« 障害は誰が決める? | トップページ | 昔は良かった? »

2011年11月10日 (木)

特別支援教育、もう一つの道

今、多くのところで「共生」がテーマだ。
共に生きる。あまりにアバウトで何が言いたいのか分からない。
「ちゃんと息をしよう」とかと同じ?っと思ってしまうが。
でも、そういう限定的でない所が良いのだという。
要するに、みんなで同じ方へ向かって行こうという事くらいなのだろう。

教育も、そういう風にあるべきなのだろうと思う。

しかし。。。
一方で、「ゆとり教育」の問題もある。
小学校の教科書を見ると、算数などロクな事が書いていない。要するにかけ算と足し算ができれば良いということか。。とすら思えてしまう。しかし、大手塾のテキストはすばらしい。たとえば、小学校2年生で和差算が出てくる。これを方程式とは無関係に、子供ながらのロジックで理解させてしまうのだ。小学校の算数ではXYを使った方程式は出てこないので、いかに問題を論理的につきつめて、謎を解いていくかという、まさに頭の体操。社会などの小学校高学年のテキストに出てくる内容は、高校のものに匹敵する。問題を解く詰め込み式方法論に関してではない。思考力、理解力、表現力をつける、とにかく、頭を使わせる教材。
「良い学校」に行かせるためではなくても、こういう勉強をさせたいなら、塾に行かせるしかない。

だがしかし。。。2年生で和差算。すぐ理解できる子は限られる。何時間か教えられて理解できる子もいるだろうが、何時間かけても理解できない子も多いだろう。しかし、限られてはいても、そこそこの子が理解できてしまうのは確かだ。だったら、彼らをもっと伸ばすことがあっても良いのではないか。私立にゲリラ的に託すのではなく。

ところで、
文科省の特別支援教育のための教育行政のとり組として、「高等学校発達障害支援モデル事業」というのがある。要するに、発達障害の子供をいろんな学校で共生させる試みだ。
様々な学校名が並ぶ中、「東京学芸大付属高校」の名がある。バリバリの進学校だ。

さて、ここまでのハナシが前提で、

共生の話にもどる。
共に生きる。発達障害の子供たちも、同じ教室で、同じ授業を受けられるようにする。それによって、アバウトに、みんなで同じ方向へ向かって行きましょうという。ガリガリ何時間も勉強させるのではなく、できる子はできない子に教える。みんなでできた喜びを分かち合い、共に学ぶことによって、共生する

しかし、どこかおかしくはないだろうか。
2年生で和差算を教えるような教科書を、その子たちもいっしょに学べるのだろうか。5分で理解する子供を、飲み込むまで3時間かかる子供の進度に合わせさせる?「共に学ぶ」は聞こえが良いが、それはできる子の権利を奪っていることになるのではないだろうか。そうやって、みんなが同じ道を進むことは、果たしてあるべき姿なのだろうか。

きっと自分の方向ではない方へ向かう子には不満が出る。

。。。という問いかけに対するAI氏の宴席でのお答え。

実はそう。
そういう子供たちがいる。たとえば、GIftedと呼ぶとすると、そういうギフティッドな子供たちも、「特別支援」というのがあっても良いと思う。(もちろんギフティッドというのは、だれでもギフティッドなわけで、でもここでは仮にそう呼ぶとすると)
だから、その一つに学芸大でどういうことができるか。。。という意味合いがあるかもしれない。(これはAI氏の個人的な考えだが)

「それって、パイの少ない障害者教育よりも、もっと大衆の支持や関心を受けそうですよね。」
確かに。
しかし簡単じゃあない。今までの特別支援教育に関して、大きなパラダイムシフトが必要になる。すくなくとも今の組織ではまかないきれない。


将来の問題というワケか。。。
しかし、面白い。

スーパーサイエンススクールのような穏やかな提案じゃなく、
頭の良い子を小さいころから、「特別支援」してしまう。
天才児教育。
それを国がやろうとしたら、相当、バッシングされるに違いない。しかし、幼稚園で和差算を解いてしまうような子の親は、無関心ではいられないだろう。
これを障害者教育と混ぜて考えたら、どういうことになるのだろうか。ものすごい命題だ。

っというナカナカ盛りだくさんの夜。
すずめは、反省して、この日はパインジュースとグレープフルーツジュースでした。

|

« 障害は誰が決める? | トップページ | 昔は良かった? »

ユニバーサルデザイン/ロービジョン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1210811/42954947

この記事へのトラックバック一覧です: 特別支援教育、もう一つの道:

« 障害は誰が決める? | トップページ | 昔は良かった? »