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2014年9月

2014年9月30日 (火)

本当に予知は不可能だったのか2

気象庁は9月10日の時点で、「予兆」をつかんでいた。これが本当に噴火につながるものなのかどうかは、確信できなかったとは言う。もし同じ「予兆」が頻繁にあったなら、別に用心などする必要は無かったかもしれない。しかし、7年ぶりの異変だったのだ。
もっと、真摯にうけとめるべきだったろう。
というより、後だしじゃんけんを言えば、確かに、間違っていた。

この時のデータ

御嶽山では剣ヶ峰山頂付近で火山性地震が増加しています。
 火山性地震は昨日(10日)昼頃から増加しています。振幅はいずれも小さく、火山性微動は発生していません。
 噴煙の状況は雲のため不明です。地殻変動には、特段の変化は見られていません。9月9日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のとおりです。
                火山性地震   火山性微動
  9月 9日          10回     0回
    10日          51回     0回
    11日(10時まで)   49回     0回
    

確かに監視カメラを置いていたのだろう。ただ、置いてましたというだけで、24時間監視されてるからオッケーと取っていいのか。ちょっと考えればそれではダメなことはすぐ分かる。メンテナンスやら管理、判断システムがちゃんとあってこそだ。地震計が壊れているのに、火山性微動は無いなんていう発表をどこまで信じて良いのやら。

そもそも、ずっと無かった火山性地震が50回を越えているという事実を、問題無しとした「間違い」はなぜ起こったのか。
リスクマネジメントで考えると、ここまでなら、大丈夫とする。そのボーダーが難しいわけだ。55回あったら、レベルを引き上げていたかもしれない。これを何回と決めるかということだが、少なくとも今後はもっとシビアに受け止めるべきだ。
よく、防災関係の人たちの愚痴に出て来ることば。
「ナメすぎてる」
今回のはナメてたとしか言いようがないが、地震計が壊れてて1年も放置となると、もう、その許容限度は越えている気がする。

壊れているなら、壊れているで、公開されているのはどことどこのデータというのを記載すべきだろう。お上は危なくても、警告はしてくれない。今回のことでも責任取るつもりなんだか、どうなんだか。いずれにしても、こんなに信用にならないんだったら個人が自分で判断するしか無い。なら、詳細なデータの公開をすべきだ。

昨日の日記

http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-af69.html 

地震計
こういうのを、ただ「監視してました」という一言で鵜呑みにしてしまう落とし穴があることを、今回、教訓とすべきかもしれない。

-------

 御嶽山の山頂付近に長野県が設置した地震計が、昨年8月から故障で観測できない状態だったことが30日、わかった。老朽化で故障したが、火山観測で連携している名古屋大が秋にも山頂に新たに地震計の設置を準備していたため、県単独の更新を見合わせていた。

 気象庁火山課によると、御嶽山では1979年の有史以来初めての噴火を受け、88年に常時観測を開始。現在、同庁のほか長野、岐阜両県、名古屋大、防災科学技術研究所などが12カ所に地震計を設置、他にも傾斜計や空振計、衛星測位システム(GNSS)など複数の計器が備えられている。データは、気象庁に常時提供され、活動の監視に使われている。

 地震計のうち火口に最も近いのが、長野県が管理する「御嶽山頂」観測点だ。県砂防課によると、84年の長野県西部地震による土砂災害を受けて、土砂災害を防ぐ目的で97~00年度に山頂を含めた3カ所に地震計を設置。補修を繰り返して使ってきたが、昨年6~8月、うち山頂を含む2カ所が故障した。

続きはこちら


■御嶽山頂の地震計、昨夏から故障 噴火時、観測できず
(朝日新聞デジタル - 09月30日 15:16)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3075143

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2014年9月29日 (月)

本当に予知できなかったのか/御嶽山噴火

ネットをググるといろんな情報が出て来る。
ウソかホントか、こんなのを見つけた。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10135799815 

