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2011年11月23日 (水)

産婦人科問題斬ってみる

昨日は、歯医者さんに行って、週刊文春見てたんですが。。。
グラビアは巨乳アイドルじゃなくて、
若手、ホームレス。
派遣村ってトレンディだから?って思いきや、
みなさん、ホームレス歴、2年3年当たり前、
8年なんてキャリアの持ち主とか。
ここの所の不況、派遣の問題でこうなったって報道じゃなかった?

っていう、
世間知らずなすずめ。
ってコトで、素朴な疑問からスタートしてみました。

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最近、
新聞やメディアは産婦人科医足りない問題で大にぎわい。
福島県大野病院では一人医長(産婦人科に一人しかドクターがいなけりゃ一人で身を粉にしてがんばるしきゃない)、墨東病院じゃ、たらい回しにされたってコトで?脳溢血の妊婦さんが亡くなる...あっちでも、こっちでも、満床。

ってコトで、政府はやっとこさ、重い腰をあげて、そろそろ医師を増やさなきゃってコトに気がついた。前から、「足んないんじゃないの?」って言われてたけど、
「イヤ、足りてるはず。データがあって云々。」を貫いて来たワケだけど、ここんとこのメディアからの一斉攻撃で増やさざるを得なくなったんだろうな。
でもさあ、どうやって増やすかっていうと、医学部の定員を増やすってコトなんだから、運良く、来年だか再来年に医学部に受かった子が「うん、産婦人科医になろう!」って思ってくれて、それで卒業するのに、6年。。。。一人前になるのに10年。
あーあ。当分、別の方策でしのがなきゃ、いけないねえ。


でも、待てよ。。。
産婦人科って、何で減ったんだっけ。
去年話題になった大野病院のように、訴えられたらコワいって事で,ここ半年にバサバサ辞めた?
違うよなあ。。。少子化で出生率が減ったからじゃなかったっけ?ちょっと前はそう、言われてなかったっけ?
グラビアのヤングホームレスみたく、ここの所の急激な不況のせい?って思ったら、家無し歴8年なんてハナシだったりしない?


そこで、素朴に、疑問。
先ず、理想の産婦人科を考えてみると、
医師が二人、プラス、助産師と看護師が相応数。

その産婦人科医さんが二人いる病院では(コメディカルが潤沢にいたとして)一年間に何人、赤ちゃんを取り上げることができるんだろう?(もちろん、アバウトに)
そして、日本の各地域の出生率で地図を作って、この「二人産婦人科医病院想定顧客数」でマトリックスを作ると、さて、どこに何軒、産婦人科病院が必要かが分かるよね。
それと現状とを比較すると、本当に、どれだけ足んないだろう?
って、小学生の夏休みの研究でもできちゃいそうな、簡単なハナシなんだけどね。


足りない足りない全然足りないモードーしょーもなく足りないっていうのは聞くんだけど、それがどれほどなのか、聞いた事、無い気がする。10施設なのか、10万施設なのか、そりゃ方策も違うじゃん。
で、逆に、「二人産婦人科医病院想定顧客数」っていうのを満たさない病院って、経営的にちょい、苦しいだろうな。これは絶対作れって言えないな。「箱」じゃなくて別のサービスやサポートって方がいいかも?とも思ったり。

って、あるグループで質問したら、
現役産婦人科医さんからのご教授

ってのは、また明日。


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コレ、
昨日の続きね。

もし、病院に、二人の産婦人科医さんと、助産師さん、看護師さんが潤沢にいたとして、年間、何人の赤ちゃんを取り上げることができるか。。(もちろん、アバウトに)
っていう素朴な疑問への答え。

日本の年間分娩件数が100万件だとして産婦人科医が1万人いたとすると一人当たり100件(もちろん、アバウトに)。
ただ、産婦人科医と名のっていても産科をしない産婦人科医がいるから、半分の産婦人科医しか産科をしていないとすれば、産科医一人当たり200件となるだろう。。。2人で400件の分娩となると、けっこう忙しいと思うけれど。


