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2012年4月14日 (土)

大飯原発停止のリスク

■大飯再稼働は必要、正式要請へ…原発事故後初
(読売新聞 - 04月13日 20:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1985785&media_id=20


すずめ的には、原発は反対だし、今までこの日記にも、原発に反対する意見をいろいろ書いてきた。

しかし、大飯原発だけは違うかもしれない。
原発を止めさえすれば安全になるのではない。それなりの準備と覚悟が必要だ。


http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-9526.html


電気を止めるリスク

http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-41da.html

すずめも原発は止めるべきだと思っている。多くの有識者が計算する通り、この夏でさえ、原発無しでもやっていけると思っている。ただし、例外がある。彼らの計算は、日本全国のトータルの電力需要と供給の数値だ。個別の電力会社圏の物ではない。

例外とは、関西電力圏。
融通するといっても、限界がある。東と西、ワット数が違い、遅れるキャパシティには限りがある。それ以前に中部電力は足りなければ、首都圏にまわさなければならず、関西には送れないだろう。
関西の原発依存率は50%を超えている。それだけではない。関西原発が持つ原発プラントは美浜 高浜 大飯の3つ。この美浜高浜はあまりに古い。このあまりに古い恐ろしいものまで100%を超える稼働率で運転してきた「実績」があるのだ。
普通、原発の稼働率、悪いということが、批判の対象になっている。しかし、点検をし、休ませることは安全性の担保でもある。しかし年間の稼働率が100%を超えるということは、点検期間さえ無いということなのだ。
こんな事をしてやっと足りてきた関西電力の電気。
本当に、原発無しでやっていけるだろうか。

ただし、大飯原発の3号機と4号機のみだ。1,2号炉は古い。これも動かしてはならない。


原子炉 炉型定格電気出力 定格熱出力 運転開始日

1号機 加圧水型軽水炉 WH 117.5万キロワット  1979年3月27日
2号機 加圧水型軽水炉 WH 117.5万キロワット  1979年12月5日
3号機 加圧水型軽水炉 118万キロワット 1991年12月18日
4号機 加圧水型軽水炉 118万キロワット 1993年2月2日


代替え案としてはもう一つある。
島根に昨年、作られた新型炉がある。ここから融通をしてもらうか。ただし、島根は県庁所在地にある原発だ。島根県民が受け入れるかどうか。中国電力圏は原発無しでもやっていけるはずだが、隣の大阪のために、自分たちの原発を動かすかどうか。

止まるなら、真夏の昼間12時から6時。
本当に、これが起こったら、どうなるか。

たとえば、今現在、関西圏で
人工呼吸器の人がどのくらいの人数いるのか、どこにいるのか、
調べられていない。もし、電気が止まったら、自家発電を持たない病院がどのくらいあるのか、調査されていない(神奈川の場合は2割の病院が自家発電を持たず、2年計画で整備を始めたところだ)未熟児の赤ちゃんは死ぬ可能性すらある。もちろん、無いかもしれない。だけど、そんなリスクがあることを知らない人もいるのではないだろうか。

難しい問題があるのは、この場合、本当に命に関わるのは、弱者だけだ。障害者、赤ちゃん、高齢者。小さい店舗などの冷凍庫などは全滅すれば倒産の危機さえある。。が、大企業は自家発電を持っている。大規模店舗もこの1年で準備できただろう。だからこのリスクは、弱者だけのものでもあるとも言えるかもしれない。それをどう、とらえることができるか。
だけど、もし、赤ちゃんでも亡くなろうものなら、原発反対運動も、一気に冷める可能性すらある。原発反対をしている人たちの感情的な対応を見ると、余計そう、思う。

繰り返すけど、すずめは、原発は止めるべきだと思っている。
ただし、とにかく原発を止めたいのではなく、どれだけリスクが減らせるかということで、考えなければならないと思っている。停電のリスクと、
稼働中に大地震がくる可能性の持つリスク、どちらが高いか。
きちんと、考えなければならない。

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ところで。

橋下市長、再稼働には反対してる。
ちょっと、驚いた。

上のような事情では、橋下氏にこそ、停止に関するリスクは切実なんじゃないだろうか。
彼が止めても良いと言うなら、止めちゃっても良いのか。。。
ただし、リスクを一身に受け止めるのは、彼じゃなくて弱者だけなんだけど。。。それが、大阪ポピュリズムなんだろうか。


補足:
ただし、戦略として、反対するのは良いと思う。

原発の稼働状況を見ると、
稼働開始から、次の日には、臨界に達している。よく、稼働には一ヶ月ほどかかると言われているが、出力としては、次の日から100%に近く出ているようだ。
1ヶ月かかるというのは、運転が安定して、書類上も正式に開始したということではないだろうか。

なので。。。今年が猛暑であり、危ない局面になってきたら、急遽、稼働させることもできるのではと想像しているのだけど、どうだろう。(分からない)

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大飯再稼働、橋下市長「民主政権倒すしかない」

電力
 大阪市の橋下徹市長は13日、政府が関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働が必要と判断したことを受け、「民主党政権を倒すしかない。次の(衆院)選挙の時に(政権を)代わってもらう」と市役所で記者団に語り、民主党政権への対決姿勢を鮮明にした。


 橋下市長はその理由について「(内閣府の)原子力安全委員会に大飯原発が安全なのかどうか、コメントをしっかり出させないといけない。(安全委は)ストレステストの一次評価の結果を了承したが、安全だとは一言も言っていない。民主党の統治のあり方は危険だ」と説明。そのうえで、「次の選挙では絶対(再稼働)反対でいきたい」と次期衆院選で争点に据える考えを示した。

 安全委の班目春樹委員長は3月13日、同原発のストレステスト(耐性検査)1次評価について、「(経済産業省原子力安全・保安院による)審査手法に問題はない」と了承したが、安全性評価は不十分との見解を示していた。

(2012年4月13日22時50分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120413-OYT1T01065.htm


大飯再稼働は必要、正式要請へ…原発事故後初
(読売新聞 - 04月13日 20:40)


関係閣僚会合後に記者会見する枝野経産相(13日午後8時6分、首相官邸で)=三輪洋子撮影

 政府は13日夜、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)について6回目の関係閣僚会合を開き、地元自治体に再稼働を要請することを決めた。

 枝野経済産業相は会合後の記者会見で「大飯原発の安全性を最終的に確認した」と述べた。そのうえで関電管内の今夏の電力の需給予測からみて「再稼働の必要性がある」と結論付けた。枝野経産相は14日に福井県を訪れて西川一誠知事らと会談し、再稼働に理解を求める。

 会合には野田首相、藤村官房長官、枝野経産相、細野原発相らが出席した。9日の4回目の会合で政府は、大飯原発の安全性について「おおむね確認された」としていた。13日の会合では、さらに原発事故時の住民の避難体制や政府の対応方針などを詰め、安全性を最終確認した。福島第一原発事故後に政府が再稼働が必要と判断したのは初めて。

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