質問者
maccatney0さん2014/9/20 09:11:55
岐阜県御岳山の登山道で今回の噴火で影響がある道は有りますか?また噴火した場所に一番近くまで行くにはどの登山道がいいでしょうか? 私見ですがもう廃道になってますが旧湯川温泉山荘へ繋がる登山道が良いのではと思っていますが荒れ果てた山道どうなってるのかご存知の方みえますか?
このあと、質問者が答えて、最後に、


質問した人からのコメント2014/9/21 18:34:57
9月に入って噴火してますよ。


日にちをみると、9月21日。まだ、このころは、御嶽山は話題になっていない。
いたずらだとも思えないし、日にちを変えて書き込んで楽しんでいるようにも見えない。なぜなら、彼の他のコメントも火山関連の趣味をうかがわせるものであるし、そのコメントまで改竄しているとも思いづらいからだ。

このmaccatney0さんはこの後、もう一度書き込みをしている。

一週間前に御岳山噴火口見たくて9合目まで行きましたが噴煙らしき物しか見れません...
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質問者
maccatney0さん2014/9/27 14:58:40
一週間前に御岳山噴火口見たくて9合目まで行きましたが噴煙らしき物しか見れませんでした。 ただ普段はないはずの岩間から白い冷泉の川が出来ていましたがこれは今回の噴火の前兆ですか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12136127607 

この方の他の質問は
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_quedetail.php?writer=maccatney0 


火山ウオッチャーみたいな方なのかもしれない。

いずれにしても、彼が目撃したものが、「前兆」だったとしたら、どうなのだろう。
なぜ、この情報が生かせなかったのか。彼自身、こんな大事になるとは思ってもいなかったのでは?
もしくは、こうしたアマチュアの情報を吸い上げるシステムができていなかったのかもしれない。だとしたら、国は、登山者に情報を与えるべきなんだから(噴火活動がある場合は入山禁止にしているはず)ある程度責任はあるだろう。

そもそも、御嶽山、「死火山」だと思われていたのが、1979年に水蒸気噴火。
(以来、死火山という名称は用いなくなったとか)その後、どれだけ研究されているのか。

"文部科学省は08年、大学が観測している全国の33火山のうち、活動が盛んな16火山で観測を強化する方針を打ち出した。残りの17火山については大学の裁量に任せ、支援はしない。"

と、火山研究は麻生内閣時代、「仕分け」されている。

http://despair0906.myjournal.jp/archives/1633788.html 

その時、強化されたのは、以下。
1.阿蘇山
2.霧島山
3.樽前山
4.有珠山
5.北海道駒ヶ岳
6.草津白根山
7.浅間山
8.口永良部島
9.岩手山
10.富士山
11.伊豆大島
12.三宅島
13.雲仙岳
14.桜島
15.十勝岳
16.諏訪之瀬島

御嶽山は入っていない。



本当に、予知ができなかったのか。
研究費をカットするならせめて、
予知情報を収集し、生かすシステムでも無かったのか。

もし、上の目撃情報が本当だとしたら、これはかなり由々しきコトじゃないだろうか。


----
補足

期間限定してググると、やはりいろんな前兆があったのが分かる:

http://mirasoku.com/archives/1009156129.html 

09月11日 19時08分

岐阜県と長野県の境にある御嶽山で、10日昼ごろから火山性の地震が増えていて気象庁は火口付近
では火山灰などの噴出に注意するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと岐阜県と長野県の境にある御嶽山では、10日昼ごろから山頂付近を震源と
する火山性の地震が増え始め、10日は51回、11日は午後3時までに、71回観測されました。
1日の地震の回数が50回を超えたのはごく小規模な噴火があった平成19年1月以来です。
地殻変動に特段の変化は見られないということです。

>>2014/09/12時点で一般公開が確認出来た記事の一部を引用しました、全文は元サイトでどうぞ



御嶽山
警戒レベル等   レベル1(平常)
位置・標高 北緯35度53.57分
東経137度28.82分
標高3067m
<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>
火山活動の状況及び予報警報事項

