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2013年12月23日 (月)

マルチ商法の餌食

新聞たるもの、こんな記事、載せてはいけない。

http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20131218011110001.html 

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公平を期するために、下に全文をペーストした。

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朝日新聞の2013年12月18日掲載の記事

北海道の助産師さんがインタビューに答えている。

彼女の方向性そのものは、共感できるものだ。だけど、新聞たるもの、

その中に、非科学的なウソを混ぜてはいけない。

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(引用)

【たばこ】胎児に十分な栄養が行き渡らず、流産や先天異常に陥りやすい。呼吸障害や乳児突然死症候群の原因にも。また、有害物質が胎児の生殖器にたまりやすい。

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妊婦がタバコを吸うべきではない。低体重児が生まれるというデータは見たことがある。頭の悪い子が生まれるというデータさえ。ただ、前者はともかく、後者が科学的だとは思えない。「頭が悪い・成績がよくない」は、遺伝や教育方針によって差があるはずだ。妊娠中に喫煙をやめない親を統計的に処理した時に、教育的志向が高いとは言えないと思えば、そういうデータも出るかもしれない。

だけど、「また、有害物質が胎児の生殖器にたまりやすい。」これはいかがなものか。出典はどこなのか、示されていないが、この記事には、コレ以外にも、この文言が繰り返される。

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(引用)

食品添加物も妊娠時は特に注意。催奇形因子など遺伝子を傷つける有害物質が胎児の生殖器にたまりやすい。

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(引用)

母体へのストレスは出産時間を長引かせ、ストレスホルモンが子どもの性格に影響を及ぼす可能性がある。

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でも、まあ、良い。

妊娠中にトイレの掃除をすると、目がきれいな子が生まれるだの、火事を見るとどーの。。。いろいろ或る中の一つという書かれ方をするなら。だけど、この記事は明らかにそうじゃない。

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ところで、

昨今、マルチ商法いっぱいある。

霊験アラタカな水やら、健康食品やら。。。

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彼らの一部は、たしかに悪い奴だろう。

だけど、マルっきり信じてるのもいる。

世の中は、食品添加物でいっぱい。

こんなに癌で死ぬ人が増えている!

日本の乳幼児死亡率はこんなに高い!

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日本人、癌以外で死なない位長生きするようになったってコトなんだけど、そういう年齢関連のデータはもちろん出さない。都合のいいのを組み合わせてる。

で、

こういう記事はマルチ商法さんたちの良いネタになる。

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あのね、薬はみんな石油からできているから、肝臓に溜まるの。だけど、そういうのがバレてしまうと大騒ぎになってしまうから、国は秘密にしてるの。その秘密をこの会社が暴いちゃったの。ね。この記事なんかにも書いてあるけど。。。朝日新聞なのよ。

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って感じにこの記事のコピーをファイルから見せる。

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マルチ商法の本社は賢いので、こういう「薬はみんな石油からできてる」だののようなデマは「印刷された」資料として配らない。こういうのは、マルチのネズミ社員が自分で「勉強して」配ってるものだ。

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すずめが書いたって、誰も信じないし、「すずめが言ってた」なんてのは、根拠にならない。だけど「薬は肝臓に溜まる」っていうのを信じるような人たちには、

朝日新聞が「赤ちゃんの生殖器に溜まる」なんて書いているというのは確固たる根拠になる。

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こういう記事の危険性、ちゃんと分かってるんだろうか。

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以下全文ペースト

健康【健康のつくりかた】

赤ちゃんを「ツルン」と産みやすく

「心も体も緩めて」。気さくな雰囲気で母親に接する北田恵美助産師=旭川市永山8条15丁目の助産院「あゆる」

■十分な運動と適度な食事を

 【渡辺康人】究極の「健康のつくりかた」を考えるうち、健康な妊娠、出産こそがその第一歩ではないかとの思いに至った。私が勤務する旭川には、母子の健康維持と自分らしい出産を尊重することで知られる道北唯一の入院施設付き助産院「あゆる」がある。北田恵美助産師(51)に妊婦へのアドバイスを聞くと、その一つひとつに明確な根拠があった。

