、車道は走れないのだ。
車道を走れと主張する者は、考えてみれば良い。
3歳の娘を後ろに乗せた、妻に、
保育園の送り迎えの 夕暮れの道、
車の行き交う大きな国道
違法停車のずらりと並ぶ脇の
車道を走って欲しいか。
中学生の息子に、塾の帰り、
誰も走っていないトラックの走る国道を自転車で走って帰って来て欲しいか。
.
ドライバーはどうだろう。
あなたは、3歳の娘を乗せた母親の自転車を、
絶対に、見逃さないで、追い越さず、後ろを走ることができるか。
中学生が道路脇のゴミを避けて、ふらついた時、夕闇の中で、絶対に、瞬時に反応して避ける注意力を常に維持できているか。
もし、できなかったとしたら、明日から、あなたは、殺人者だ。
3歳の子供と母親を殺す罪は大きい。
前途ある中学生の将来を奪った記憶は一生、残るだろう。
そして、もし、あなたが、自転車は車道を走るべきと主張してる上で、
そんな事故を起こしたのなら、
それは事故ではない。殺人だ。
過失相殺は要求しないで欲しい。
.
.
多くの車を運転する人たちは分かるはずだ。
交差点で、バイクを巻き込む事故の起こり易いこと。
横断歩道を渡る歩行者については、定位置を注意すれば良いが、
車道の脇を通るバイクは別の場所なので、見落としが起こり易い。
でも、まだ、バイクはそこそこ車両が頑丈だ。
だけど、自転車は生身の人間をひっかけることになる。
子供や高齢者なら、死ぬほどのダメージになる。
.
すべての車が違法停車せず、巻き込み確認も、
前方注意も完璧に行うのは当然だろう。
だけど、それはゼロには決してできない。
どんなに完璧なドライバーも完璧では無い時があるからだ。
そこは不確実だが、
確実に存在するのが、
,
自転車と車の殺傷能力の違い。
.
これに比べたら、人と自転車の殺傷能力の差は格段に小さい。バカバカしくて比較にならないほど。
 .
なるほど、自転車の行為が悪質で歩行者に重篤な怪我を追わせた事例は有る。
だが、統計にできないほど、稀なものだ。
ある年の事故を調査したものがある。
.
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111025/
.
歩道は関係無い。
そりゃそうだ。
歩道で自転車が歩行者を殺すほどの事故が起こる可能性があると、想像する人間は、自転車に乗ったことがあるのだろうか。歩道ではそんなにスピードは出ない。一番自転車がスピードを出すのは、坂道の車道を走る時だ。その場合、車に匹敵する殺傷能力があるかもしれない。
自転車の歩行者への加害に、歩道は関係無い。
.
 
自転車の平均速度は、ママチャリなら10キロ
彼らはは、果たして軽「車両」なのか。
 
自転車でも、30キロが出るものもある。
こういうのは、全く別
こういう自転車は装備も、乗る人の意識も全く違う。
まさに車両並みだ。
 
すべての自転車を歩道へとは言わない。
そんな事を言ったら、ちゃんとしたロードバイクを乗るアスリートには迷惑だろう。
 
自転車は
走行速度で
歩道を走るべきものと、そうでないものを分けるべきだ。
.
ただ、そんなのは、本当は昔からやってきたことだ。
言わずとも、ちゃんとしたロードバイクを乗るアスリートはそうしてた。
そして、子連れのママチャリは普通に、歩道。
中学生も自分であぶないと思えば歩道。
スイスイ走りたいと思えば車道。
.
昨今、こうやって世の中が主張してるのは、
要するに、今まで、自分の判断で車道が怖かった人たちに、
車道を走れと要求してるということなのだ。
この流れ(法の厳重化)は、
坂道で猛スピードで冒険する高校生を車道に出せということじゃない。
(彼らはもともとスピード出したい時には車道を走ってる。)
子連れのママチャリと
塾帰りの中学生に、
国道を走れということなのだ。
.
まあ、
こういう悲劇的事故は有名になればインパクトが強い。
そうなったら、ネットピープルさんたちのことだから、
今まで「自転車マナー」とかって言ってきたヒトたちも、手のひらを返したように、方向転換するに決まってるから、それまで待てば良いだけだけど。
.
 