御嶽山では剣ヶ峰山頂付近で火山性地震が増加しています。
 火山性地震は昨日(10日)昼頃から増加しています。振幅はいずれも小さく、火山性微動は発生していません。
 噴煙の状況は雲のため不明です。地殻変動には、特段の変化は見られていません。9月9日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のとおりです。
                火山性地震   火山性微動
  9月 9日          10回     0回
    10日          51回     0回
    11日(10時まで)   49回     0回
    
 火山性地震の日回数が50回を超えたのは、2007年1月25日以来です。

防災上の警戒事項等

御嶽山では、2007年にごく小規模な噴火が発生した79−7火口内及びその近傍に影響する程度の火山灰等の噴出の可能性がありますので、引き続き警戒してください。
 地震活動が活発になっていることから、火山活動の推移に注意してください。
 今後、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。


http://www.tenki.jp/bousai/volcano/information-11461.html 


冒頭のアマチュア?火山ウオッチャーによる投稿の信憑性はともかく、
気象庁の発表が存在していたことから、プロの目でみても、いつもと違う
異変が起こっていたことは確かかもしれない。

気象庁は、どう、判断すべきだったのか。
履歴をみると、この「異変」はいつもいつも起こっていたものじゃなく、2007年以来。
7年に一度のもの。これを大事と見るか、見ないか、そのボーダーが重要なわけだろう。
だがそこへの線引きは、いくら専門家でもできっこないはず。(要するに確率の問題でしかない)要はリスクマネジメントが甘かったとは言えないだろうか。




■爆音、噴煙、人が埋もれた 下山者、ザックに命救われる
(朝日新聞デジタル - 09月28日 16:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3072185

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2014年9月27日 (土)

火山と地震:イヤな感じ

阪神淡路大地震の時も、
直前まで普賢岳が噴いていた。

新燃岳の噴火直後に起こった東北大震災、普賢岳の後に起こった神戸の大震災。
この御嶽山の噴火はどれほどのインパクトのあるものかわからないけど、
何か、嫌な感じ。

2011年2月に
新燃岳の噴火から、
何となく思いついて、書いた日記

http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-f351.html 

>(江戸時代)300年の間に、
年表に残る大きな火山噴火は22件
大きな地震は75件
そのうち、火山噴火の直後に30件が発生してる。
.
300年の間に、
単純計算で、22回の火山噴火の後の3年間って、66年間だ。
ざっと、2.2割。
その期間に、大地震の4割が起こっているワケだ。
.

最近、と言っても何十年のタームでの最近、
地面の下が何となく、不穏な気がする。

まあ、こういうのを教訓として、備えるに越したことは無い。
もちろん、無理の無い範囲で。

 家具の固定を確認
 トイレットペーパーの買いだめ
 普通に消費できる程度のインスタント食品
 お風呂の水をためておく
 冷凍庫には買いだめしない
 

長野県と岐阜県にまたがる御嶽(おんたけ)山(3067メートル)の27日の噴火で、長野県は同日午後4時現在、7人が意識不明の重体と発表した。このほか、4人が重軽傷という。【巽賢司、福富智】

 ◇入山規制に引き上げ

 気象庁は27日、御嶽山の噴火に伴い、噴火警戒レベルを1(平常)から3(入山規制)に引き上げた。同日午後に発表した御嶽山に関する噴火警報の概要は次の通り。

1.火山活動の状況及び予報警報事項

・本日(27日)午前11時53分ごろ、御嶽山で噴火が発生しました。

・山頂火口の状況は視界不良のため不明ですが、中部地方整備局が設置している滝越カメラにより南側斜面を噴煙が流れ下り、3キロメートルを超えるのを観測しました。

・今後も居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生すると予想されますので、山頂火口から4キロメートル程度の範囲では、噴火に伴う大きな噴石の飛散等に警戒してください。

2.対象市町村

  長野県:王滝村、木曽町

  岐阜県:高山市、下呂市

3.防災上の警戒事項

 火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石の飛散等に警戒してください。

 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。

(参考)噴火警戒レベルの説明

レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要

レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要

レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立ち入り規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等

レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立ち入り規制等

レベル1(平常):状況に応じて火口内への立ち入り規制等


御嶽山噴火、山頂に150人以上
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3071270

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2014年9月23日 (火)

自転車特区:何がおきるか

これからは、自転車の時代!
じゃあ、どういうコトが起きるか。
すずめが占っちゃう。

まず、もしこの流れが活発になって、本当に自転車が増えるとすると、
必ず、事故が増える。マナーへのバッシングも増える。事故がこんなに増えたという統計も取られるだろう。
そこで、多くの人が勘違いしそうなので、先ず、言っておきたい。
「自転車に乗る人が悪質になった」のでは無い。人数が増えると、事故が増える、ヘンなのも増える、しかもインフラが整っていない所に人数だけが増えるんだから、いざこざは当たり前。
「こんなに増えた」統計がこれから出たとしても鵜呑みにして良いのか。
鵜呑み勘違いが増えそうなというか、それを取っての自転車揚げ足バッシングが起こりそうだ。

さて、
もし、本当に、自転車が普及するとしたら、どういうシチュエーションで自転車に乗る人が増えるのだろうか。
まず、都内。
多くの徒歩で歩いている人が自転車に移行するだろうか。おそらくNO。
なぜなら、多くの人はメインは地下鉄で行動し、そこから現地までの間を徒歩っていうだけだからだ。その中のかなり小さなパーセンテージが、移動を地下鉄ではなく、自転車にするかもしれない。このパーセンテージを考えると、大雑把に、10%か、せいぜい20%。でも、まあ、この数はどうでもいい。

本当に自転車に移行させられたら良いのは、商用車だ。現在、いろんな車、乗車率は1.2人だとも言われる(地域によって違う)。要するに多くの車、運転席に1人しか乗っていない。こういうのどういう用途かというと、得意先の営業周りだったりするそうだ。(これはどっかに統計があった)何件かの得意先を回るので、電車だと小回りが聞かず大変。だから車。得意先なので行き先に駐車場があることも分かっている。。。。実感的にも分かる。都内の車で混みあっている道路、タクシーだけじゃなく、どれも運転席に1人。。。。ってハナシは、昔、都内の車の量を減らそうと言う時に、いろんな所で言われていたよね。最近はあまり聞かなくなったけど、水曜日は車をやめようとか、いろんな運動があった。
で、今度も、それをすればいい。
営業は、役職に関わらず、できるだけ自転車を使うこと。コレを都とか国が症例する。クールビズとかチーム25?
(名前変わったっけ?)みたく、みんなでやれば怖く無い的に、ビジネスサイクリングを奨励する。どっかの大企業の社長さんは、ビジネスに自転車。彼の体力もアピールできる。そんなのをメディアが美談に仕立てて報道。

実際、良いはず。サラリーマンは運動するチャンスが無い。なので、積極的にこういうのを利用して健康増進を図ろうってのは一挙両得じゃん。

で、もし、コレで車の数が減らせればすごい。
例えば、2割減らせれば。。。

車の事故も減らせることになる。

で、
くるまの事故って、どれほどあるのかと考えると。

平成25年中の交通事故死者数は4,373人で、平成13年から13年連続して減少しました。
http://www.jtsa.or.jp/topics/T-239.html 

こういう場合、「死亡者」で比較する。(死亡者も24時間以内っていう統計と期間が違うのとかあって、とってる組織によって、若干差がある)他の軽症のものも含むと、取り締まりや定義の仕方によって、めちゃくちゃ違うので、(学問的にとかちゃんと考える場では)ごまかしのきかない死亡者で比較するのだ。
危なさ加減という意味では、骨折とかももちろんイタイんだけど、頸椎損傷とか、重篤なホントに取り返しのつかない事故っていうのの推移もこれに準じるという。なので、数そのものが問題なのではなく、比較として見て欲しい。

