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2011年11月10日 (木)

もう一つの方法:マイラベル

昨日、言ってた、そっちの方とは?

手前味噌だが、何年か前、こんな試みをした。

点眼薬。
言うまでも無く、「目が悪い」人が使う。
ところが,薬品名は小さな文字で書いてある。しかも、長く、複雑な名称だ。
覚えられない以前に、読むのも難しい。
しかも、暑い季節などは、冷蔵庫に入れている。家族がいれば冷蔵庫の隅に、何種類かの目薬が溜まることになる。
間違えては大変だが、間違っても不思議ではないだろう。

こんな問題をどうするか。

点眼薬にはカラフルなキャップがついていて、各社5種類位だろうか、色分けされている。抗生物質は黄色、抗菌薬は青等。
医師の中にはその色の違いを考えて処方する人も多いという。

しかし、各社その色分けはバラバラだ。A社の抗生物質は赤、B社は青等....いずれにしても何千種類もあるのだから、色で分けるなど、不可能だが。
誰かが号令をかけたら、統一することはできるかもしれない。しかし、統一する為には、今まで使っていた色のイメージを払拭する為に、1年間とか一定期間、全てのボトルキャップを白にするなど、忘却のための期間をおかなければならない。はっきり言って現実的ではない。

ということで、考えた。
マーキング。
ユーザが自分用にするマイラベルだ。
これなら、数種類ですむ。
たとえば、数字のシールを薬に貼る。
1番の薬は朝、2番は昼..と行った具合に。数字なら口頭でもやり取りできる。
おじいちゃんに処方された薬について、お嫁さんから電話があっても、答えられる。
「3番の薬は止めて、捨てて下さい。新しい6番を夜に...」
デイケアなどでも使えるだろう。
ある企業さんが自社の点眼薬用にと、無償配布してくれることになった。
同時にこの効果について全国いくつかの、様々な規模の眼科で調査、評価を試みた。この結果はきちんと論文としても出された。
目的とした効果と別に、患者さんたちが積極的に関わることによって、心理的な効果もあったそうだ。

他のモノに使っても良いなどとは、言わないで下さいと念をおされた(^^;
でも、本当は便利そうだ。大きな数字ラベルで、凸加工をしたので、触れても読める。
いろんな識別につかえるはずだ。


ユニバーサルデザインの一つのテーマは、複数の感覚で識別できる表示だ。
しかし、本当に、製品でこれをやろうとすると、不可能な物の方が多い。
色や形などで人が間違えずに識別できるのは、せいぜい数種類が限度ではないだろうか。
数字による「マイラベル」方式は、そんな問題の一部を解決してくれそうだ。


94%が取りこぼす、のこりの6%のための方法。
できれば94%の設計段階で、カバーできない物のための仕掛けを作っててくれると良いかもしれない。
もしくは、残りの10%の為の配慮を別にするという計画で、おもいっきり90%の事だけを考えたデザインにしてもいい。

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