おおっ。
年間分娩件数、100万
なーんか、懐かしい数字。
そういえば、すずめが小学校の頃習ったのは、
「日本の国は毎年100万人ずつ人が増えています。これは石川県の人口と同じです」
(出生率と人口増加率は違うんだけどね)

って事はともかく。

なるほど、一人、200人。一日1人弱、一週間に4人の担当ってことだろうか。
無理じゃ無さそうかも。(もちろん、日によって偏りがあるだろうが)

看護師やコメディカルは、そこそこ作られているはず。足りないのは、資格やキャリアがあっても、退職してしまった人が相当数いるから。だから、彼等に戻って来てもらえる仕事のアレンジを考えればいい。今から10年待つより、全然現実的だろうな。
そういう人たちを二人ドクターの周りに潤沢に入れれば、年間200人は難しく無いんじゃないだろうか。
それと、この年間200人ってのは、現状がベース。
っていうことは、これだけ出産数を確保できれば、そこそこ経営的にペイすると考えても良いのかも?


さて、コレをネタに小学生の夏休みの自由研究みたく、
パタパタ調べてみたってのは、
また明日ね。

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ってコトで、昨日の続き。

すずめの新春小学生風自由研究

ここでは「出産」に限って、考える事にする。
産婦人科医療っていうと、ホントはいろいろあって。。。ってコトだろうけど、単純に割り切ってかんがえてみたい。


って言っても、全国の人口を調べてマトリックスを作ってなーんて、根性は無いので、
もっと、アバウトにやってみる。

先ずは、産婦人科医さんって、全国にどれだけいるんだろー?

で、パタパタやってたら、
とびきりオモロー!ホームページを発見。

http://passageiro.blog54.fc2.com/blog-entry-39.html

こりゃ良い。
ネタの宝庫だね。
あとでゆっくり料理することにして、


えーっと、産婦人科医さんの数。。。

先ずはココ

http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/

なーんかいっぱいあって、見つけるのがメンドイけど、
あったじゃん。


http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/180/2006/toukeihyou/0006359/t0140151/ISI0037_001.html


第37表 医療施設従事医師数,業務の種別・診療科名(複数回答)別

コレ、複数回答って事は、だぶってる可能性もあるんだろうけど。
これでみると、

産婦人科
9,919
産科
832
婦人科
2,719

ってコトは、アバウトに、産科と産婦人科を足すと、1万人ちょっと。
一日400人の根拠にされたのも1万人。
日本の全国の出生数は
1,088,146人ってコトだから、
なるほどね。正しい推測。


で、こんなのもある。


第44表-1 人口10万対医療施設従事医師数,診療科名(複数回答)・
従業地による都道府県-16大都市・中核市(再掲)別

http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/180/2006/toukeihyou/0006428/t0141581/ISI0044-1_001.html

で、コレは人口10万につき、何人なので、平たく何人いるかってのは、分かんない。
でも、ちゃんと、こういうのもあった。
下はたとえば,北海道の街のひとつひとつに、何人、何科の医師がいるかっていう調査。これが県別に全部ある。


 第 5表_
01北海道 医療施設従事医師数,診療科名(主たる)・従業地による二次医療圏・市区町村別

http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/180/2006/toukeihyou/0006316/t0139107/E50001_001.html


そうそう、これらのデータは、
平成18年 
医師・歯科医師・薬剤師調査 
平成18年12月31日現在  ってコトね。
上で紹介したオモローなホームページのデータは16年がベースだから、すずめの方がトレンディ(^_^)/

それから、出生数のデータも欲しいね。

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001026128

ココにある、

参考表6

都道府県,男女別出生児数及び死亡者数-日本人,外国人(平成18年10月~19年9月)


ってコトで
ネタはそろった。

明日はこれの料理レシピ。


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ってことで、
すずめが斬っちゃう、産婦人科医足んないタリナイもーどーしょーもなく足んない問題の続き。

