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2012年5月19日 (土)

製造業って、ダメじゃない!

何か、毎日毎日、みんなして、にっぽんダメだめって大合唱。
まあね、昔から、みんな二言目には、にっぽんダメだったから、
今に始まったコトじゃないけどね。

でもさ、そんなにダメだろうか。

これから、太陽光発電のプラントとか、市場性があるじゃんって言うと、
ダメダメ、どうせ海外に行っちゃうって。
そうだろうか。

(ここでは、大きなメガソーラから家庭用までざっくり全部、イメージしてる。全部入れればすんごい巨大市場だ)


結構前で、何度か日記にも書いたかもしれないけど。。。
世界経済フォーラムの国際競争力。

Basic requirements (20.0%)
Institutions:24位、5.2点
Infrastructure:15位、5.7点
Macroeconomic environment:113位、4.2点
Health and primary education:9位、6.5点

Efficiency enhancers (50.0%)
Higher education and training:19位、5.3点
Goods market efficiency:18位、5.0点
Labor market efficiency:12位、5.0点
Financial market development:32位、4.6点
Technological readiness:25位、5.1点
Market size:4位、6.1点
Innovation and sophistication factors (30.0%)
Business sophistication:1位、5.9点
Innovation:4位、5.6点

ハイハイ、ダメな数字が並ぶけど。。。
今もって、イイのがある。
Business sophistication:1位、5.9点
Innovation:4位、5.6点

コレだ。
要するに。。。平たく言って、ニッポンはFinancial market development32位みたいなマネーゲーム的仕事とか、Infrastructure:15位っていう公的な部分は、ダメダメだけど、
製造業が担う部分だけは、まだ、世界の一流であるランクを維持できてる。


さて、

みんなが言う、製造業ダメだめ合唱だけど。。。
本当にそうなんだろうか?


まず、
産業の空洞化って、どういうコトなんだろう。

オトナはみんな製造業ダメダメとしか言わないので、ココは「賢い小学生」になったつもりで考えてみよう。


さて、賢い小学生なら分かる。
ヤマダ電気で売ってる10000円のゲーム機は、元の値段、ヤマダ電機が仕入れる値段がどの位か。
なぜ知ってるかというと、よく、算数の問題で出て来るからだ。
太郎くんちのお父さんは八百屋さんです。リンゴを1個80円で仕入れて、100円で売りました。。。っと。

そう、そこから想像すると、きっと、ヤマダ電機では1万円のゲーム機をもっと安く仕入れてるんだろう。どの位だろうか。
さて、こういうの、広告を見てると分かる。時々バーゲンをやる。その時の安売り価格、半額になったりしない。せいぜい2割引だ。
だとすると、きっと、仕入れてるのは、2割よりもちょっと少ない程度なんだろう。

賢い小学生は更に想像する。
ヤマダ電気は、ゲーム機を問屋さんで買うって学校で習った。
問屋さんはもっと安く仕入れてるはずだ。いくらぐらい安いんだろう。。。
もし、ヤマダ電気で3割の儲けがあるなら、きっと、2割ぐらいじゃないかな。
っと。

そう、ココだけでも、賢い小学生なら分かる。工場以外の、小売業部分で、10000円のゲーム機の5000円分儲けてる。。。イコール経済効果になってるワケだ。


さて、ちょい、オトナのすずめも登場してみよう。
実はこういう値段の仕組み、ホントは内緒だ。
なので、どこにも書いて無いはずだけど、すずめは昔その手の会社でもお仕事してたんで、ウスウス知ってる。

じゃ、この先はどうなんだろう。
すずめの知ってる範囲じゃ、

製品の製造コスト(パッケージなどを含む)は3割(以下)
コレに2割ちょっとを乗せて、出荷する。この部分が企業の利益だ。

さてさて、
日本の製造業が空洞化されてるという。
何が空洞化かというと、
結局、工場の組み立てラインが海外に行ってるってコトだ。
だけど、企画も開発、金型、デザイン。。。みんな日本だ。
工場のラインの仕事、そんなにおいしい?
そのラインの仕事が製品代金に占める割合、
どれだけか?
少なくとも3割以下だ。
正確に言えば、「組み立て工賃」
これが、中国その他に「発注」されてるのだ。

具体的には、デザイナがゲーム機を企画する時、
外のプラスチックパネルは香港に、300円
中のチップは、マレーシアに大量発注。900円。。。
で、それをどこに集めて組み立てようか。工賃が一番安いのは。。。あ、中国か。工賃50円。パッケージ、120円。。。。全部で2500円。
輸送費が500円で
ってコトで、中国で組み立てて、箱に入れて、出荷。
コレなら、定価10000円にできるね。ってな感じで企画するのだ。
結果として、日本は中国から3000円で仕入れたゲーム機から、7000円の経済活動をする。
空洞化は起こってる。
だけど、この3000円分の空洞だ。
そして、この中国に行った工賃、そんなに惜しい?
ものすごーーっく、カツカツに見積もってる部分が工賃なのだ。
それに比べて、企画と流通はアバウトに7000円も持ってくんだヨ。


太陽光プラントが日本で売れれば、
ちゃんと、日本の経済は潤う。
製品そのものの組み立ては、中国かもしれない。
だけど、
それは製品代金の3割にも満たない部分だ。
こういう大きなモノはバルクで輸入して、アセンブルを日本でっていう方法もとられるだろう。(要するに、シートはシートで船に積んでそれを一つずつの製品に組むのは日本でやった方が輸送費が安くつくので。。。そうなると、原産国表示は日本でも良いことになっちゃうかもだけど)
それに、中国から日本への物流コストを足した、残り。
およそ7割が日本に絡んで消費される金額だ。

ね、
製造業、ダメじゃない。
誰も工場のラインに立たないで、
7割の経済効果がもたらされるのだ。
それって、むしろ、おいしいじゃん。

ココで、大きなファクターは、日本ブランドのものを日本で消費するということだ。
上で書いたように、もし、海外ブランドを日本に輸入して消費した場合は、小売り部分の3割程度。
だけど日本ブランドのものなら、もっと大きな経済効果になる。

最初に経済フォーラムの国際競争力をあげた。
その理由:

日本ブランドが、魅力を持っているということだ。
これが、日本の最も大きな希望だ。
お金があれば、テレビを買うなら、シャープにするよね。海外の安いブランドじゃなく。
お風呂の湯沸かし器も、ノーリツかリンナイにするでしょ。
家を建てる人は、窓のサッシ、トステムにしたいはず。
ナントカっていう海外メーカーなら安いですヨって言われても、ホントは魅力じゃない。
そう、
そこが日本の強み。
きっと、5年後には各々の家庭で、コージェネガス湯沸し(エネファーム)や太陽光発電をつけようかという話が始まるだろう。その時、どこを選ぶだろう。

そう、そういうハナシだ。

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