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2013年11月 5日 (火)

恣意的な統計分析

■自転車事故、厳罰化…重過失傷害罪で3人起訴

(読売新聞 - 11月05日 07:23)

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2638589

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自転車の重篤事故がそんな急激に増えたのか??

引用の統計、おかしいと思って調べた。

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自転車同士の衝突や自転車が歩行者をはねる事故は昨年、10年前より2割多い5885件が発生した。死傷者も965人増えて6267人になった。

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http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/bicycle/image/001_6.pdf


まず、これ。

自転車関与率

ほぼ横ばいではあるものの、若干減っている。

自転車人口が大幅に増えてるとしたら、減っていると言えるだろう。

(実数も減っている)

死傷者と言っても、殆どが軽症。死亡事故は数件。

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その数件の詳細を掲載しているサイトがあった。


http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111025/

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以下引用 (2011年記事)

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自転車が歩行者をはねる事故は、去年1年間に全国で2760件と、8年連続で2000件を超え、死亡事故も5件起きています。

去年の死亡事故は5件だったのですか、じゃあ、


1月10日東京都大田区 信号無視自転車による横断歩道上での事故

5月13日群馬県甘楽町 歩道の無い橋での事故

10月7日栃木県宇都宮市 狭い坂道

11月6日岐阜県下呂市 歩道なし片側一車線道路

11月10日茨城県つくば市 幅6m片側一車線道路


この5件でいいのですね、なんだ、歩道関係ないじゃないですか、死者5人などと言っても歩道走行とは関係無かったようですね(ちなみにこの年も、歩道上で車によって少なくとも21人が殺されています)、ちなみにこの去年1年間歩行中交通事故死者数は1714人、歩行中交通事故負傷者数は69083人、歩行者全交通事故死者における自転車加害の割合は約0.3%、負傷者における自転車加害の割合は(負傷者と事故件数をごっちゃにするという雑な計算ですが)約4%、この0.3%と4%を大々的に喧伝し、一方残りの大多数の事故被害の殆どは無視されるというあまりに偏った報道の成果として、自転車にいじめみたいな規制が次々と科せられるという訳ですね、大体NHKなどは自転車の駆け込み信号無視を殊更に問題視して大きく伝えていましたが、一方でその直後に巨大なトレーラーが全く同じ行為をして死亡事故まで起こしても全く無視するということをやってのけました、同じ違反を犯すのであれば巨大なトレーラーの方がより深刻な事態を回りに及ぼすに決まっています、同じことをするにしても片や大仰に騒ぎ立てといて、もう片方は死亡事故を起こしても黙殺するなんてことをされるのなら、それこそ無限に自転車を槍玉にあげ続けることが出来てしまいます


引用ここまで

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かなり、同感で、以下は不要なのだけど、

一応、書いておこう。こういう偏ったデータで、自転車を歩道に出すという事を主張してるんだから。

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昨年の統計。


24年度は自転車乗用中の死者 34人


http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/bicycle/image/003_6.pdf


これを見ると、実際、自転車関与の事故のほとんどが、車、自動二輪他であり、

死亡事故は、全数がこれら車相手の事故である。

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では、対歩行者の事故状況はどのようになっているか、調べてみると、

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http://www.itarda.or.jp/ws/pdf/h24/15_02bike-ped.pdf


ここでのデータは2011年までのものだが、

上の自転車関与事故のデータが横ばいであるのを考えると、この後、2年でそれほど大きな変化があったとは思えない。なので、信頼に足るはずである。


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この分析から見えてくる「犯人」は(年齢 性別階層別データより)

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13~24歳の学生層の運転する自転車が、65歳以上 の高齢歩行者と事故を起こしている組合せが最も多く

通勤、通学時間帯

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である所からみると、

通学に使う高校生の男の子が、高齢者を怪我させるというものであろう。

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まあ、生活感覚として、分からなくは無い。

高校生の男の子の無茶な運転。

そういう年ごろでもある。

ただ、そういう年頃であるゆえに、コレを防ぐためのアプローチは、

「自転車」がではなく、「若者の乱暴な行動が」という視点が重要であろう。

(これを自転車の普遍論にすり替えて良いものだろうか)

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要するに、昨今、なぜか自転車のマナーがやり玉に上げられているが、

実は、そう、変化していない。おそらく高校生の男の子は昔から乱暴だし、

事故数のデータにも、昨今、極端に彼らが乱暴になったというのも見えない。

要するに、メディアのスタンスが変わったということだろう。

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しかし、そこから見えなくされている部分がある。

もし、本当に自転車に乗る人が増えたなら、

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本当の問題は(上のブログでも指摘されてる通り)、対乗用車、トラック 自動二輪の事故である。

