これからは、自転車の時代!
じゃあ、どういうコトが起きるか。
すずめが占っちゃう。
まず、もしこの流れが活発になって、本当に自転車が増えるとすると、
必ず、事故が増える。マナーへのバッシングも増える。事故がこんなに増えたという統計も取られるだろう。
そこで、多くの人が勘違いしそうなので、先ず、言っておきたい。
「自転車に乗る人が悪質になった」のでは無い。人数が増えると、事故が増える、ヘンなのも増える、しかもインフラが整っていない所に人数だけが増えるんだから、いざこざは当たり前。
「こんなに増えた」統計がこれから出たとしても鵜呑みにして良いのか。
鵜呑み勘違いが増えそうなというか、それを取っての自転車揚げ足バッシングが起こりそうだ。
さて、
もし、本当に、自転車が普及するとしたら、どういうシチュエーションで自転車に乗る人が増えるのだろうか。
まず、都内。
多くの徒歩で歩いている人が自転車に移行するだろうか。おそらくNO。
なぜなら、多くの人はメインは地下鉄で行動し、そこから現地までの間を徒歩っていうだけだからだ。その中のかなり小さなパーセンテージが、移動を地下鉄ではなく、自転車にするかもしれない。このパーセンテージを考えると、大雑把に、10%か、せいぜい20%。でも、まあ、この数はどうでもいい。
本当に自転車に移行させられたら良いのは、商用車だ。現在、いろんな車、乗車率は1.2人だとも言われる(地域によって違う)。要するに多くの車、運転席に1人しか乗っていない。こういうのどういう用途かというと、得意先の営業周りだったりするそうだ。(これはどっかに統計があった)何件かの得意先を回るので、電車だと小回りが聞かず大変。だから車。得意先なので行き先に駐車場があることも分かっている。。。。実感的にも分かる。都内の車で混みあっている道路、タクシーだけじゃなく、どれも運転席に1人。。。。ってハナシは、昔、都内の車の量を減らそうと言う時に、いろんな所で言われていたよね。最近はあまり聞かなくなったけど、水曜日は車をやめようとか、いろんな運動があった。
で、今度も、それをすればいい。
営業は、役職に関わらず、できるだけ自転車を使うこと。コレを都とか国が症例する。クールビズとかチーム25?
(名前変わったっけ?)みたく、みんなでやれば怖く無い的に、ビジネスサイクリングを奨励する。どっかの大企業の社長さんは、ビジネスに自転車。彼の体力もアピールできる。そんなのをメディアが美談に仕立てて報道。
実際、良いはず。サラリーマンは運動するチャンスが無い。なので、積極的にこういうのを利用して健康増進を図ろうってのは一挙両得じゃん。
で、もし、コレで車の数が減らせればすごい。
例えば、2割減らせれば。。。
車の事故も減らせることになる。
で、
くるまの事故って、どれほどあるのかと考えると。
平成25年中の交通事故死者数は4,373人で、平成13年から13年連続して減少しました。
http://www.jtsa.or.jp/topics/T-239.html
こういう場合、「死亡者」で比較する。(死亡者も24時間以内っていう統計と期間が違うのとかあって、とってる組織によって、若干差がある)他の軽症のものも含むと、取り締まりや定義の仕方によって、めちゃくちゃ違うので、(学問的にとかちゃんと考える場では)ごまかしのきかない死亡者で比較するのだ。
危なさ加減という意味では、骨折とかももちろんイタイんだけど、頸椎損傷とか、重篤なホントに取り返しのつかない事故っていうのの推移もこれに準じるという。なので、数そのものが問題なのではなく、比較として見て欲しい。
要するに、ざっと、4000人
もし、この2割が減らせるならば、800人の死者が減らせるということになる。同時に、他の重篤な後遺症が残るような事故の2割。。。ざっと仮定して、この2倍とすると、2400人の不幸な事故が減らせる計算になる。
とは言うものの、自転車が増えるんだから、自転車の事故が増えるワケだ。
たとえば、自転車が人を殺してしまうような事故も増える。
もし、自転車が、10倍に増えたら、事故も10倍になる。
http://www8.cao.go.jp/koutu/chou-ken/h22/pdf/houkoku/2.pdf
では自転車がこのレベルの事故を起こす割合はどれほどあるのか。
こういう統計では、どちらがどう、悪いかなどというのは分からないが、ぶっちゃけ、
自転車 対 人 では全ケース、自転車が悪いとして、
自転車 対 自転車は当然、全ケース自転車が悪いんだけど、