要するに、ざっと、4000人

もし、この2割が減らせるならば、800人の死者が減らせるということになる。同時に、他の重篤な後遺症が残るような事故の2割。。。ざっと仮定して、この2倍とすると、2400人の不幸な事故が減らせる計算になる。

とは言うものの、自転車が増えるんだから、自転車の事故が増えるワケだ。
たとえば、自転車が人を殺してしまうような事故も増える。
もし、自転車が、10倍に増えたら、事故も10倍になる。

http://www8.cao.go.jp/koutu/chou-ken/h22/pdf/houkoku/2.pdf 

では自転車がこのレベルの事故を起こす割合はどれほどあるのか。
こういう統計では、どちらがどう、悪いかなどというのは分からないが、ぶっちゃけ、
自転車 対 人 では全ケース、自転車が悪いとして、
自転車 対 自転車は当然、全ケース自転車が悪いんだけど、
コレを足すと、この10年ちょっと、概ね、
毎年、2人から11人の死亡者が出ている。

ちなみに自転車対車の死亡事故は、
980〜593人 (順調に減少してるんだけど、まあ、ウン百人オーダーで、自転車加害とはケタが違う。最近、自転車の加害が強調されてるけど、バカバカしいほど、ケタが違うことを、よーっく知っておくべきだ。)

もう一度言うと、
自転車の事故は、毎年2--11人 もっとも多い所をとって、11人。

これが、10倍になるとして、年間、110人の自転車が人を殺してしまう事故が増える。
そして、この倍の人が重篤な後遺症を残すとして、
ざっと、330人の不幸が増えるわけだ。

差し引き、不幸な事故は 2000人以上分、減らせるワケだ。

このケタの違い。
要するに、子どもでも分かる車と自転車の殺傷能力の違いなんだけど、
なんか、理解できていない人が多い気がする。
マスコミの煽りのせいなんだろうか。

結論
自転車が増えるとしたら、
自動的に自転車の問題、事故も増える。
だけど、それで車の量を減らせるとしたら、上のような量の事故も減らせる。ざっと800人の死亡者。

(将来)自転車の事故が増えたとしたら、単に自転車のマナーが悪くなったのではなく、利用者の量にも注目すべきであり、自転車を減らせば良いという短絡発想はやめてほしい。


もちろん、上で書いたような健康、環境、原油輸入量、コミュニティとの親和性。。。。ナドナド、本当は自転車にはもっともっと大きなメリットがある。せっかくの自転車特区の流れ、おバカな煽りにのせられて潰さないで欲しいものだ。




http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140921-00000002-jnn-pol 

谷垣幹事長、「自転車特区」構想を提言
TBS系(JNN) 9月21日(日)2時10分配信
 自転車愛好家として知られる自民党の谷垣幹事長が、2020年の東京オリンピックに合わせた「自転車特区」構想を提言しました。

 「(自転車)特区というのは実験や何かをやりうるのではないかと。臨海地域というか、お台場地域などオリンピックの舞台となるわけですから、そういうところでオリンピックのあり方とマッチするような色々な実験を行えるのではないかなと」(谷垣禎一 幹事長)

 都内で開かれた「東京サイクリングサミット」というイベントに実行委員長として出席した谷垣幹事長は、「自転車を都市交通の重要手段として位置づけ、専用レーンや自転車を共用するシェアバイクシステムを推し進めていく」と意気込みを語りました。

 谷垣氏は政界を代表する自転車愛好家として知られ、超党派の国会議員で作る「自転車活用推進議員連盟」や「日本サイクリング協会」の会長などを務めています。(20日23:29)