さて、今日は昨日、集めたネタから、


どれかの県で、一つ、考えてみよー。

どこにしようかな。。。
すずめの実家のある
広島にしてみよう。
ここは、中国地方のそこそこの県。
都会じゃなく、そんなに田舎じゃなく。


まず、広島に何人の産婦人科関係の医師がいるか。


産婦人科 218
産科医  11


産婦人科医の半分が分娩を扱うとして、109人
それに産科医の11人を足して、
120人
これに、200人をかけると、

24000人。

これを、広島県の出生数と比べてみよう。

広島県の出生数、平成18年は

25,710 人

ちょっと,足りない。

じゃあ、どの位なのか、産婦人科医のうち、半分が分娩を扱うことにするっていう、「半分」っていうのはアバウトなので、これを全国の数値から、もってきてみよう。

全国 出生数 1,088,146
10万人あたりの産婦人科科医数  7.5
10万人あたりの産科医数  0.4

このうち、産婦人科医数の半数と、産科医の全員が分娩にたずさわるとすると、
10万人あたり、 4.15人が、出産を扱う産科系医師ということになる。
更に、これは、10万人あたりなので、実数にしたいとなると、
日本の全人口は、  1,278(単位、10万人)
これに、この出産を扱う産科系医師の4.15をかけると、
(たぶん、誤差はあるだろうが)

およそ、5302.455人となる。

彼等が、一人200人ずつ分娩を扱うとなると、
1060491
のキャパシティがあることになる。

で、これで出生数を割ると、
0.97
になってしまう。
ということは、半分と見積もったけど、じっさいにはもうちょっと、
この0.97を1になるようにしてやろうとすると、3%ほど、上乗せしないといけないっていうことになる。

で、この上乗せを行って、調整してみた。

全国の出生数から考えると、
要求される産科医の数は、
一人200人扱えるとすると、
5441人

で、上で調整する前のキャパシティとしては、5302.455人なので、一人200人っていうのは、アバウトだとは言え、びっくりする位ビンゴな数。
で、これに3%ほど上乗せすると、要求される産科医師の数と、キャパシティが同じになるワケ。

で、同じ計算を各都道府県でやると、全国の平均よりどのくらい離れているかが分かっちゃう。


各都道府県の産科系医師の数に、3%上乗せしたものと、
各都道府県の出生数を200で割ったものとの差。
これが、各都道府県の産科系医師の「足りない数」

でもって、
さっきの広島県。


全国では32位 5人不足しているという計算になる。

5人!全国平均まで、あと、5人じゃん。
しかも、広島県の場合、分娩をしていないとカウントした産婦人科医は218人もいる計算になる。
どうにかなりそうにも思えるよね。

ってコトで、
明日は、
じゃあ、具体的に「どーしようも無く足りない」って、
産科医数に換算すると、一つの県で何人?

ってコトで、日本中の県別 何人足りないリストを
ランキングにして。


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よく、「県ランキング」ってあるけど、
こういうの、いつも、チョイ、変だと思ったりする。
エクセルでやると、簡単に並べ替えできて、面白かったりするので、つい、やりたくなる。なので、こういう手法を鵜呑みにするのは、どうかと思いつつやっちゃう。


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この日記はずっと書いてる続きなんだけど、
下のデータは、

産科医と産婦人科医の数と、その県の出生率のデータから、
全国の平均値より、どれほど足りないか。
それは、一県あたり、「何人」に換算できるか。

というのを割り出して、県ごとに並べ替えをしたもの。
(具体的手法は前の日記に)
ベースにしたのは厚労省の18年データ。
レシピはすずめオリジナル。

もとより、こういうのが示すのは、具体的実数ではなく、「傾向」であることを誰でもご存知だろうけど、すずめのご愛嬌だと思ってやって下さいまし。
ってコトで。


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さて、その他の地域だが。。。
この計算で割り出した、「医師不足数」の中で、最も潤沢なのは、東京。
なんと、不足数は
-187
要するに、187人、余っているということになる。

もちろん、東京の場合は特殊だろう。全国、近隣から重篤なケースや、緊急の搬送がたくさんある。
実はワーストには神奈川や埼玉などがとんでもない数字で並ぶのだが、彼等をカバーしているのもむろん、東京。千葉や埼玉に住む人間にとって、電車で何分もかからない東京の病院に行くことは、あまりに普通のことだ。
それから、東京には大学も多い。医師でも教職についている人も他の地域より多いだろう。
余ってるワケない。

