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2011年11月17日 (木)

ロービジョンについて

昨日はコンピュータのまめ知識を書いたので、今日もまた、ちょこっと。

ロービジョンとは?というのは前に書いたが...その見え方には様々な形がある。
100人いれば100通りの見え方があるという。

ロービジョンの疾患については、手前味噌だが、私のホームページにも載せている。
http://home.r05.itscom.net/bfree/NewFiles/smi102t1.html

ここは、眼科医師の方に書いていただいているが、
ちょっと抜粋しておこう。

白内障
最もポピュラーな目の病気。先進国では手術で治るが、地球規模でみると世界の失明原因の圧倒的な1位だ。実に地球上の失明の半数近くが白内障によるもの。国内においては加齢によるものが多いが、10代から30代でも糖尿病とアトピー性皮膚炎、外傷によってもなることがある。その症状は、「まぶしい」「ぼんやり見える」などの初期のものから、「明るいか暗いしかわからない」という重症のまで、さまざまだ。

失明の主要原因 1
1)糖尿病網膜症
現在 糖尿病の患者は740万人、予備軍を含めると1620万人と言われる。糖尿病の合併症の一つである網膜症は、糖尿病患者の約4割に起こると言われ、厚生労働省の調査によると成人の約300万人が発症している。その内、年間約3000人が失明しており、糖尿病網膜症はわが国の中途失明原因の1位だ。
糖尿病網膜症は、1年間で糖尿病患者の約3?4%ずつ発症する。40歳未満の若い世代で糖尿病を発症すると、65歳以上の患者より2倍増殖網膜症になりやすく、重症化しやすいことが分かっている。また、重症(末期)になるまでほとんど自覚症状がないため、自覚症状がなくても早期に眼科を受診することが重要だ。

2)緑内障
最近の疫学調査の結果によると、日本人の場合、40歳以上の17人に1人が緑内障と言われている。緑内障は、わが国の中途失明原因で糖尿病網膜症についで2位。緑内障は視神経が障害されることで視野障害を来たす疾患だ。視野障害がなければ(急性緑内障発作を除き)緑内障ではない。
緑内障にはいくつかの種類がある。最も頻度が高いのは「正常眼圧緑内障」。正進行はゆっくりで、視力障害よりも視野が狭くなることが先行するため、自覚症状が乏しいことも大きな特徴。

3)網膜色素変性症
網膜色素変性症は、網膜の毛細血管が萎縮し網膜の細胞が徐々に機能を失っていく疾患で、暗いところで見にくい(夜盲)、つまづきやすい・ものにぶつかりやすい(視野狭窄)などの症状で発症することの多い。
世界中に300万人、わが国にも5万人の患者がいると言われる。
遺伝子の異常が原因といわれ、疾患の原因となる遺伝子の変異もいくつか発見されている。しかしはっきりしないケース(弧発例)も50%ほどある。


4)(加齢)黄斑変性症

 黄斑変性症といわれるものの中にも多くの種類がある。加齢黄斑変性症は、アメリカなど欧米先進国の成人(特に50歳以上)の失明原因の1位であり、近年はわが国でも増加してきている。
黄斑変性症は、網膜の中心部(黄斑部:ものを鮮明に見る場所)が傷むために「真ん中がゆがむ、見えない」という症状を来たす。
加齢以外の原因はまだ明らかではないが、喫煙は危険因子のひとつとされる。

もちろん、他にも様々な原因があるわけで、背景が様々であれば、それぞれの事情も様々なのだ。


ロービジョンの見え方の差

ロービジョンの原因に関しては昨日書いたが、
ホームページでも書いているが、その原因もいろいろなら、見え方も様々だ。

100人いれば、100通りの見え方があるという。

私達と同じように見えていて全体がぼんやりしている場合。クリアだが、中心が10円玉の大きさだけ見えている場合、斜めに亀裂のようなスクリーンがあって、そこに全部の画像が歪んで入っている場合、斜め上とか、視界?のどこかに窓があって、そこだけ見えている場合...まさに100どころか、千差万別。

視野表という、視界の中でどこがどの程度見えているのか図る検査がある。
正常な人は、耳の方から鼻の方まで、180度という程ではないが、楕円形に視野があるのが分かる。その中心部の視力が一番高く、周りに行くに従って、視力が低くなっていくのが、図のように描かれるので面白い。

正常な視野の人でも、はっきり見える部分というのは、中心部のごく僅かであるのが分かる。
専門的に言うと、このゴールドマン視野表は、光に対する知覚の検査であって、『見える』はまた違うので、本当はイロイロ複雑なのだそうだが...いろいろごっちゃにして大雑把に言うと、
リビングでテレビを見ている時、(対角線の3倍の所で見るという場合)画面が視野の真ん中に入っている。しかし、本当に視力の高い部分は、このほんの中心3分の1位の所でしかない。だから、テレビのテロップを読もうとするときは、目玉を動かしているのだ。
新聞を普通の距離で読もうとする時もそうだ。本当ははっきり見える視野の幅は、数文字分しか無い。だから、数文字ずつ目玉に納めて、眼球を動かしているわけだ。そんな事を私達は無意識のうちにやっている。
よく、テレビ等でもアイカメラというのを使った実験が出て来る。人は忙しく、様々に眼球/固視点を動かしているのが分かる。

なるほど、「見える」世界は面白い。

ロービジョンでは、これが様々な形で損なわれるというわけだ。全体が見えなくなる。視野の形が変わる...


先天的なロービジョンの人に聞いたことがある。「どのように見えているんですか?」
「分からない。」
??
「私達は生まれた時からこの世界で行きているから。」
「ぼんやりと見えているとかじゃ、無いんですか?」
「分からない。ぼんやりと言う事が...こう、見えているとしか言えない。」
そういうモノなのだ。「ぼんやり」というのは、「はっきり」という比較対象があって初めて分かることなのだ。
なるほど。

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