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2012年7月21日 (土)

パブリックコメントを出そう!

内閣府がこういうのを募集している

エネルギー・環境に関する選択肢」に対する御意見の募集(パブリックコメント)


https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0027.html

詳しくは、
http://www.sentakushi.go.jp/

にとても分かり易く出ている。子供のページまである。

一応、書き出すと

ゼロシナリオ

2030年までのなるべく早期に原発比率ゼロに。核燃料サイクル政策に関して、使用済核燃料を直接処分する政策を採用。
最終的には再生可能エネルギーと化石燃料からなるエネルギー構成に。
化石燃料の依存度を極力下げ、他のシナリオとそん色のないレベルまでCO2の排出量を低減するため、省エネ性能の劣る製品の販売制限・禁止を含む厳しい規制を広範な分野に課し、経済的負担が重くなってでも、相当高水準の再生可能エネルギー、省エネ、ガスシフトを実施。

15シナリオ

原発依存度を着実に下げ2030年に15%程度としつつ、化石燃料依存度の低減、CO2削減の要請を円滑に実現する。
核燃料サイクル政策については再処理・直接処分がありうる。
原子力、再生可能エネルギー、化石燃料を組み合わせて活用し、エネルギー情勢や地球環境を巡る国際情勢、技術革新の変化など様々な環境の変化に対し柔軟に対応する。

25シナリオ

緩やかに原発依存度を低減しながら、一定程度維持し2030年の原発比率を20~25%程度とする。原子力発電の新設、更新が必要となる。
核燃料サイクル政策については、再処理・直接処分がありうる。
化石燃料依存度の低減とCO2排出量の削減を、より経済的に進める。
原子力及び原子力行政に対する国民の強固な信認が前提となる。


------

この3つになる。

さて、デザイナ的に考えてみよう。

このホームページ、かなり良くできている。
プロが作っているのはもちろんだけど、しっかりしたプロモーションの為の骨子ができていないとここまでできない。

たとえば、まず、第一印象として、明るい、柔らかい、親しみ易いイメージを出している。他の内閣府、政府のページと比較してみると分かる。
要するに、「難しそうだ」と、来た人が引いてしまわない工夫をしているのだ。
たとえば、色、グラフを手書きにして、固い難しいイメージを回避させること。できるだけテキストではなく画像で表現している。
子供用ページを作ることもそうだ。大人が来た時に、「子供でも分かるのか」という印象を持たせられる。もともと、内閣府のページなどに来る人間は、かなり限られたインテリしかいなかった。だけど、これは普通の若い人が来れる仕掛けになっている。中身の誘導もシンプルで分かり易い。すぐに、シナリオに飛んで行ける。

これは、深読みではなく、デザイナなら誰でも分かる普通の見解だ。デザイナでなくとも、内閣府の他のページと比べると分かる。おそらく、他のページを作っているデザイン会社ではなく、(そこかもしれないけど)別途、担当者を決めて作ったのだろう。


さて、この目的は何だろう。

もちろん、より、多くの国民の解答を得ることを目的としているはずだ。
そして、それが、どのような「世論」の結果となることを、彼らは知っていてやっているはずだ。
ずばり、「ゼロシナリオ」回答者が多くなる。


もともと、国民の中で、
原発反対
原発推進
という主張を持っている人間というのは、そこそこ知的な回路を持っている者たちと言えるだろう。彼らは一定数いる。そこから、知的関心度的には少ない人たちを拾おうというのがこのページのデザインコンセプトだ。たとえば、子供や、おかあさん、新聞など読まないような若者や高齢者。
こういう人たちを拾うと、世論はどちらに傾くだろうか。

市民は3種類に分類できる

確固たる意志を持った第1グループ
そこそこ関心を持った第2グループ
殆ど関心の無い、偶然来た第3グループ

第1グループは
推進であれば、25シナリオに
反対であればゼロシナリオに入れる

第2グループと第3グループが、ホームページの柔らかさに惹かれて来た人々だ。

その中でまず第2グループは、何らかのきっかけで原発に関心を持った人たち。
彼らは昨今の原発事故騒動で興味を持ったわけで、反対派が多くを占めるはずだ。
インターネットは苦手だけれど、「わざわざ来た」。知的関心は高くないにも関わらず、「わざわざ」来たというのは、彼らなりの意志を持っていると言える。せっかく一生懸命ネットで書くのだから、中庸には入れないだろう。
なので、彼らもゼロシナリオに入れる。

第3グループはどちらか分からない。日本人としては、中庸の真ん中にいれるかもしれない。

ということは、結果的にゼロシナリオが高くなる。


っというすずめ算が当たるか当たらないか、実はそれは問題ではない。

上のロジックは、こういうのを企画/デザインする時に常套的に考えられることだ。要するに、内閣府は、常套的に上のような推理をし、ゼロシナリオが支持されるだろうという「覚悟」をして、デザインを起しているということになる。

この逆は、デザインを固いものにして、知的な者しかアクセスできない形にすると良いということだ。
この二つのデザインの選択肢から、彼らは前者を選んでいる。
(そもそも、25シナリオでも今までよりも原発を減らすことでもあるのだから、まあ、そういう方向性を持っているということだ)


ここには、国の意志を見ても良いと思う。
もう、日本の方向性はすでに決まっているということだ。

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