ってコトはともかく、
ベスト10はこうなる

1 東   京 ……. -187
2 京   都 ……. -30
3 栃   木 ……. -16
4 大   阪 ……. -15
5 長   崎 ……. -14
6 徳   島 ……. -13
7 鳥   取 ……. -12
8 和 歌 山 ……. -9
9 秋   田 ……. -9
10 山   梨 ……. -6


このうち、東京、京都、大阪は別途検討が必要だろうと思うので除くと、
栃木、長崎、徳島、鳥取あたりが、恵まれているということになるだろうか。


さて、お待ちかね、ワースト。
ベストの方は、マイナスだが、こっちは、足りない実数。
85人だか46人だかって県はどーすりゃいいんだか。
でも、まあ、こうやって、数値が分かるってのは、どうにかなりそうってコトでもあるかも。


37 奈   良…….11
38 新   潟 …….13
39 北 海 道…….14
40 茨   城 …….24
41 滋   賀 …….25
42 静   岡 …….26
43 愛   知 …….38
44 千   葉 …….43
45 神 奈 川 …….46
46 埼   玉…….85

それにしても、埼玉や神奈川、千葉の数値は極端に見える。
これは別途考えなきゃいけないとしても、
名古屋という大都市を抱える愛知にしてもどうなのだろう。この地域の中核ではないのだろうか。
そして、静岡、滋賀、茨城....
この辺りはどうか。

もちろん、この計算はざっくりアバウトに、分娩に携わる人は全国一定に50%とばっさりやってる。もしかして、その割合は60%かもしれないし、80%かもしれない。となると、もっと上の数字は全体的に大きかったり小さかったりする訳だが、全国平均値からの、近さ、離れ具合、都道府県の中での順位に関してはそんなに変わらないかもしれない。


ちょい、疑問なのは、
産婦人科医の中で、分娩に携わらないっていうのは、どういうものなのだろう。
医学部の先生、検診などを専門にするクリニックの医師、不妊治療専門医師、うんと高齢。
というところだろうか。確かに、そういう職種は大都市圏ではたくさんいそうだが、地方都市ではどうだろう。本当に半分になる地域と、そうでない所もあるだろう。ここの所はアバウト。
でも、いずれにしても、このデータでは、半数の産婦人科医師は分娩に関わらないとしての計算。
人材としては、10年の育成を待たなくても、存在するということでもある。

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ここでチョイ、補足。

昨日、コメントを下さった中に、
医師の男女比率、年齢
と言うファクターはどうなのか?というのがあった。

確かに、こういう数字の中で、高齢の割合が高かったり、女性の割合が高ければ、休職したりせざるをえない状況にある場合がある。
上のデータでは、「産婦人科医の半数が分娩に携わる」としているが、
もし、75歳以上の高齢者がすでに半数以上であれば、『半数』の実数を減らす必要があるかもしれない。

ということで、調べた数(資料集めの所にある、厚労省データから)

産婦人科医 9,919 のうち、
医療施設では

7,671  :  2248
産科医
832
625 : 207
(男:女)
でした。


病院に限るデータでは


5416中 3839 : 1577
産科医
473
307:166
(男:女)

年齢では、産婦人科医(カッコ内は産科医)

65歳以上 552 (28)
75歳以上 586 (23)


っていう感じ。
年配が1割、女性が4分の1弱かな?