それまでは、仕方ない。
でも、
中学生たち、君たちは、怒られても歩道をはしろうね。
保育園のお迎えのおかあさんたちも。
自分の命を守るのは、自分しかいない。
文句を言ったって、所詮他人。あなたの将来を保証してくれるわけじゃない。
よしんば、警察に連れていかれても、悪質では無ければ大丈夫。
裁判になっても、罰せられないからね。
.
で、
それ以外の、勇気のある人たちは、
是非、車道を走ろう。平均時速10キロで
危ないので、絶対に、道路脇は走ってはならない。
かならず、車が追い越せないように、道路脇からの距離を充分取ること。
車は充分距離が無くても追い越す可能性は高い。後ろからなので見えない。
道路脇にはどんな障害物があるとも限らないから、とにかく、追い越されることを防止しておかなくてはならない。車線の真ん中まで出たって良い。
これは合法。
.
-----
すずめはよく、目黒通りへ上る自由通りの坂道を自転車で上る。
平均時速、5キロ位。
車は混んでて、追い越せない。そこへ自転車がのろのろ。。。渋滞の先頭はのろのろ自転車。車はイライラしてると見え、対向車線が空くと、ブーーんと飛ばして、追い越していく。対向車線の車も危ないよね。
みんなでやれば、そのうち、ネをあげると思うよ。
----
香川、自転車走行ルールが混在
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2789434
 自転車事故率が全国最悪レベルの香川県。都道府県で最も面積が小さく、地形は平たん、雨も少ない。そうした土地柄が自転車の利用を促している。2010年国勢調査によると、通勤・通学に自転車のみを利用する人の割合(自転車分担率)は全国6位の13.8%だ。朝の通勤・通学時間帯に、高松市中心部を歩いてみた。
 国道11号と商店街が交わる交差点の北側にはJR高松駅がある。信号が青に変わると、南側から次々と自転車が現れ、一斉に国道を渡った。しかし、北側に続く丸亀町商店街は自転車乗り入れを禁じており、自転車の一団は左折して歩道を埋め尽くした。何台もの自転車がスピードを出したまま歩行者のすぐ横を追い抜いていく。
 役所や学校が集まる地区につながる市道天神前瓦町線(通称・菊池寛通り)の車道両端には、青いカラー舗装の自転車走行指導帯が700メートルにわたって設けられている。一方、交差する国道11、30号(通称・中央通り)には幅広の歩道(自転車歩行者道)がある。
 このため自転車が中央通りから菊池寛通りに曲がると、歩道から車道に通行方法が変わってしまう。指導帯自体も交差点の手前で途切れ、歩道に上がるよう誘導している。車道を走ったり、歩道を走ったり……。利用者は戸惑うだろう。菊池寛通りでは指導帯があるのに歩道を走る自転車も目立つ。
 交通ルールが徹底されないまま自転車利用が広がり、通行方法が違う走行路が混在していることも事故率が高い一因だ。土井健司・大阪大大学院教授は「自転車レーンや指導帯を整備すれば『自転車は車道を走るもの』というメッセージになる」と指摘している。【馬場直子、写真も】=つづく
    ◇
 毎日新聞のニュースサイトの特集ページ「安心のペダル」(http://mainichi.jp/journalism/bicycle/)で、都道府県別の事故率や動画などが見られます。情報を図解して分かりやすく見せるインフォグラフィックスを活用しました。

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2014年2月19日 (水)