http://tokyocity.j-cycling.org/summit/ 

2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を契機に、懸案となっている都市交通網の改善が急務とされており、特に自転車の環境整備がクローズアップされています。
自転車行政先進都市の中でも、自転車をベースに都市交通インフラを改善しているニューヨーク市の実証例を参考に、東京の都市交通の構造改革を考える機会として、2014年9月20日(土) 「東京サイクリングサミット2014」を開催したいと考えております。
具体的には、ニューヨーク市からゲストスピーカーを招聘し、過去から現在の都市交通への取り組み方、また未来の都市交通のあり方についての基調講演を実施し、パネルディスカッションにて意見交換をし、東京が今後目指すべき都市交通のあり方を考える契機と致したいと存じます。
また、翌9月21日(日)には、都内を多数の方々に走行して頂くことにより、自転車に乗ることの良さを広く一般にPRする絶好の機会として、「東京シティサイクリング」を開催致します。「BIKE NEW YORK」と姉妹提携している本大会は、大都市における自転車交通のインフラ化の目指すシンボルとなるサイクルイベントです。
本年は、東京都都庁舎前を起点に、初秋の爽やかな休日の都心を経由して、スタート地点に近い神宮外苑をゴールとする距離約43kmのサイクリングとなります。

東京五輪で「自転車特区」提言
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3061824

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2014年9月20日 (土)

命の受け止め方

昔、公団住宅で一人暮らしをしていたことがある。
部屋に帰ると、何か気配がして、玄関の隣のパイプスペースを開けた。
中で、猫が子どもを産んでいたんだった。私も驚いたが、猫も仰天したのだろう。
子どもを加えて、廊下で食べ始めたのだった。
あまりのことに、その日は、家を出て、友人の所に行った。
しばらくして帰ってくると、パイプスペースには、何も残っていなかった。
生まれた子猫はどうなったのか。

でも、もし、子猫がパイプスペースに住み着いたら、
私はどうすれば良かったんだろう。
こういう記事には、
「かわいそう」
「酷い」という文言が並ぶが、
じゃあ、そういう人たちの誰かが、引き取って飼ってくれるのか。

酷いというなら、
こう、言って欲しいものだ。
「それは酷いので、うちに連れて来なさい。私が飼います」と。

ところで、
少し前、年配の友人が言っていた。
彼女の育ったのは、岡山の山村。
そこでは、皆、ヤギを飼っていたそうだ。ヤギはオスが生まれると不要。
なので、生まれた子どもがオスであった時は、お父さんが、
「川に捨てに行った」という。
猫の子がいても、皆、川に捨てるのが、普通だった。
その村は、ずっと、そうして暮らしてきた。
命とか、そういう概念ではなく、おそらく、
いわゆる 「循環」 リサイクル
のようなものだったんだろう。
そこにはセンチメンタリズムも無く、ただただ、人と自然の生活のリズムがあった。
今は違う。
どこが違うのか、命を大切にするようになったというのでは無い気がする。
だって、子猫が飼えないのは、今も昔も変わらないのだ。
命に対して、センチメンタルな色を付けるようになっただけではないのか。

都会の中の子猫
この子たちは、誰が飼うんだろう。


子猫放置、体には粘着シート
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3060637 

 名古屋市は19日、緑保健所(同市緑区)の前に18日朝と夜、虐待が疑われる子猫計4匹が段ボールや紙袋に入れて置き去りにされていた、と発表した。緑保健所は猫の虐待や遺棄を禁じた動物愛護法違反の疑いがあるとして愛知県警緑署に通報した。

 市によると、18日午前8時ごろ、緑保健所に出勤した職員が正面玄関前に段ボール箱が置かれているのを見つけた。箱には「ネコ生きている」と書かれ、底にネズミとりと見られる粘着シートが張られ、子猫3匹が身動きできない状態だった。午後7時45分ごろにも正面玄関前に紙袋が置かれ、子猫1匹が入っていた。子猫の体には粘着シートの素材のようなものがまつわりついていた。

 子猫はいずれも雑種で生後推定約6週間。雄が1匹、雌が3匹のきょうだいとみられ、同一人物が遺棄した可能性が高い。発見時に子猫は弱っていたが、その後回復した。市の担当者は「こんなことは初めて。20~26日の動物愛護週間の直前でもあり、許せない行為だ」と怒りをあらわにしていた。【岡大介】

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2014年9月13日 (土)