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これ、ここの所、書いてた
産婦人科が足りない足りないどーしょーもないっていうのの、
最後。

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えーっと、も一度断っておくと、
上で考えたのは、産婦人科医療の、出産っていう切り口に対してのみ。
そして、「基準」としたのは、全国平均で、
全国で、産婦人科医数がちょっきり間に合ってるとすると、地域によって、どういうブレがあるかっていう感じのデータにしてみたワケで、相対的なものでしかない。

でも、何となく。。。
もしかして、人員的には、10年を待たなくても、やりくりで何とかなりそうな雰囲気ではある。
更に、上記の県名ランキング、「恵まれている県」は必ずしも都市部を含む所ではなく、恵まれていない所も、田舎をイメージさせる県というわけではない。
今まで、「医師になっても、田舎に産婦人科医として残ってくれるだろうか?」という懸念があったけど、それほど心配したモノでもなさそうだ。下の方には、滋賀、埼玉、奈良、静岡...都会に近く魅力的な県が並ぶ。

数字って、すっごく分かりやすい。
もちろん、そこが、数字の落とし穴でもあるワケで、鵜呑みにするのも危ないけど。
でも、全国平均を基準にすると、大方が、平均との差は、
産科医の人数敵には、5人とか3人とか、一桁の人数の差異だ。
これだったら、どうにかなるのではないだろうか。
(現にどうにかしてるのだろう)
その中で、
埼玉、神奈川はいくら首都圏でも、こんなことで良いんだろうかとは思う。38人も足りない?愛知や25人レベルで足りない茨城位までは増やさないといけないかもしれない。
しかし、このレベルの問題の県は数的に非常に限られているのは確かだ。20人以上の県は、茨城、滋賀、静岡、愛知、千葉、神奈川、埼玉の6県。
6つなら、何とかなるのではないだろうか?

さてさて、じゃあ、何が問題なんだろう。

すずめ的にはもしかして、産婦人科医師数じゃなさそうな気がする。
これから産婦人科医を増やして..云々と10年も待ってなくても良さそうだ。

だとすると。。。

本当は、足りないものは、
たとえばNICUや、その他いろいろなリスクに対応する、高度な施設なんではないだろうか?
もし、すずめの計算が正しければ、一部の県を除けば、普通のリスクの低そうな出産に関しては、そこそこどうにかなりそうだ。
情報の管理や、人員のやりくりで間に合うかも?(現に間に合っているのかもしれない)
偏在には箱を用意するのではなく、別なサポートでも良いかもしれない。
産婦人科が遠い地域には、「特区」のような形で、個人的なサポートでも。

しかし、NICUや特殊な病院はやりくりじゃどうにもならないんじゃないだろうか。
ちゃんと、お金をかけて、人の命を守る方策を立てないと。

でも、これだって、別に10年も待たなくたっていいはず。
ちゃんと、政策的に手配すれば。

どうなんだろーね。

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この日記は
ずっと書いてた産婦人科問題系の日記のラスト(一つ前ね)
へのお返事です。
原文は前の日記にコメントくださってる
ノリピー氏のをご参照くださいませ。

>シンさんがおっしゃるように,正常分娩に関しては産婆さん
でも十分なので,基本問題なし(と言い切っちゃうとクレーム
言う人もいるけど).やっぱり問題は医学的に困難な例.
妊婦さんの命と,新生児の命の両方を同時に手当てするのは
資源として設備と人のどちらも待機させなければならない.

すずめも、ここら辺り、どういう風に考えたらいいか?っていう所が疑問の出発点だったんです。
こういう問題、理想を言い出したら果てしがなくて、おそらく実現不可能。
だとしたら、実現可能な「落とし所」を知りたいと思いました。


>妊婦さんは大人でも特殊な病態だし(血液内科や脳神経外科
などどちらかと言えば,一般診療の中でもマイナーな医師の
補助が必要となることも多い),まして新生児は(特に
異常分娩で生まれてくるような未熟児などは)小児科医の中でも
特殊な訓練を受けた人が,集中治療をできる設備のある病院の
中でなければ救命は難しい.

それでも、まだ、無事に生まれてから保育器に入れてそーっと運ぶっていう手もありますよね。大変でも、まあ、どうにかなるかも?ってのが多そうに感じます。だけど・・・この間問題になった、墨東病院のケースとか、脳の問題があったりすると、(お近く?)の奈良のケースのように、待ったなし。。。
しかもそれが要求する設備はすっごく高度。。。こういうのをインフラとしてどう、考えたら良いんでしょう。
大都市圏はともかく、地方においても。(もちろん全国ツヅウラウラに有った方が良いに決まってますけど)


結局は、どの程度カバーできるか?という数値で割り切るしかないのかも?と思ってしまうんですが。。。さて、その「数値」をどこに落とせばいいのか。
県に1つ?市に一つ??