談合/必要悪の代案

確かに悪いことというか、悪い部分が大きいだろうが、
なぜ、そういうことになるかというと、談合そのものが、不合理な制度だからじゃないだろうか。
.
じゃあ、どうすれば良いのかってことになる。
.
各自治体の中に、こういうコスト専門の建築家を雇う事だ。
建築物の発注には莫大なロスがあると考えられる。談合したって、一億や二億はボられてるだろう。人件費なんて、簡単にペイできる。区役所の窓口の職員2人分の人件費でどれほどの人材が雇えることか。
.
今まで、発注側はズブの素人。100キンの板を買って来て、
「お代官様、コレは100万円です」
って言われても見抜けない。それ以前に、100キンでも板を売ってるってコトを知らない。。。だから、質にしても価格にしても、すべて相手の言う事を鵜呑みにするしか無い。
.
だったら、そういう専門家を入れるべきだ。専門家であれば、
相手の見積書を見てももっと細かく分かる。カットできるところはどこか、のせてるところはどこかも分かるはずだ。業者を呼びつけて説明させても良い。
そして、各社の明細から、どんどん叩いて値段を出させることもできるだろう。
だけど、それだけじゃ、こういう産業は潰れて行く。
そこにもともと、談合が必要だった重要な役割も入れて行ける。
談合がなぜ、必要だったか。シゴトをみんなで分け合うということ。1年に数個しか仕事が無いのだったら、それを完全に値段だけで取れるシステムで(そういうのがもし、本当にあったとしたらだけど)分けられたら、一つの業者だけが独占してしまう可能性がある。その傘下の下請けだけが、叩かれ、過重労働。。。そのほかの下請けはみんな倒産。
。。。ってなコトになる。いずれにしても、めちゃくちゃ不合理だ。産業を潰してしまうほど。みんな出す値段がそんなに無理しなくて、入札に参加してたとしても同じだ。そうなると、もう、くじと同じ。くじで会社の命運が決まるなんて、不合理すぎだろう。
.
そういうのを、発注者側にいる専門家には手心を加えることができる。
あんまり高い値段には出せないけど、潰れそうだったら手心を加えてあげるというか、今までと同じように、ある程度「順番」を考えてあげる。
.
更には、明細を見て、叩く中で、地元の業者に下請けさせられそうな部分は残すなどのような、手心だって加えられる。
コレがコンピューがではできない人間のワザだろう。
.
ただし、アウトソースにしてはダメだ。なにしろ「手心」の部分が大きいのだ。
癒着も簡単。なので、完全に終身雇用で天下り無しの高待遇にせねば。
定年後は、天下らせないように、後輩指導のようなプラチナ人材センターみたいなのを作って入れても良いのでは。
.
.
■ニュースでよく見る「談合」 なぜ悪いことなのか?
(THE PAGE - 02月18日 21:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=2769363
 北陸新幹線の融雪設備工事をめぐる談合事件では、東京地検特捜部などが2月初旬に、発注側の鉄道・運輸機構や受注側の設備工事会社などを家宅捜索したことがニュースになりました。また、1月末には関西電力の約200人の社員が受注業者の談合に関与していた疑いが報じられるなど、「談合」は日々のニュースで悪いことを意味するキーワードになっています。
談合が税金の無駄遣いを招く
 そもそも、談合とは何なのでしょうか? その意味だけをとらえれば、単純に「話し合い」のことです。しかし、ニュースで使用される談合は、「公共事業などの競争入札をする前に、競争するはずの業者同士が事前に話し合い、受注業者と落札価格を決めていた」状況を指します。古来より日本では「和を以て貴しとなす」という考えがあるため、話し合いで物事を決めることはプラスのイメージがあります。ではなぜ、談合は悪いこととみなされるのでしょうか。
 たとえば、ある地方自治体が道路を建設することになったとしましょう。その際、工事費用を少しでも抑えるため、業者同士を競争させて一番安い金額を提示した業者に依頼します。ところが、業者側が結託し、談合で事前に工事の見積金額を決めてしまえば、自分たちが儲かるように費用を吊り上げることができます。そのお金の出所は、私たちの税金。つまり、談合によって本来は必要のない高いお金を払わされ、税金の無駄遣いになってしまうことが問題なのです。
なぜ談合はなくならない?
 「悪いこと」とされながらも、なぜ談合はなくならないのでしょうか。多くの公共事業は入札制度を取っています。入札にはどの企業でも自由に応募できる「一般競争入札」と、発注側が入札できる企業をあらかじめ指定する「指名競争入札」があります。前者は確かな技術を持った企業以外も参加できてしまうため、それでは不安だということで後者を取るケースが多いとされています。
 「指名競争入札」では、ほかにどの企業が入札に参加するのかがあらかじめわかります。つまり、業者が事前に集まって金額を相談し、各社が順番に仕事を請け負えるよう同盟を組みやすくなるわけです。これが、談合がなかなかなくならない一つの要因です。
談合への対策は?
 談合を防止するため、2005年に独占禁止法が改正されました(施行は2006年1月)。これによって、公正取引委員会が裁判所の令状を得て家宅捜査や書類の差し押さえができるようになったり、全国の地方検察庁が談合の捜査を行えるようになったりするなど、権限の拡大が行われたのです。
 また、企業への対策としては「課徴金減免制度」が導入されました。これは、入札談合やカルテル(企業間の不当な協定)に関わった企業が、公正取引委員会の立ち入り調査前に「談合に参加していた」と公正取引委員会に“自首”すれば課徴金を免除、2番目に申告した企業は半分に減額になるという制度です。この制度により、企業の申告が増加し、2006年度に79件だった申告件数が2010年度に131件と初めて100件を突破。2011年度は143件の過去最多となりました。
「必要悪」ととらえる意見も
 一方で、談合を排除することによる懸念の声もないわけではありません。談合を厳しく取り締まることで、どうしても落札したい業者が極端に安く工事を受注し、下請け業者や末端の労働者にしわ寄せが及ぶ可能性もあります。また、順番に工事を請け負うことができれば、一部の企業に工事が偏らないメリットもあると、談合を「必要悪」としてとらえる人もいます。
 しかし、資本主義経済では自由競争が原則です。前述のとおり、公共事業には私たちの税金が多大に投入されるわけですから、事業者決定のプロセスの透明性はやはり担保されるべきという意見が多数を占めているようです。
(南澤悠佳/ノオト)

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