健康寿命:男性はもっと健康に長生きできるはず
男性71.19歳、女性74.21歳=2013年の「健康寿命」―厚労省
(元記事は末尾)
日本は平均寿命だけが世界一なんじゃなく、健康寿命も世界一の国。
いろいろ批判されるけど、(それから多少上下はあるかもだけど)世界トップクラスで、
人類未踏のデータを更新していることを知っておきたいよね。
なぜか、この事実はあまりニュースにならず、この記事にも日本のこの優秀さは書かれていない。
とはいうものの、
この平均寿命と健康寿命の改善、かなりもう、頭打ちというか、伸ばす余地があるのかどうか。
難しいかもしれない。平均寿命の伸びが概ね多くの先進国に行き渡り、横並びになっている中、そろそろ限界かもしれないと思ったりする。
ちょっと前、この手の事をググってた時に、面白い文献を発見した。
兵庫県におけるデータ。だけど、いろんな意味で兵庫県は全国の標準の指針になるような部分もあるので、一般的な傾向と考えて良いんじゃ無いかと思う。(詳細は以下だけど)
ぶっちゃけて言うなら、
平均寿命を伸ばすには限界がある。あと伸ばせるとすると、健康寿命。要するに亡くなる前に不自由な時間をどれだけ減らせるか。ピンピンコロリにできるかということになる。で、女性に関して言えば、もう、難しいかもしれない。
平均寿命を伸ばせば、当然健康寿命も延びるわけだけど、女性はその分、不健康な時間も伸びることになる。
だけど、男性はまだまだ平均寿命も健康寿命も伸ばす余地があり、長生きすれば、健康な時間も増えるのだということなのである。
世の中の男性諸氏。
健康に気遣って、もっと長生きしましょう!
ってコトだ。
兵庫県における死因別死亡と健康寿命の関連性
沖 典男1*長谷 美穂2 Associations between Cause-specific Deaths and Healthy Life
Expectancies in Hyogo Prefecture
Norio OKI1* and Miho HASE2
http://
「健康な期間」は,男女と も「平均余命」と正に相関している.したがって, 「平均余命」が延びれば「健康な期間」も延びると 推測される.「不健康な期間」は,男性の場合は「健 康な期間」と負に相関しているが,女性の場合は「平均余命」と正に相関している.すなわち,男性の場合は 「不健康な期間」は「健康な期間」とトレードオフの関 係にあり,「健康な期間」が延びれば「不健康な期間」が 短縮すると推測される.女性の場合は,「平均余命」が延 びると「不健康な期間」も延びるという,好ましくない 結果が推測される.
抄録が英語でしか無いんだけど、
Healthy periods were correlated positively with life expectancies in both males and females. Whereas unhealthy periods were correlated negatively with healthy periods in males, unhealthy periods were correlated positively with life expectancies in females.
さらに、
「健康な期間」は,全死因,悪性新生物,胃がん,肝
がん,糖尿病,心疾患,脳血管疾患など、多くの死亡と 負に相関していた.したがって,兵庫県で問題の大きい 死因の低減化が「健康な期間」の延伸に有効であると推 測される.女性の場合も,概ね同様の結果であった.
「不健康な期間」は,心疾患,不慮の事故,交通事故 と正に相関していた.したがって,心疾患,不慮の事故, 交通事故の低減化が「不健康な期間」の短縮に有効であ ると推測される.しかし,女性の場合は,「不健康な期間」 と正に相関する死因は発見されなかった.
■男性71.19歳、女性74.21歳=2013年の「健康寿命」―厚労省
(時事通信社 - 10月01日 12:01)
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厚生労働省は1日、介護を受けずに日常生活を支障なく送れる期間を示す「健康寿命」について、2013年は男性が71.19歳、女性は74.21歳だったと発表した。2010年に比べ、それぞれ0.77歳、0.59歳伸びた。
13年の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳で、日常生活に支障のある期間は、10年より各0.11年、0.28年短縮された。
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