>昔から,こういう症例は有ったはずだけど,それぞれの施設で
ある程度の治療をしてだめでも「全力を尽くした」と許されていた
ものが,昨今は裁判沙汰になり「適切な病院に転院させる義務が
あったのにしなかった」ということで,下手すると前科者にされ
てしまう.(適切な病院なんて捜しても見つからない可能性が高い
としても)


それ、すっごく思います。
でも、遺族?から思えば、諦めるといっても、やり場の無い気持ちでいっぱいでしょう。それをどこかにぶつける方法を国民のみんなが手にいれた時代ってことなんじゃないかなって思います。
でも、遺族にとっては、本当は、怒りをぶつけたい相手は担当の医療者じゃないかもしれないんじゃないかな?

>もともと,この部門だけ充実させても維持するのは完全な赤字
だから(だって異常分娩の予約入院なんてないから,空いている
ときは使われず,重なったときは断るしかなし),一般の病院は
そんな設備・人的投資をするわけはないし・・

むかーし読んだ渡辺純一の小説なんかにもありましたけど、
昔は、とにかくどうにかするしかないから、どうにかしてたのかもしれません。でも、今は、どうにかできる「基準」が論理的に明確になっちゃったから、より安全な方策が立てられるようになったんでしょうけれど。

>医師の側も,救急要請があっても,わざわざ前科もんになるリスク
を冒してまで,救急受け入れても給料も変わらないし・・・ 
断る理由なんて作ればいくらでもあるわけだし・・・

でも、すずめ的にはここら辺、メディアさんの報道に毒されてる気がするんです。
なんで、ドクター個人が「前科モノ」になるのか。組織の中でやってるんだったら、本当は組織の責任だと思うんですけど。たとえ、一人医長であっても。
(普通の産業界だったらそうですよね。)

>今まで一部の医師のボランティア精神で成立していたところに
上記のような,社会的バイアスがかかることで,一部の献身的に
働いていた医師たちが,限界を超えたところが今回の問題のはじまり
だと思います.


そう、思います。
ここにもう一つ突っ込んじゃうと、
本当はすべて労働者は、昔は蟹工船や野麦峠だったんです。
でも、みんなで「労働運動」をして、勝ち取ってきた・・・
組合に入ったヒトはクビになったり、出世できなかったり、
いろんなイジメに合いながらも戦ってきたんですよね。
それで勝ち取ってきた今の状況。

医師たちはなぜ、それをしてこなかったのか。。。
これだけ、めちゃくちゃだと叫ばれていても、誰も組織的なものにしようとしない。。。労働組合を作ろうとするリーダーも出ない。
もしかして、プライド高すぎ?って思います。
(今の時代、別にストなんてしなくたって良いんですから)

でも、
っていうのはともかくとして、
確かに、この問題、決着をつけなきゃいけないと思います。

もひとつ。。。
ちょい、頭をよぎってるのは(これは関係ないことですけど)
研修医の問題がすっごく反対されてて、改正されるとヒドいことになるぞってみんなが言ってましたよね。今、それみたことかと、それがはじまってる気がします。だから、それ見た事かにしたい人たちがマスコミを煽ってるのかなっとも思っちゃったり。。。(ってこれは勘ぐりすぎでしょうけど)


どっちにしても、
今まで暗黙の了解だった部分。
おっしゃるように、暗黙じゃなくて、スポットライトの下、
ガラガラポンするしか無い気がするんですけど。
私たちも、そのガラガラを恐れてはいけないのかも?って。


>国民感情として,月の半分は当直室でボケーと寝ているだけの産科医,
小児科医に税金から給料を出すことを許容できる(実際にはボケーとして
いることは有り得ないとは思いますが),オンコールで自宅待機してい
る医師に手当てを出すというような気運がたかまれば別でしょうが・・・
(そもそも,休日・夜間オンコールで待機しているだけでは手当てが付か
ないのは,多くの大病院の医師では当たり前になっているのも
問題だと思いますが)

それって、「計算」次第だと思うんです。
ちゃんと出せばいい。
でも、医療者だって、うーんと儲けてるヒト、いますよね。
なーんで、めちゃくちゃ大儲けしてお城に住むことができるのか。。。
同じ医療(保険診療じゃないのもあるにしても)マーケットで仕事しながら。
アレも含めてガラガラポンってできないモンでしょうか?

