思い出の箱
ガラパゴス化しすぎて、思わぬヒット商品に! 「おもしろキッチン家電&器具」6選
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=132&from=diary&id=2486778
昔、わたあめ機、パッケージとか、デザインしてた。
長年のヒット商品。ポップな感じにしようとして、パッケージをピンクにしたんだけど。。。最初の指定はそこそこ、常識的な明るいピンクの特色。
ところが、印刷屋さんがあげてきたのは、ものすごい、ショッキングピンク。
正直、こんなデカイ箱にショッキングピンクっていうのは、アリエナイ選択って思ってたけど、なかなかイイ。驚きがあって。
.
.
サンプルを持って行くと、
みんな仰天。
「目立ちゃ良いってモンじゃないだろ。」
って言われながら、押し切った。
.
こういうピンクっていうのは、特色っていうインクを使う。
普通の印刷はプロセスインクを使って、写真などを表現するんだけど、蛍光色はもちろんできないので、通常の4色印刷に加えてもう、一版、加える。これは、写真の分解には余り使われない。なので、好きな色のインクを指定できる。その時は、色見本のチップがあって、(何万色もある)その番号で指定する。印刷屋さんはその見本を見てインクを練ってくるんだけど、この時は、指定と合わせるのに、失敗してしまったワケだ。
.
校正はもちろん、やり直しますって持って来たんだけど。。。
意外に気に入られてしまったワケだ。
.
.
結果、
市場では大好評。
この商品、長年売ってたモノなので、ヒットの原因はパッケージのリニューアルっていうのが、かなり分かり易い。誰の目にも。。。
その次の年には、同じカテゴリーのライバル社の商品、みんなこの色で染まった。。。
.
ちなみに、この特色インクの色。
私もとても気に入ったので、その後、何度も使った。
印刷屋さんの指定は スズメピンク。
印刷屋さんではそういうインクの缶を作ってたらしい。
そこは、有名な大きな印刷工場だったので、いろんな企業のグラフィカルな印刷をしてる。。。「スズメピンクを他所の会社の商品に使ってんじゃないでしょうね。」
って言う位、店頭に並ぶいろんな商品の色が
このドハデなピンクに染まっていった。
こういうの、デザイナ的にはちょっと、うれしかったりする。
.
.
そういう思い出の商品。
| 固定リンク
「美術」カテゴリの記事
- 4月1日消費税開始!(2014.04.01)
- 芸術をプロデュースする時代 何をうろたえるのか(2014.02.10)
- Happy Holidays!(2013.12.24)
- 構図の話(2013.12.19)
- 似顔絵ロジック(2013.12.12)
コメント