 「妊婦さんだからと特別にすることは何もないんです。食も運動も本来当たり前のことをやるだけ」。病院の助産師から2005年に独立して助産院を開業した北田さんは、出産間もない母子の世話をしながら話し始めた。

 助産師は分娩(ぶんべん)の介助や健康指導ができる国家資格。産科病院に所属することが多く、道内では独立したベッド付きの助産院は札幌に数カ所と、旭川、釧路、網走に1カ所ずつあるだけだ。

 治療や帝王切開などの医療行為はできないが、あゆるでは、病院なら数分で終えてしまう産前健診に1時間かけ、出産前後も日々の生活から食、運動、家族関係、悩みの解消法に至るまでじっくり相談にのる。

 出産時は分娩台を使わず、入院部屋を兼ねた畳敷きの場所で自ら望む姿勢で産むことができる。陣痛開始から助産師が寄り添い、産まれてすぐ赤ちゃんと一緒にいられる。次男叡士(えいと)ちゃんを産んで3日目の石山瑞穂さん(34)=中富良野町=は「時間をかけて接してくれて、病院と違って日常のアドバイスにも細かくのってくれるので、安心な気持ちで自分らしく産むことができた」と笑顔を見せた。

 北田さんは、女性が自然に備えている「産む力」に着目。適度に食べ、動き、眠るという太古から繰り返してきた日常生活がきちんとできていれば、健康で自然な出産の確率が高まると考える。

 表が北田さんの主なアドバイス。「ツルンと健康に赤ちゃんを産みやすくする基本」だそうだが、どれも一見よく言われる健康法だ。

 不摂生で食品添加物などもへっちゃらに食べる小太りの私。「不健康といえば不健康だけれども、日常さほど支障は感じない。出産ではそんなに違いが?」とぶしつけに質問してみた。すると、「大人はご自由に判断されていいんじゃないですか。でも、妊婦さんは違うんです」と丁寧に根拠を説明してくれた。

 【たばこ】胎児に十分な栄養が行き渡らず、流産や先天異常に陥りやすい。呼吸障害や乳児突然死症候群の原因にも。また、有害物質が胎児の生殖器にたまりやすい。

 【運動】出産に備えて体力は重要。陣痛から出産まで一般に7~15時間。その間に体重が3~4キロ(赤ちゃんの重さを除く)も落ちるほど体力を要する。また、運動不足で太ると産み出す力が弱まり、帝王切開や出産後の大量出血の危険が高まる。妊婦は運動するなとか、ふっくら体形が「安産型」というのは昔の考え。体の冷えも大敵なので体を動かして新陳代謝を促す。

 【健康的に食べる】特に夜10時以降の食は肥満の元。白砂糖は太るだけでなく、カルシウムの吸収を邪魔し、健康な出産を妨げる全身の冷え、むくみにつながる。逆に栄養不足も出産時の体力不足や低体重児を招きやすい。いずれも帝王切開のリスクが高まる。また、低体重児は将来メタボリック症候群になる割合が高い。食品添加物も妊娠時は特に注意。催奇形因子など遺伝子を傷つける有害物質が胎児の生殖器にたまりやすい。

 【リラックス】母体へのストレスは出産時間を長引かせ、ストレスホルモンが子どもの性格に影響を及ぼす可能性がある。

   ◇

 北田助産師は「女性は妊娠をきっかけに命や健康、食べ物についていろいろと考えるようになる。自分の意志で決め、実践することで、どんな出産であれ結果に納得しながら子育ての出発点に立てる」と話す。

   ◇

■妊婦さんへのアドバイス

(1)たばこを吸わない

(2)運動をする

・助産院あゆるではヨガ教室も開いているが、おすすめは1日1時間歩くこと。

(3)健康的に食べる

・過食も小食も出産にはよくない。食品添加物や白砂糖は避ける。

(4)心を緩める

・自分を取り巻く様々なストレスから解放される状況を、出産時までに意識的に作る。

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