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2012年1月19日 (木)

原発無しでもやっていけるかどうか。

原発無しでもやっていけるかどうか。


それは、ずばり、停電しない/心配が無いかという事に尽きる。

多くの有識者が、原発が無くては電気が足りないというのは、デマだと、データを添えて説明している。
それはある意味で正しいと思う。

しかし、ここには大きな落とし穴がある。
個別に考えていないのだ。日本は電力会社ごとに送電が分かれている。計画停電の時にも知ったように、周波数等も違い(これを一本化するなんて工事は何十年かかるか分からない)、そう、簡単にやり取りできるワケではない。

格電力会社の原発依存度

http://eurofactory.dtiblog.com/blog-entry-733.html

ブログだけど、
データは
http://www5.fepc.or.jp/tok-bin/kensaku.cgi

電事連(電気事業連合会)の統計検索ホームページから2009年(2010年データはまだなし)の電力会社9社の総発電量と原子力発電量を取得 ってコトになってる。


先ず、最も簡単に原発が止められるのは、中部電力だろう。依存度が低い。地の利的に水力がいっぱいあるってことだろう。なるほど、浜岡を止めて、今は本当に原発を止めている。これからも止め続けられるだろう。

次は、個人的に中国だと思っている。

http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-b65e.html


それから、北海道 東北 北陸 四国は容易く止められるだろう。今、止めているものを夏にも再稼働させなくても良いかもしれない。

そして、う~んとがんばれば、東京に電力を送る福島第二、柏崎さえ、止められるかもしれない。これは今年の夏は無理かもしれないが、少なくとも、原発を予備的な位置づけにはできるだろう。

ところが。。。関西は別だ。一つ前、二つ前の日記に書いたけど、
さすがに無理だろう。原発を止めても電気が足りるという主張で、関西のデータを元に、今止められると言ってるのは出て来ない。


さて、
電気が足りなくなったらどういう事が起こるか。実は、分かっていないそうだ。ただ、ブラックアウトする可能性が高く、それも、広範囲、長時間に停まる可能性があるとされている。
どういう時に停まるかというと、真夏の昼間。
猛暑の日だろう。たとえば、真夏のウィークデーの昼の1時。復旧に5時間かかると、6時まで停電だ。
もし、関西で、これが起こったら、どういう状態になるのか、想像できるだろうか。
スーパーやコンビニは大打撃だろう。冷凍食品、倉庫の商品が全部溶ける。野菜類も真夏には悲惨。各家庭の冷蔵庫も全滅。
でも、まだそんなのどうでも良い方だ。


車いす使用者は、電気が止まると、家から出られない、戻れない。エレベータや段差を超える小さな電動部分が動かなくても、動けないのだ。電気が止まった部屋で、閉じ込められることになる。

病院は自家発電があるとは言え、何時間もつのか、その調査はできていない。唯一、神奈川が少し前に調査したデータがみつかった。2割の病院は自家発電さえ持っていない。関西の事情も似たり寄ったりだろう。介護施設などはもっと高率では無いだろうか。小さい所もたくさんあるのだ。
未熟児の赤ちゃん、乳幼児、高齢者、脊髄損傷などの障害を持つ人は体温調節ができない。ヒートアイランドの真夏の熱さは、命に関わる。
ちなみに、一昨年の日本の平均寿命は下がった。夏の猛暑の為だった。
日本には人工呼吸器を付ける人が何万人もいると言われているが。。。バッテリーがどれだけ持つかも分かっていない。バッテリーの無い機種を持つ人すらいる。もっても3時間だったりする。


そういうのは、救急車で運べば良い?
突然停電すれば、信号が止まる。道路は目も当てられないパニックだろう。ドクターヘリ?。。拠点病院までは車だ。


こういうの、「行政がやるべき」っと、簡単に言ってのけるエライ人たちがいる。
エライ人は、エラすぎて、本当に福祉の現場や生活の場を見たことが無いんだろう。たとえば、人工呼吸機の使用者は、病院より、自宅の方が多いと言われる。言われるというのは、正確なデータすら取れていないからだ。震災直後、日本呼吸器学会が取り始めていたが、難しいだろう。なぜなら、こういうのには、高齢者もいて、情報弱者だったりする。地域の消防とかが管内のデータを集められれば良いけど、個人情報の名の下に、それもできない。


こういう、一つ一つの細かい問題。政治が十把一絡げにお金さえ出せばできる問題じゃない。時間がかかる。地域/個人によっては、こういう問題を持つ家族がいることを隠さなければならないような事情もあったりするのだ。
とにかく、改善以前に、調査がされていないのだ。調査の方法さえ分かっていない。膨大な調査員を雇って、足で調べさせるしか無い。それには時間がかかる。

「国がしっかりしないからだ」
「行政がやるべき」「政治が悪い」
な~んて、ヒハン、いくらした所で、現実は遥か遠い場所にある。

電力も、
福祉も、すべて、
人に寄り添って、個別に考えなければならない。

日本は電気を止められるではなく、
ココで止めたら、何が起こるのか、ちゃんと、具体的に。

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コメント

たまたま、ネットサーフィンで寄りました。

どうして、原発反対派は、「京都議定書を破棄して、天然ガスによる発電をとりあえず、増強して、原発を卒業しよう」と言わないのか。

「不都合な真実」の元米国副大統領のあるフッド・ゴアが、実は原発推進のために、二酸化炭素が地球温暖化の犯人であることを、ぶち上げたのじゃないかと思われていることを日本人も真剣に考えるべきじゃないか。

また、これは私の印象だが、反原発の人たちは、個々人の生活の糧のことを考えておられないような階層の人たち(公務員であったり、教員であったり、労組の運動家たち等)であるように思えます。

投稿: ブルーインパルス | 2012年5月 6日 (日) 16時00分

訂正です。
上の元米国副大統領は、アルフレッド・ゴアです。

投稿: ブルーインパルス | 2012年5月 6日 (日) 16時01分

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