死亡事故は全件、コレだ。

車にひき殺される自転車も増えると予測できることである。

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でも、まあ、この自転車バッシングに乗ってあげることにしよう。

そう、自転車は、歩道ではなく、車道を走るべきなのだ。

だったら、関与する事故は、ほぼ、車だけになる。

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だが、

今まで何度も書いているけれど、

車のマナーはアリエナイ危険なものだ。

そもそも、駐車禁止の所に、ズラリと車が並ぶというのが、マナー以前なのだが、

まあ、何分かで戻るつもりだと解釈して、、、マナーと思ったとしても、

それが、一台や二台じゃなく、ズラリと道に並ぶ。。。。(ただし、交番付近にはいない)コレはアリエナい。

自転車は歩道を走るなというなら、まず、この法律違反の「厳罰化」から始めるべきだ。

また、自転車は左を走る。だから、1車線内で、追い越して欲しく無い。

こちらからは、見えない。追い越すなら、自転車が転んでも大丈夫であるような、充分な距離を開けて欲しい。(当たり前のコトを書いているんだが、そうじゃない車が多すぎる)

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まずは、車の犯罪を取り締まった後に、自転車を歩道から出さないと、

自転車の死亡事故は確実に増える。


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それまでは

自転車に乗るなら、

必ず、1車線確保しよう。

殺人ドライバーのザラザラいる車道に出るんだから、命がけだ。

道の端を走るべきではない。

道の端には、車が駐車違反をしており、この影から出たら、車には見えない。

左側車線に車が入って来れないように、真ん中を走ろう。

時速10キロで

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これは合法的である。

時々いる、交通整理のお巡りさんにも、

その姿を見せてあげよう。

合法的に道路を走ることが、どんなに理不尽か、分かるだろう。

でも、みんなでやれば怖く無い。

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そして、これからは、

危ない車がいたら、ケイタイでナンバーが取れるように写真を撮って、

近所の交番に届けよう。

(今までは少々当たられても、車に逃げられておしまいだった)

そうすれば、

対車の自転車事故が増える。

世の中も、そのうち、分かる。


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個人的分析:

実はこの手のデータをググりながら気になるものがいつも出て来る。

保険関係のペーパーだ。

結果として、自転車使用者への保険加入を勧めている。

今のマスコミの煽り風潮の根源は、この辺りにあるのではないだろうか。

昨今、自動車保険のCMはたくさん流れている。

マスコミのスポンサー収益量の大きな割合をこの業界が占めてるはずだ。

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こういう記事は歓迎されるだろう。

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 自転車で人身事故を起こした運転者の責任を重くみて、検察が起訴するケースが相次いでいる。


 東京地検だけでも、8~9月に3件の事故で重過失傷害罪を適用し、3人を東京地裁に在宅起訴した。検察はこれまで、誰もが利用する自転車の事故で運転者の刑事責任を問うことに慎重だったが、悪質運転による重大事故が増えてきたことを踏まえ、厳罰化へカジを切った。


 ◆自転車で重体


 「被害者には大変申し訳ない。ただ、まさか自転車事故で被告になるとは思わなかった」。自転車同士の衝突事故で起訴された会社員の男性(38)は、9月30日の東京地裁での初公判後、戸惑い気味に答えた。


 事故は今年2月9日明け方、東京都台東区の見通しの悪い丁字路交差点で起きた。男性が一時停止の標識を無視して左折し、出勤途中の60歳代の女性の自転車に衝突したとされた。男性は事実経過をほぼ認めているが、弁護人は「男性は減速していた。一時停止無視だけなら重過失には当たらない」と主張する。


 一方、頭を強打した女性は意識不明に陥り、寝たきりの状態が続く。厳罰を望む家族は、「自転車でも取り返しのつかない事故があることを知ってもらいたい」と訴える。


 ◆10年前の2割増


 免許制度がなく、子どもからお年寄りまで気軽に利用できる。そんな自転車の特性も踏まえ、検察はこれまで、信号無視など悪質な違反が原因で起きた事故でも、ほとんど不起訴(起訴猶予)としてきた。


 しかし、健康志向の高まりで自転車の利用者が増え、2年前の東日本大震災で通勤に利用する人も急増。これに伴い、自転車同士の衝突や自転車が歩行者をはねる事故は昨年、10年前より2割多い5885件が発生した。死傷者も965人増えて6267人になった。


 事故増加を受け、警察庁は2011年10月に「自転車総合対策」を策定し、違反者への指導や取り締まりを強化。これと歩調を合わせるように、検察も厳罰化へと方針を転換した。ある検察幹部は「自転車だからと見過ごすわけにいかなくなった。悪質な運転による重傷事故は、警鐘を鳴らす意味でも起訴も辞さない」と話す。

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