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2011年11月10日 (木)

我慢できない。。。落とし穴

良ーく考えよう、エスカレーター。

ユニバーサルデザインの運動の大きな成果の一つが、交通バリアフリー法。各駅にどんどん、エスカレータやエレベータが設置されつつある。


今、エスカレータでは「歩かないで」というルールが推進されつつあるという。
確かにエスカレータの中には、ものすごく長いものもある。。。。あるものは仕方が無いが、危ないのは確かだ。

たとえば、
横浜市営地下鉄、指切断事故のあった川崎アゼリア。
市営地下鉄の場所はピンと来ない。だが、川崎のアゼリアは知っている。駅の改札への上がり口のものだ。両脇に大きな階段があるので、急ぐ人はそちらを利用すればいい。しかし、駅のホームにはそんな代替えが無い場所も多い。


川崎の方は、2列に並ばず、一人ずつ立ち、両側のベルトをつかまるよう訴えているという。
横浜市営地下鉄の場合は、お年寄りや子連れの人たちからの「せかさせたりするのが、不快だ」というクレームに答えてとのことだ。
確かに、世の中の人たち、急ぎ過ぎだ。もっとのんびりしてもいいのではないかと思う。

さて、私のこの感想は正しいだろうか。確かに、そういう台詞が言える人たちもいる。しかし、世の中には、せかされているわけではなく、急がなければならない人たちもいるのだ。そして、そういう人たちに限って、自分たちの意見を表立って論理的に語る時間が無い。なぜなら、忙しいから。誰も、急ぎたくて急いでいる人はいない。私達の快適な生活は、そうやって忙しく立ち働く人たちによって支えられているとも言える。日本の社会は、正確に、勤勉且つ誠実に運営されている。乱れることのない列車ダイヤ、厳格な賞味期限、情報どころか、実体を持つ商品すらユビキタス。それを支える為に、人は一生懸命急ぐ。

お年寄りや障害者が、そういう人たちにせかされると不快なのは分かる。でも、だからと言って、歩行禁止というのはどうだろう。
でも、もし、問題が、単に「我慢」の範囲ならいい。
我慢の範囲で解決するのか。。。

首都圏のラッシュ時のホームはものすごく混雑している。電車が到着すると、人が溢れる。全員が階段、もしくはエスカレータに向かって流れるが、ここでどれほどの人数が流せるかが、問題だ。とりあえず、今までの所、電車が規則正しく運行されている限り、溢れる事は無いのかもしれない。しかし、何かの加減でダイヤが乱れると、大量の人がホームに溢れることになる。しかも、群衆だ。整然となんてできない。
ホームに転落する人が出ても不思議ではない...人命に関わる事故であり、「我慢」の範囲ではない。

階段とエスカレータの1平米(もしくは間口の長さ)あたりの、人を流す量。どう考えても、エスカレータは階段より少ないだろう。これを歩行禁止にしてしまったら、更に人を流す量は少なくなる。エスカレータの運行スピード次第でしかない。
昨今、殆どの駅にエスカレータは導入され、階段の面積を減らしている。昔と同じ通行量が確保できると思っていたら、大間違いになる。このエスカレータの運搬量を更に減らして大丈夫なのだろうか。

これは駅、時間帯によって劇的に違う。だから、「歩行禁止は駄目」とは言えない。だが、安易に禁止したら、エスカレータは歩かない事が常識になってしまったら、大変な事になるだろう。そこの所も、頭に入れた上で、考えて欲しい。

ユニバーサルデザインにも落とし穴がある。

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