女性の進出とベビーカー
要するに、21世紀になっても尚、この国は、女性の社会進出には反対なのだというのが分かる。働く女性そのものも、社会に出たからには、もう、子育ては諦めてるのだろう。
本来、ベビーカーの子たちには父親もいるんだから、半数は男性であっても良いはずだが、なぜか、男性は少ないのでやり玉にはあげられない。ってのはともかく。
まず、
大前提の知識というか、思考力が欠けている。
「ベビーカーは混んだ列車への乗車を控えて欲しい」
誰が、好き好んで小さい子をベビーカーに載せて、混んだ電車に乗るものか。
ベビーカーに載るのはせいぜい3歳か、帰りに大荷物を持たなければならないような時。平日のラッシュ時に、こういう事をしなければならないシチュエーションって、何だと思っているのだろう。腹が立つ程、低能だとしか言いようがない。
病院へ通うか、どこかへ行かなければならないかという特殊な事情。
もしくは、当然のことながら、出勤前に保育園に預けに行くというような事情だろう。
こういうの書くと、イヤ、遊びに行く人がいたトカナントカ。。。。言うヤツもいるのかもしれない。そんな人数どれだけいるのか。
でまた、こういうのに対する批判は、
そういう母親のマナーが悪かったというもの。
そりゃ、どんな年齢層にもマナーの悪いのはいる。だけど子供を預けて働いている層のマナーが特に悪いってワケじゃないはずである。
マナーについて言うなら、中年男性の酔っぱらいほど、酷いのはいない。
例えば暴行についてはデータがある。(JR2012年)
「飲酒した乗客の暴力が495件と約6割を占めた。5割弱の406件が金~日曜の週末に集中し、時間帯別では午後10時以降が339件と約4割に上った。ほとんどが男性客で、年代別では60代以上が最多で166件。」
http://www.mitene.or.jp/~itono/alt/tpc-mann.html
上のは「暴行」であって、「迷惑」なんて可愛いモンじゃない。
でもこんなのは、まだマシで、痴漢だの、そのほかの迷惑行為だの、ベビーカーで満員電車に子供連れで載る女性の比じゃないぐらいいっぱいいる。終電には1両に数人の見苦しい酔っぱらいがいるよね。
なのに、なぜか、ベビーカーの女性のマナーだけが
「この間いたのは。。。かくかくしかじかこういう女」って感じに糾弾される。
ベビーカーで満員電車で子連れっていうのは、もう、余裕の無い状態だ。その余裕の無い状態の女性に、なぜそんなにマナーを要求するのだろう。その他の人々はそれほど、完璧なマナーの人ばかりなのだろうか。
>ベビーカーでの鉄道利用を控えることも検討の余地があるのでは? という内容になっています。
鉄道利用を避けるために、彼女らにタクシー券を発行してくれるなら、オッケーだろーけど。
ゲロ吐くよっぱらいも、ホームでおしっこする痴漢も、抱きついた上に追っかけて来るヘンタイもオッケーの駅で、なぜ、ベビーカーの女性だけが、こういう排除をされなければならないのか。
そこに、
この国の将来の暗さを感じる。
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国土交通省の調査で、ベビーカーが列車のドアに挟まるなどの事故が、大都市圏にある鉄道会社の約4割で起きていることが分かったそうです(※)。事故に至らない事例も含め、何らかのトラブルが報告されたのは約9割に上がったとのこと。そこで国土交通省は今年3月にガイドラインを作る方針だそうです。
■ どんなベビーカー事故が起きている?
ベビーカーを利用して電車を使ったことがある方であれば、どんな事故かはなんとなく想像できるかとは思いますが、実際に起きた事故はというと下記のとおり。
ベビーカーが列車のドアに挟まれる
ベビーカーがエスカレーターから転落
乳児がホームと車両の間に転落
ベビーカーが列車に接触しそうになり、事故になりかけた
ベビーカーに接触した人が転倒して骨折
ベビーカーを使っている人だけでなく、一般客が絡んだ事故もありました。
■ 何故ガイドランをつくることになったの?
調査の結果、ベビーカーの利用者と一般客との間で、意識の差があることも分かったそうです。
ベビーカー利用者からは「一般客に配慮を呼び掛けて欲しい」、「列車内の優先位置の確保」を求める声が挙がり、そもそもベビーカーを利用しないことは想定してはいません。
一方、一般客からは「ベビーカーは混んだ列車への乗車を控えて欲しい」という声があり、ベビーカーでの鉄道利用を控えることも検討の余地があるのでは? という内容になっています。
ただし、一般客からは列車内で「ベビーカーを優先的に配慮することに賛成」という声もあり、全ての人たちが否定的ではないようです。
それぞれの立場から考えると、どちらの要望もわかるだけに、ベビーカーが公共交通機構を安全に利用するための留意点や、互いに配慮すべき点などをまとめたガイドラインを作成し、列車内でベビーカーを置けるスペースや、利用禁止場所を周知するための案内マークを作る方針となりました。
ベビーカーでの移動時は、混み合う時間帯を避けることは既に気をつけていると思います。
それ以外にも集団でのベビーカー移動は避けたり、電車に頻繁に乗らなくてはならない場合は簡易式のベビーカーの利用を検討するなどもできますね。
そういった日々のお互いの心遣いが広まれば、きっと子どもを育てやすい国にもなりますね。
[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー), 2014年1月30日]
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