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2014年6月 2日 (月)

資料:広島原爆被爆者の子供における白血病発生について  から

ニュースだけだと分からない。

なので資料を探した。

CiNiに出て来るのは、一番新しいので2012年の調査。

ペーパーはまだ出ていないのだろう。

この論文タイトルで検索すると、その下に出した古い論文からの資料、

そのほかが出てくる。

ただ、この抄録を見る限り、原因は何なのか、分からない。

被曝によって個人の細胞がダメージを受けた事に起因するのか、

環境の放射線が影響しているのか。

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広島原爆被爆者の子供における白血病発生について

抄録

広島県,広島市では昭和48年1月に2km以内被爆者に対し(1次),昭和48年11月に2km以遠の直接被爆者に対し(2次),さらに,昭和49年11月に入市被爆者に対し(3次)「被爆者とその家族の調査」を行った.広島大学原爆放射能医学研究所(当時)は広島県・広島市の行なう原子爆弾被爆者実態調査(昭和35年,昭和40年,昭和48年,昭和50年など)の企画,集計,結果報告に協力してきており,昭和48年・49年に行われた「被爆者とその家族の調査」のうち,家族調査とくに子供の数について解析し,被爆2世者数を119,331名と算定した1).一方,広島大学原爆放射能医学研究所(当時)は設立以来,広島県内白血病発生について継続的に研究・報告してきた2-4).今回は一連の研究の中より原爆被爆2世に発生した白血病について報告する.

広島原爆被爆者の子供における白血病発生について

• 鎌田 七男 [他] 広島大学名誉教授

大瀧 慈

田代 聡 [他]

長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi [巻号一覧]

長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 87(特集), 247-250, 2012-09-25 [この号の目次]

長崎大学

http://www.rerf.or.jp/radefx/late/leukemia.html 

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実はこれだけからは、母集団が何だったのか、分からない。

CiNiでは有料になるので、他を探した。

こういう評がある。

http://これはひどい.gaasuu.com/entry/103904

「両親被爆で片親被爆に比べて白血病発生率が跳ね上がるのは1946-55年生まれだけ。新聞はこれだけを書いている」 記者もデータの読み方を学ばないと…

なので、このデータが無いか、みると。。。こんなのがある↓。ここにはリンク先に表がある。このデータはきちんと比較し、リスクの増加分が計算されている。

たしかに、リスクは高くなっている。

> 被爆していない日本人においては、白血病の生涯リスクは約7例/千人である。これに対して、LSS集団における0.005 Gy以上の線量を受けた被爆者(平均被曝線量約0.2 Gy)の生涯白血病リスクは約10例/千人(相対リスクは約1.5)である。

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原爆被爆者における白血病リスク

白血病の過剰発生は、原爆被爆者に最も早く認められた放射線被曝による後影響である。1940年代後半に、広島の臨床医山脇卓壮氏が、自身の医師業務を通じて白血病症例数の増加に初めて気付いた。それがきっかけとなって、白血病と関連疾患の症例登録制度が発足し、白血病リスクの増加に関する最初の論文が1950年代前半に発表された。

放射線に起因する白血病のリスクは、二つの点でほとんどの固形がんと異なる。まず、放射線による白血病の発生率増加は、固形がんよりも大きいこと(しかし白血病は比較的まれな疾患なので、高線量被爆者の間でさえも絶対的な症例数は少ない)。次に、白血病は被爆後、早期に増加(特に子供で顕著)したことである。過剰白血病は被爆後約2年で発生し始め、被爆後約6-8年の間にピークに達した。現在では、過剰発生はほとんどない。

寿命調査(LSS)集団は1950年の国勢調査を基に設定されたので、原爆被爆者における白血病リスクの解析は1950年以降の期間に限られている。寿命調査集団の中で0.005 Gy以上の線量を骨髄に受けたと推定される49,204人のうち、2000年までに204例の白血病死亡例が確認されており、このうち原爆放射線に起因すると推定される過剰例数は94例(46%)である(表)。他のがんとは対照的に、白血病の線量反応関係は二次関数的であり、低線量では単純な線形線量反応で予測されるよりもリスクは低くなっている。しかし0.2-0.5 Gyの低い線量範囲においても白血病リスクの上昇が認められている(図1)。

