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2012年2月14日 (火)

ビジネスの厳しさ

ビジネスの厳しさ

友人の話


ちょっと前の集まりで、
友人の話を聞いた。

5年位になるだろうか。もっと前かな。
彼女は離婚して、大阪から娘を連れて戻って来た。無一文だった。
文字通り、ゼロから出発。
もともと、いわゆる商才のある女性で、結婚前もいろんな店舗のプロデュースを手がけていたのだが。。。。東京でもその仕事を与えてくれる人がいた。
私と知り合ったのは、W大の産学連携の研究だった。昨今のご多分に漏れず、W大でもかなり取り組みがされてて、彼女はその一つの技術を使って、あるメニューというか、調理システムを作った。
しばらくして、新橋にお店を開店。順調に業績を伸ばし、二店目、3店目。。。ついには老舗デパートの人気の地域にある店舗のレストランにまで進出することができた。すずめは考えたことが無かったけど、こういうデパートへの進出って、すごいコトらしい。審査も厳しくて、余程信用されないと、できないとか。
女性の細腕一本で、そこまでできた。
彼女の話、結局は人、従業員。。。みんなが頑張ってくれるからできる。
そんな話を聞いていた。

でも。。。
今回、311後の、激動の顛末。

彼女のビジネスは月に3000万の支出がある。従業員の給与と、店舗の運営費。。そのほか。一日、ざっと100万を売り上げなくてはならない。311前、それに少し、陰りが見え始めていた。


しかし、311。地震。
いくつかの店舗は大変な状態になり、営業できなくなった。
デパートも、しばらく閉業。
他の店舗も材料が仕入れられない。
そればかりではなく、お客さんそのものが、外食に来てくれるような気分では無い。

一日、100万を売れないということだと、二日で200万の損失、
一週間で700万だ。一ヶ月で、3000万もの赤字を出したら、もう、立ち上がれない。

311の後、3月15日に、弁護士と、倒産を決めたそうだ。
まだ、この時点なら、店舗に魅力があり、買ってくれる人もいる。
従業員もそのまま雇ってくれるという。
彼女は倒産後の手続き、授業員の再就職の手配などに駆け回り。。。
とうとう体調を崩して入院。
。。。。。で、結局、すべてが終わった。

それでも、
そこから立ち上がり、また、別のお店のプロデュースをまかされて、
開店。うまくいっているらしい。


すごい。
よく、
「いえ、水商売ですよ」
などと、軽く揶揄した言葉がある。
だけど、こんなにすごいことなのだ。
毎日、100万の売り上げが無ければ、100万の借金をすることになる。
お店を閉める事態っていうのは、台風でもちょっとしたコトでも起こる。
水商売って、こんなすごい事との戦いの日々なんだ。
そして、
いかに、失敗しても、
また、きちんと這い上がるか。。。

すべては人
彼女自身も魅力的だ。
彼女は美人だけど、でも、本当に顔立ちが良いとか(あ、それも、良いんだけどね、スタイルが良いとかっていう美人じゃなくて、美人に見える美人。
すごく女性的でセクシーだけど、媚びてる感じじゃない。正直な誠実さを感じさせるけど、愚鈍じゃなく、包容力のある感じ。きっと、相手によっては弱い所も見せるのだろう。
学歴関係もそんなにすばらしいものじゃなくて、そこそこの女の子的なもの。
職業的には八方美人でもあるのかもしれないけど、そんな嫌らしくない。精神的な健康さ。明るさ。力強さ。とてもバランスの取れた良さがある。

彼女の話には、良い人との縁というのがあるけど、
でも、それは、彼女自身の魅力という資質があってこそだ。


水商売、

知らなかった。
知ってる人には常識なのかもしれないけど。
こんなすごい仕事をしてる人たちがいるんだなあ。

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