保育園の「騒音」/環境音として考えてみたらどうだろう

これは、具体的対応としてではなく、
将来的に、概念論としてだけれど。。。

たとえば、海のそばに住むならば、塩への対策をする。
雪国に住むなら、雪への対策をする。

相手は潮風や雪だから、モンク言ってもしかたがない。
雪国には雪国の良さがあるし、海が近い家も素敵だ。

たくさんの子どものいるコミュニティは充実している。消費人口が多いのだから、バスの便も多いし、スーパーやおしゃれなお店、病院や公共施設もたくさんあるはずだ。もちろん、こういうのにともなって地価も上がる。
何よりも、街に活気がある。
逆を考えてみたら良い。たとえば地方の過疎地域。老人ばかりでゴーストタウン化しているところもたくさんあるはずだ。駅前はシャッター通りとなり、車を持たない高齢者は日々の買い物にもこと欠く。病院も閉鎖され、むろん街には活気がない。。。。静かで良いかもしれないけれど。

若い世代の住む地域には、それなりの(というよりも大きな)メリットがある。
そのメリットは、海の近くの塩害や、雪国の雪と同じ。
でも、デメリットもある。
うるさいこと。
でも、うるさいなら、各個人が、防音などの対策をすれば良い。
塩の害や雪国の雪と同じように。

そういう新しい「概念」が作れないだろうか。
この裁判において。

たとえば、
判決は、

保育園の子どもの声は、「環境音」である。
これは、雪国の雪と同じ。
住民も住む町に若い活力があることによる恩恵は受けているはず。
だから、甘んじて、個人が対策をすべき。
たとえば、二重サッシ、防音壁など。

ただし、雪国で雪対策に自治体が補助をするのと同様、
自治体が貸し付けなどによって、多少の補助をするのは、ヤブサカではない。。。
みたいな。


■近隣住民が保育園を騒音で訴える――保育園は「迷惑施設」なのか?
(THE PAGE - 09月12日 19:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=3051010 

神戸市で保育園の近くに住む70代の男性が「子供の声がうるさい」として、保育園を運営する社会福祉法人を相手取り、防音設備の設置や慰謝料100万円の支払いを求める訴えを起こしました。これは裁判にまで至ってしまったケースなのですが、実は最近、保育園の「騒音」をめぐるトラブルが全国各地で起こっています。果たして保育園は「迷惑施設」なのでしょうか。

 保育園の運営について周囲から苦情が出るのは、主に、子供の騒ぐ声、お遊戯などの際に使われるピアノや太鼓といった楽器の音、送迎する保護者らによる迷惑駐車などです。

 子供はそもそもうるさいものですし、それはある程度やむを得ない面があります。周辺の住民は可能な限りこういった状況を理解した上で施設を受け入れるのが望ましいところでしょう。しかしながら、騒音や迷惑駐車などに対する感じ方は人それぞれです。ある人にとっては何でもないことでも、別な人には苦痛と感じることもあります。

 保育園の騒音問題をめぐっては、ネットや識者のコメントなどで、子供に関することなのだから、周辺住民はもっと思いやりを持つべきだとの意見がよく見られます。しかし、保育園が置かれた環境は様々ですから、個々の事情をよく考慮しないまま、子供の声くらい我慢すべきと断定してしまうのは、あまりよい傾向とはいえません。

 報道によると、訴えた男性は、保育園の北約10メートルに居住しており、70デシベル以上の騒音が発生しているとしています。近隣住民への説明会以降、男性は騒音対策を求めてきたのですが、保育園側は対応をしておらず、男性は、「保育園についても、神戸市が工場などを対象に定めた規制基準が適用されるべき」と主張しています。

 これに対して保育園側は「窓やカーテンを極力閉めるなどの配慮をしている。高い防音壁で囲むのは子供や近隣の方にとって健全な姿とは思えない」と反論しています。報道内容を見る限りでは、保育園側は、窓を閉める以外これといった防音対策は施していないようです。もし70デシベルという数字が本当であれば、騒々しい事務所などの水準ですので、これをうるさいと感じる人がいても不思議ではありません。

