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2011年11月10日 (木)

シンポジウム@神奈川工科大


200年の日記

週末は厚木にある神奈川工科大のシンポジウムへ行ってきた。
建築士であり、自らも車椅子使用者の川内氏の講演、プラス、聴覚障害、視覚障害系の仲間も出るので、サクラ要員?

「ヒト、来なかったらどうしよう。」
という小川先生の心配をよそに、大盛況。途中で、机と椅子を追加して並べなければならなくなる位。

しばらくぶりに会った聴覚障害のミホコさんの赤ちゃん、もうすでに3歳になっていて、驚いた(^^;
いっぱしのコドモになって、会場を歩き回っていた。小さい子には盲導犬や車椅子など、触りたいものがたくさんある。

トークの中には、彼女のこれまでのいろいろな人生が盛り込まれていた。彼女は明るく話していて、私達にはそんな暗い話には見えなかったが、聞きながら泣いている女性もいた。今回の話には、主婦やママとしての視点が加わっていておもしろい。
「うちの娘は、障害者の人に遠慮がなさすぎ。盲導犬や車椅子など、すぐ、触ろうとする。これから教えていかなければならないけれど。」
あはは。そうだろうなあ。でも、それで当たり前。非常ベルや鍵など、子供が触っていたずらしてはいけないものはいっぱいある。そんなものの中には、車椅子もある。それだけのことではあるけれど、ママとしては、大変だし、深刻な問題かもしれない。でも、そういう自然さがいい。


今回の講演では、聴覚障害のミホコさんと、車椅子で発語も不自由な方、2名、
普通にしゃべる川内さんと、視覚障害の加藤さん。司会の小川教授。
やはり、ミホコさんたちの言葉はさすがに聞き取り辛い。いくつか聞き取れない部分もある。
話す時には、「え?」と聞き直すことができるが、こういう場では無理。
それに対しては、要約筆記がとても役に立った。
なかなか筆記者にとっても、聞き取りがむずかしいのだろうが、こういう分野、もっと進んでも良いのではないだろうか。


印象に残った言葉
川内氏
いろんな所で、いろんな障害の人たちの意見を聞くが、時々、ものすごく強い主張をされる人がいる。そんな意見がまた、別の団体からもでてくる。ルーツ?を辿っていくと、同じ人だったりする。障害者の中にはとてもかたくなにいろんなことを主張される人がいるが、多くは自分の経験だけに基づいている。それはそれで良いが、他の障害の事も考えて、どう、折り合いを付けるかというのが、大切。

そうだそうだ!
これはこの手の問題に具体的に関わる人たち、皆が思っているはず。でも、言えないのだ。
川内さんのように、具体的に社会を良くして行こうと思っている人には、もしかして一番のネックかもしれない。世の中にはワカランチンがいっぱいいて、同じ割合で障害者にもいっぱいいる。
だけど、私達は、彼等に、
「あなたは健常者だから、私達の事は分からない」
と言われてしまえば、何も反論できない。それをどう、崩して行くか...
いろんな力関係も背景にあり、また、特にメディアさんたちは彼等の意見だけを取り上げるので、誰にも反論できなくなってしまう。
そんな背景でヘンな物が作られることもしばしば。
なのに、私達は何も言えない。おかしいと思うことはいっぱいあるが、それを批判すると、「悪者」になってしまう。

メディアは諸刃の剣。障害者の言い分を伝えて来たことは非常に評価できる。しかし、偏った視点も「正義」にしてきた。そして、その正義を掲げる人々の言い分で実際にモノが作られる。シマツが悪いのは「あなたは健常者だから、私達の事は分からない」の台詞。これをメディアも掲げる。
悪者になる勇気の無い私達は、川内さんのような人の後ろに隠れて、こっそり手を叩くしかない。

参加者には地元の障害者の人たちも多かったようだ。
そういう地道な活動を続けてらした小川先生らしい、アットホームな会だった。

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