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2011年11月23日 (水)

昔はもっとあったはず

2010年07月27日12:34
■木箱監禁死の両親、女児の姉へも虐待か
(読売新聞 - 07月27日 03:06)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1288882&media_id=20

こういう事件の報道に関する反応。
いつも決まって、「最近は。。」
と、あたかも増えているような日記が並ぶ。

しかし、そうだろうか。
たとえば、こういう統計がある。

指導者用「乳幼児の事故防止教育ハンドブック」 東京都福祉保健局

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/shussan/nyuyoji/jiko_kyouiku/index.html

の、「第二章 乳幼児事故の現状」から、

0歳は出産に伴う異常などにより多くの子どもが死亡しており不慮の事故は第5位であるものの、1~4歳、5~9歳の小児期では不慮の事故が第1位を占めている

0歳では平成元年には事故による死亡率は出生10万当たり31.8であったが、平成14年は13.5となり、この15年の間に平成元年の42.5%に減少している。

1~4歳では平成元年には人口10万対14.7であったが平成14年には5.0となり、平成元年の34.0%と3分の1になっている。

5~9歳では平成元年には人口10万対7.5であったが平成14年には3.7となり、平成元年の49.3%に減少している。

事故による死亡率をみるかぎりこの15年間に2分の1以下に減少しており、事故による死亡率はよい方向に進んでいる。


引用元
http://d.hatena.ne.jp/WinterMute/20090311/1236733630


更に、付け加えると、
これより前は、格段に多い。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkyuujigyou/dl/100514c.pdf

少子化による実数が減ってるとしてもまだ差がある。
だけど、昭和の中期というと、まだ統計の基準なんかも違ったろうから、考えないコトにして。。。


いずれにしても、
死亡者の数が減ってるのは確か。

この、「不慮の事故」は本当に、昔から、すべて、
防げ得ない不慮のものだったのか。


昔、虐待による死亡などというような、概念が無ければ、
親が
「転んで頭を打った」
「この火傷は本人の火遊び」
「目を離したすきに、箱の中へ入ってしまった。」
などと言えば、警察も信じただろう。そもそも、警察など、介入させなかったろう。病院の医師を言いくるめれば、どうにかなったのではないだろうか。
今は、救急系の人達は、小さな痣にだって注目し、嘘を見抜くテクニックも、その対処にも長けてるだろうけど。
でも、昔だったらそういうのも
虐待死にカウントされる事は無かったのでは?

さて、
そのすずめ的解釈。
メディアが報道するのは、悲劇の結果だけだ。
だけど、その悲劇は減ってる。
ここには、きっと減らした人達がいる。

それは、たとえば、上の記事でも問題になっている、児童相談所の職員。
救急やその他の医療関係者、
学校や幼稚園の職員
周りの大人。

今、多くの大人が知っている。もし、小さな子供の背中に、痣があったり、
腕に火傷の後を見つけたら、虐待の可能性があると。
そして、見ず知らずのコンビニの店員さんでさえ、それをどこに通報すればいいか、通報されたら、どう、対処すればいいか、しっている。

10年前、15年前の私たちは知っていただろうか?


悲劇は確実に減らされているはず。
増えていると勘違いしてるのは、大衆だけ。
騙してるのはメディア。
だけど、
ウソも方便だと思う。
なぜなら、こういうニュースを見るたびに、
増えてると思うたびに、
かわいそうな子供たちに心が及ぶ。
そして、コンビニで出会う小さな子の腕の痣を見て、
虐待を連想する、やさしい大人が増える。

それはそれで良いことだ。

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