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2012年4月19日 (木)

社会システムとゼマンティク すずめ的妄想

社会システムとゼマンティク

この二つは、「相関」しているという。
ルーマンとコゼレックは、同じテーマを扱いながらも、対立している。その論点の一つが、社会構造とゼマンティクの関係。
ルーマンは 因果関係ではなく相関関係  にあるという。

さてでは、相関関係とはどういうことか?
一人の学生さんが面白い事を言った。
「相関関係にあるかどうかは、その二つを、一つずつ別々に観察して、その上でしか、分からないはず。」

なるほど。。。ってコトですずめの妄想。

じゃあ、社会システム と ゼマンティク を別々に観察できるのか。

ルーマンによれば、ゼマンティクには、(意味論と訳されるが)かならず、「テキスト化」が必要だとのこと。
では、テキスト化のできないものは、ゼマンティクになり得ないと言うことだ。

そこで、すずめがまず、思いつくのは、伝統工芸なんかの職人の世界。
弟子は、親方の技術を見て盗めという。線の引き方ひとつ、何年もかけて盗み、やっとできるようになる。説明されればもっと早く習熟できるはずなのだが。。。でも、その実、親方自身、説明できないのだと思う。身体に覚えさせているから。そこに技術の価値があるし。
これは、まさにゼマンティクの無い世界と言っても良いのではないだろうか。そして、ここには、しっかりと分化された「社会システム」が存在する。
職人の中では序列が明確に決まり、家族や、顧客まで巻き込んでの、めちゃくちゃ厳格な「社会」が存在している。お茶を出す順番まで決まっている。
。。。っということは、これは、社会システムだけの世界。

これと、ゼマンティクだけの世界を一つ一つ観察できれば。。。本当に「相関」しているのかどうか、分かる。
でも、ゼマンティクだけの世界って、何があるだろうか。

うーん、思いつかない。
あるとすれば。。。「星の王子様」ぐらいかな。ロビンソンクルーソーっていうと、ちょい、違う。だって、彼には社会的背景があるから、そこへ戻っていくっていう解決策だってあるし。なので、全く、背景が無いっていうと、星の王子様ぐらいしか思いつかない。
ここでは、王子様にも、ぼくにも、名前が無い。二人いるんだから、社会って言えなくも無いけど、でも、ルーマンが言うような「分化」が無いし。


さて、この二つ、
考えてみると面白い。
両方とも、「進化」はするけど、サスティナブルではないのだ。
王子さまは、なぜか理由無く死んじゃう。
バラの花に恋して。
職人の世界は。。。何百年もサスティナブルであり続けたのだろうけど、
一度壊れると、修復は不可能。
誰も何のテキストでも保存されていないので、親方が仕事をやめたら、断絶だ。
もう一度作り出すこと(別の人が始めること)もできない。


社会システムとゼマンティク

両方とも、単体では、「進化」はできるけど、「サスティナビリティ」は持てない。
社会システムとゼマンティクを両方持つことによって、
社会は「サスティナビリティ」を持つことができるようになるのでは?

それをもって、「相関関係」と言えるかどうか。。。


な〜んて、思ってみた。

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