 最終的にどちらの主張が認められるのかは司法の判断ですので、現時点において結論を出すのは時期尚早と思われます。しかしながら、日本はすでに成熟社会に入っており、様々な価値観やライフスタイルの人が共存する世の中になっています。価値観が多様化する社会で求められているのは「あうん」の呼吸ではなく、相互の価値観の違いを前提にした上での、現実的な解決策です。その意味では、保育園は公共性の高い施設なのだから、これまでの常識で判断すれば大丈夫だろうという考え方は、今後ますます通用しなくなってくるでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

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2014年9月 4日 (木)

朝日新聞バッシング

私、朝日新聞バッシング、ホントはヘンだと思ってます。なぜ、知識人の人たちがこぞって叩くのか、本当は不思議。
確かに、報道のマナー、手順としては、間違っていたと思います。そこへの謝罪はあるべきかもしれませんが、そんなのだったら、単なるよくある訂正文程度の問題です。今煽られてるのは、朝日が「日本を辱めた」という事に対してです。なぜ、それを知識人の人たちが気づいていないのか。
なぜ、それを書いてはならないのか。
それを、書いてはならないことイコール、恐ろしいタイプの言論弾圧だということを、だれも、気づいていない。。。そこが、本当は怖いと思っています。

確かに、慰安婦云々の問題(詳細は本論ではないのであえて書きませんが)に、証拠も無く、書いてしまったことは間違っています。
だけど、世の中には、証拠のない「事実」はたくさんあります。証拠が無いからと、事実ではないと言ってしまって良いのか。
朝日の行為は、ものすごくマズイものでした。
なぜなら、このバッシングのおかげで、慰安婦のような問題は、「無かった」と、世間が既成事実として、作ってしまったからです。
いつのまにか、アーギュメントがあったはずの問題が、完全な事実として「無かった」ことになってしまいました。
何か、キツネにつままれた気分です。

日本人として、とても不快なのは、
こういう慰安婦の問題をネットでググると、必ず出て来る書き方

慰安所があったのは、事実なので、そこに働く人がいなかったとは書いていません。
あったのは、事実だけど、皆、自由意志で行ったと。
そこには、日本人も韓国人もいたと。

でも、それは皆、自由意志。
韓国人には、売春婦が多く、今でもこんなにいっぱいいる。。。

というもの。
この書き方が、とても不快です。
日本人として、そんな事を書く人たちの存在が。

確かにそうなのかもしれません。
事実なんでしょう。でも、今の時代はともかく、
戦時中に、本当に、彼女らは、それを望んでいたのか。
やりたくて選んだ仕事なのか。
社会の中で、弱者だったから、他に選択肢が無くて行ったのではないのか。

世界中で、若い女性や子どもまでもが、人身売買の上、売春をさせられたりしています。
こういうのも、自由意志なのか。親に売られたんだから、自分の意志であって、強制とは言え無いのか。

自由意志で、好き好んで売春という仕事をする女性がいると、
本当に思ってる人たちがいるということが、本当に不快です。

私はそうは、思えないので、
慰安婦として行った人たちは、社会的に強制されたのだと思っています。

でも、そんなもの、
データや証言にできないでしょう。
なぜ、行ったのか。
貧乏だったから。。お金が欲しかったから。
なぜ、彼女らに限ってそこまでしなければならないほど貧乏だったかなんて、
誰も「証言」できません。
だから、無かったことになる。

日本が辿った戦争への道は、
徹頭徹尾、間違っていました。
今ならありえない。もう、二度と、同じ轍を踏まない過去です。
だから、断固として、言いたいと思います。
私たちは間違っていた。
今の私たちは、賢く、誇り高く、強く、もう、二度とそんな間違いをするような愚かな国民ではないからこそ、言える言葉です。

自分たちが犯した間違いを認めることが
なぜ、恥ずかしいのか。

むしろ、それが認められる国であることに、誇りを持ちたいと思います。

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