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2011年11月23日 (水)

原爆の記録。風化させないために

2009年11月15日02:19
今日、夕方のニュース、ちょい、良いモノ見ちゃった。

感激しちゃったんで、書いちゃう。

報道特集 NEXT

よみがえる「原爆前」の広島 (2009/11/14 放送)
「核兵器なき世界」を訴えたオバマ米大統領の初来日をめぐっては、大統領が被爆地の広島・長崎を訪問するかどうかが注目されていた。結局、今回の訪問はなかったが、このオバマ大統領をはじめ世界の人々に見てもらいたいと、一人の男性がある映像制作のプロジェクトを進めている。その映像とは、原爆が落とされる前、人々が普通に暮らしていた広島の姿。最先端のCG技術を駆使し、64年前の町並みがよみがえろうとしている。


http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20091114_2_1.html

っていうのが、放送の内容なんだけど。。。

このヒト、
http://ja.wikipedia.org/wiki/田邊雅章

という方、
調べてみたら。。。


http://www4.ocn.ne.jp/~knack/index.html


これ、CGだ。

詳細は分からないが。。。多少想像も含めて書くと、


広島の街を、3次元のデータで作り上げている。
だから、すべての角度から、自分が中に入ったように、街、そのものに入ってしまったような映像ができる。ジュラシックパークのように。

そして、その街は、
足で調べて形にしている。
そこに住んでいた人に聞いて、いろんなデータをもとにして。
アメリカ公文書館にも足を運んで、
当時の細かなスケッチやメモから、資料をかき集めて。。。

一軒の、原爆ドームの隣にあった家が紹介されていた。
玄関を入る。。。(CGだ)
木の壁。台所。。。流しの上にはお鍋が並ぶ。
このお鍋の並び方さえ、記憶の中から掘り起こしたもの。
当時の本当の姿。
庭の向こうには、原爆ドーム/広島県産業奨励館が見える。

これは、彼の家だった。
あの日、彼の母と弟が、一瞬にして、骨も残さず、消えてしまった場所にあった。。。

彼がこのプロジェクトに取り組み始めたのは1998年。
もう、10年以上前だ。
そういえば、このマルC(株)ナック映像センターの入った写真、どこかで見たことがある。平面だと思っていたのだった。
3Dデータだったのだ。。。すごい。

広島県産業奨励館の門を入る。
バラのアーチ。
細い石畳。。。
川、橋、瓦屋根、町並み。。完璧な街のデータがそこにある。

しかし、無いものがある。
それは、

だ。
人が一人もいない街。

誰もいない、市電の停留所。
なぜなら、あの街にいた人々は、原爆の火に焼かれたから。

「どうしても、できない。」
そう言って田辺氏は涙ぐむ。
あの、茶色い木の壁の、あの家の、あの台所には、本当は彼のお母さんが立っていたのだろう。居間では弟がお絵描きをしていたのかもしれない。

足で集めた、
生身の人間から聞いた「記憶」、
それを論理的な形にしていく作業で、
完璧な街の「記録」ができる。


アナログの「記憶」をデジタルの「記録」に。。。二つ結びついた力のすごさ。
歴史に残る力を持つんだと思う。


世の中には、
こんな素晴らしい事をやってしまう人がいる。
すごいなあ。

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