表. LSS集団における白血病による死亡の観察数と推定過剰数、1950-2000年

図1. DS02とDS86による白血病のノンパラメトリックな線量反応、1950-2000年。

被爆時年齢20-39歳の人の1970年における男女平均リスク。

LSS集団においては、急性および慢性の骨髄性白血病と急性リンパ球性白血病のみにリスクの増加が認められている。成人T細胞白血病(長崎では低い頻度で生じているが、広島ではほとんど発生していない)や、慢性リンパ球性白血病(西欧諸国とは極めて対照的に日本では非常にまれ)にはリスクの有意な増加は認められていない。固形がんの発生リスクと同様に、白血病の発生リスクもまた被爆時年齢に大きく影響を受ける(図2)。年齢の違いによって白血病のタイプにも違いがあり、急性リンパ芽球性白血病は若年者に多く見られるが、慢性および急性骨髄性白血病は高齢者に多く見られる。

図2. 被爆時年齢ならびに到達年齢による過剰白血病死亡(過剰絶対リスク)

への影響(1 Gy被曝の場合)

白血病はまれな疾患なので、原爆被爆者の相対リスクは大きくても症例数として考えた場合には比較的小さくなる。すなわち、白血病はLSS集団のすべてのがんによる死亡の約3%、および全死亡の1%未満にすぎない。白血病による過剰死亡者数は、現在のところLSS集団の放射線被曝に関連するがんによる過剰死亡者数の約16%を占めている。被爆していない日本人においては、白血病の生涯リスクは約7例/千人である。これに対して、LSS集団における0.005 Gy以上の線量を受けた被爆者(平均被曝線量約0.2 Gy)の生涯白血病リスクは約10例/千人(相対リスクは約1.5)である。

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シンポジウム-1 原爆被爆者の放射線による健康後影響 [in Japanese]

小笹 晃太郎

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Abstract

広島および長崎の原爆による放射線の健康後影響は,被爆者,胎内被爆者,および被爆者の子ども(被爆二世)の追跡によって調査されている.このような疫学調査は,調査対象者集団の設定,曝露因子の評価,および結果指標の評価の3つの要素からなる.被爆者追跡調査の対象者は約12万人であり,1950年を起点として死亡,死因およびがん罹患を結果指標として追跡が行われ,その結果は定期的に報告されている3-5).また,母胎内での被爆者約3,600人と,1946~1984年生まれの被爆二世の約77,000人も同様に追跡調査されている6-8). 被爆者における白血病の過剰発生は被爆2年後くらいからみられるようになり,6~8年後にピークとなった.固形がんのリスク増加は約10年後から現れはじめ,現在まで持続している.がんの部位によりリスクは異なり,胃,肺,肝,結腸,女性乳房,胆嚢,食道,膀胱,卵巣では有意に高く,直腸,膵臓,子宮,前立腺では有意なリスク上昇を示さないが,その理由は明らかではない

Journal

Nagasaki Igakkai zasshi = Nagasaki medical journal [List of Volumes]

Nagasaki Igakkai zasshi = Nagasaki medical journal 87(特集), 157-160, 2012-09-25 [Table of Contents]

Nagasaki University

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原爆で父親が被爆し、戦後早い時期に生まれた被爆2世に、白血病が発生する危険性が高いことが、広島の研究者の調査で明らかになりました。

 これは、1日に長崎市で開かれた原爆の影響に関する研究会で、広島大学の鎌田七男名誉教授が報告しました。

 鎌田名誉教授は、広島県内の11万9000人あまりの被爆2世のうち、白血病になった54人について、その兄弟と生まれた時期などを比較調査しました。その結果、父親が被爆し、被爆後早い時期に生まれた被爆2世に白血病が発生する危険性が高いことがわかりました。

 広島、長崎の放射線影響研究所などは、原爆の遺伝的影響はこれまでのところみられないとしており、遺伝的影響の可能性を示した今回の研究結果は極めて注目されます。

 「我々の50年の調査結果から、(遺伝的影響が)ないとは言えないのではないかという感触」(広島大学 鎌田七男名誉教授)

 鎌田名誉教授は、原爆の遺伝的な影響を解明するために、今後、更なる研究が必要としています。(01日17:33)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2215171.html 

被爆2世、白血病の発症に差

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2906186

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