>国民感情として,


いえ、国民感情として、そんなにネガティヴじゃないと思います。

一般市民としては、一番、怖いのが「医療」と「教育」「老後」への出費なんです。
だから、貯金しなくちゃいけない。。。
個人レベルで考えると、教育と老後はある程度プランがたちます。(子供を私立にするか公立にするかって、選択肢、ありますから)
でも、医療に関しては未知数なので、怖すぎ。
明日、脳卒中になったら、どうなるんだか。。。
だから、ここにもっと税金を使うのって、誰だってヤブサカじゃないですよね。
(なのに、後期高齢者医療ナンタラであんなに叩いて。。。)

>先日,災害ボランティアの人から指摘を受けたのですが,耐震構造に
なっていない,災害基幹病院が多いのも,同じような理屈です.
補助金はあっても,最高30%とかで(今度から50%にするそう
ですが)付随した工事には,一切お金は出ないです.


みんなウスウス知っていながら。。。
怖くて直視できない問題なのかなあ。


産婦人科問題にしても、
全部を満遍なく理想にって考えると、全部がヘナチョコ。
すずめ的には割り切るっていうのも大切じゃないかなって思います。
きられっちゃった方をどう、フォローするべきかが難しいんでしょうけど。

>100年に一度しかないかもしれない災害に,国民がどこまでお金を
出すことを許容するのか・・・

すずめ的には、
こんな時代でも、
そっちを最優先させたっていいじゃんって思うんですけど。


トシとるに従い、健康への不安が高くなったせいでしょうか?
考えてみると、
団塊世代、彼等も不安でしょう。
ああいうのを巻き込めば、大きな流れになるんじゃないかなって思うんだけどなあ。。。も一度、学生運動やってくれないかしらん。


-------


さて、二つ前の日記のあきちゃんさんのコメントに。。。


(そーいえば、あきちゃん、2年ほど前に落ち武者が出るっていう温泉に行ってしまってから、未だに帰ってこないんですよね。時々見かけたりするんですけど、足、あったっけなあ。。。)

>↑
すずめの最終結論を聞いて、数年前のあるプラベート会合で
の、某厚労官僚(事務系)の発言と瓜二つであることを思い出しま
した。

もしかして。最近、髪の毛切ったっていう関西方面のヒト?


>http://www.jaog.or.jp/JAPANESE/jigyo/KINMU/Oct2007.pdf
偏りがあることは承知ですが↑も読んでみてください。


これ、興味深いので、抜粋してみます。

以下、抜粋--------

周産期救急医療体制全国調査を読む
-総務省消防庁企画室、厚生労働省医政局指導課全国調査(2007 年10 月)


全国の産婦人科医師を取り巻く環境は悪化の一途をたどっている。この傾向は周産期領域において顕著で、多くの医師は過酷な就労環境と訴訟リスクに曝されている。しかし、こうした中でわが国の周産期医療は長年世界一の水準を堅持してきた。


厚生労働省の調査によれば、10 年前に比較し

全国の医師数は15%以上増加
産婦人科医は7-8%(約800 人)減少
41 才以下では女性医師のほうが男性より多い
(入局16 年目までに約14%の女性医師が離職)

1985 年には5884 施設あった分娩施設は
10 年で3991 施設に減少
2005 年 2938 施設に減少

周産期救急搬送に関する実態調査(2007年10月)