コレを足すと、この10年ちょっと、概ね、
毎年、2人から11人の死亡者が出ている。
ちなみに自転車対車の死亡事故は、
980〜593人 (順調に減少してるんだけど、まあ、ウン百人オーダーで、自転車加害とはケタが違う。最近、自転車の加害が強調されてるけど、バカバカしいほど、ケタが違うことを、よーっく知っておくべきだ。)
もう一度言うと、
自転車の事故は、毎年2--11人 もっとも多い所をとって、11人。
これが、10倍になるとして、年間、110人の自転車が人を殺してしまう事故が増える。
そして、この倍の人が重篤な後遺症を残すとして、
ざっと、330人の不幸が増えるわけだ。
差し引き、不幸な事故は 2000人以上分、減らせるワケだ。
このケタの違い。
要するに、子どもでも分かる車と自転車の殺傷能力の違いなんだけど、
なんか、理解できていない人が多い気がする。
マスコミの煽りのせいなんだろうか。
結論
自転車が増えるとしたら、
自動的に自転車の問題、事故も増える。
だけど、それで車の量を減らせるとしたら、上のような量の事故も減らせる。ざっと800人の死亡者。
(将来)自転車の事故が増えたとしたら、単に自転車のマナーが悪くなったのではなく、利用者の量にも注目すべきであり、自転車を減らせば良いという短絡発想はやめてほしい。
もちろん、上で書いたような健康、環境、原油輸入量、コミュニティとの親和性。。。。ナドナド、本当は自転車にはもっともっと大きなメリットがある。せっかくの自転車特区の流れ、おバカな煽りにのせられて潰さないで欲しいものだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140921-00000002-jnn-pol
谷垣幹事長、「自転車特区」構想を提言
TBS系(JNN) 9月21日(日)2時10分配信
自転車愛好家として知られる自民党の谷垣幹事長が、2020年の東京オリンピックに合わせた「自転車特区」構想を提言しました。
「(自転車)特区というのは実験や何かをやりうるのではないかと。臨海地域というか、お台場地域などオリンピックの舞台となるわけですから、そういうところでオリンピックのあり方とマッチするような色々な実験を行えるのではないかなと」(谷垣禎一 幹事長)
都内で開かれた「東京サイクリングサミット」というイベントに実行委員長として出席した谷垣幹事長は、「自転車を都市交通の重要手段として位置づけ、専用レーンや自転車を共用するシェアバイクシステムを推し進めていく」と意気込みを語りました。
谷垣氏は政界を代表する自転車愛好家として知られ、超党派の国会議員で作る「自転車活用推進議員連盟」や「日本サイクリング協会」の会長などを務めています。(20日23:29)
http://tokyocity.j-cycling.org/summit/
2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を契機に、懸案となっている都市交通網の改善が急務とされており、特に自転車の環境整備がクローズアップされています。
自転車行政先進都市の中でも、自転車をベースに都市交通インフラを改善しているニューヨーク市の実証例を参考に、東京の都市交通の構造改革を考える機会として、2014年9月20日(土) 「東京サイクリングサミット2014」を開催したいと考えております。
具体的には、ニューヨーク市からゲストスピーカーを招聘し、過去から現在の都市交通への取り組み方、また未来の都市交通のあり方についての基調講演を実施し、パネルディスカッションにて意見交換をし、東京が今後目指すべき都市交通のあり方を考える契機と致したいと存じます。
また、翌9月21日(日)には、都内を多数の方々に走行して頂くことにより、自転車に乗ることの良さを広く一般にPRする絶好の機会として、「東京シティサイクリング」を開催致します。「BIKE NEW YORK」と姉妹提携している本大会は、大都市における自転車交通のインフラ化の目指すシンボルとなるサイクルイベントです。
本年は、東京都都庁舎前を起点に、初秋の爽やかな休日の都心を経由して、スタート地点に近い神宮外苑をゴールとする距離約43kmのサイクリングとなります。
東京五輪で「自転車特区」提言
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3061824
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