平成16 年~18 年
首都圏や近畿圏など、政令指定都市を含む自治体で、電話照会回数および覚知から収容までの時間が著明に増加

理由
政令指定都市自治体:
処置困難、手術・患者対応中、満床などが主たる理由
その他の自治体:
専門外、医師不足


こうした結果は、政令指定都市を含む自治体とその他の自治体に異なる対
策が必要になることを示している。
すなわち、政令都市を含む自治体では、照会回数減少のためのコントロールセンター(コーディネーター)の設置とNICU 増床、後方ベッドの確保が優先課題となる。
一方、その他の自治体では各施設の診療機能の把握・支援と医師確保が優先課題となる。

-----
引用・抜粋ここまで


>すべての情勢を考慮に入れて、物理的に不足しているのは事実だと
思います。そして,もはや気合いでなんとかしろというのは時代背景も含めて無理。


確かに。。すずめの計算は、「全国平均」が基準であって、この全国が押しなべて足りない状態ならどれも足りないわけですよね。

ただ。。。
現実的に考えて、今、すべての医学生が、明日っから産婦人科医にあこがれてくれて、卒業したら絶対産科医になるぞって思ってくれても、増えるのは10年後。。。。もちろん、増やすことには大賛成なのですが、10年の間、耐え忍べないですよね。

次善の策としては、この女性産科医さんを増やすっていうことでしょうか。

そういう職種が離職しちゃうの分かります。だって、深夜とか、夜遅く預かってくれる保育園なんてメチャ少ないし、(ってか、歌舞伎町とかしか無いでしょ)何よりも、どこもいっぱいで待機がいっぱい。社会的に価値ある仕事のヒトだからって、贔屓してもらえっこないし。

これはいろんな具体的方法がある気がします。
たとえば、保育園とか保育ママ、ベビーシッターなど、夜間であってもフレキシブルに快適に対応してくれる仕組み。。。。なーんて言うと、オオゴトに聞こえますが、特区のように、「特定業種の労働者に限り」としてもいいじゃん。看護師、助産師、産科医・医師に限ってとか。それだったら、そんなにお金かからなさそう。


もうひとつは、人的にではなくて、「施設的に」どうにかならないんでしょうか?集約することによって、効率は上がりますよね。
すずめ計算では2人でって思ったわけですけど、
大規模施設だったら、もっとイロイロできそうだし。


>基本的には産科は、24時間365日の三交替制に行きつく以外に
ないのだと思いますが、ただ、そのようなことが本当に実現できる
のかはちょっと疑問でもあります。
人は機械のようには動かせないですし、キャリアパスが確立されな
い限りプロフェッショナルは、メジャーには動かないでしょうし。

確かに。。。
それでも人数さえたくさんいれば、人海戦術とまでいかなくても、どうにかなるかも?なんて思ったりしますが。。。3交替じゃなくてマクドナルドみたく5交替とかイロイロ。。。(離職した女性医師が3時間のパートをやってくれるとか無いのかなあ。。)
それこそ、派遣労働企業さん、ビジネスモデル作れないのかな。


>産科の24時間オンコールは米国でも同様だとのことですが、受け
る側にとっては、それは辛い話です。赤ちゃんを取り上げる喜びを
糧に頑張っておられる方々が支えてきたと言われていますが、もは
や時代がそれを許さなくなった??


時代って言っても、一般の産業界で言えば、今の医療者の労働環境は、戦後すぐの状態かも。
今だって、どの職種も忙しいヒトは忙しいですけど、でも、それを評価したり贖うシステムができてますよね。(建前上はかもしれませんけど)
でも、医療は「建前上」すら無い。。。


>未曾有の経済危機であればこそ、将来不安の解消はなにを置いても
重要案件だと思います。しかし、モラルハザードとの兼ね合いもあり、一筋縄ではいかない。


それでも、それを良くしようとする力が台頭してきてる気がしませんか?
たとえば、あの人たちとか、この人たちとか。。。
それは5年前、10年前には無かったものですよね。
それと、こうやってたとえばすずめが書いても、
誰かが読んでくれてて、もしかして、こーろーしょーとか、記者さんの頭の隅に残ってくれるかも。あきちゃんがどっかに届けてくれるかも


>結局、どうすればいいすかね?


やっぱ。落ち武者部落から
5,6人連れて帰って、アキレンジャー作って、世直しするっきゃないね。

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