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2011年11月17日 (木)

高齢者 統計で語ると

最近、後期高齢者ナンタラ問題が話題。
すずめは政治とか分かんないし、関わりたくないので、賛成だ反対だっていうのは言いたく無いんだけど、でも、疑問には感じる。


この冬から、連日、マスコミは、高齢者の貧しい姿を繰り返し繰り返し、伝えてきた。
高齢者って、みんな、こんなに貧しいのか。。。
そうだとしたら、大変だ。だって、きっと身体だって、不自由になっていくし、病気の不安もあるだろう。
そういう人たちから、高額の保険料取るなんて、とんでもない。

でも、待てよ。。。
たとえば、誰のことだろう?
病院に行くのも、不自由な人たち。
マスコミの伝え方では
出て来るのは、貧しい人たちばかり。
でも、全員、そんなに貧しい?

何か。。。すずめの周りにはそんな人、いないなあ。。。


うちの近所にもいっぱい豪邸があるけど、ああいうのって、きっと、3億とか5億とか、するのかもって。
そういうのに住んでる人たち、みんな高齢者。
そりゃそうだろうなあ。
普通の会社勤めをしてて、こんな所に豪邸なんて建てられないよね。
少なくとも、若い世代よりか、ずっとお金持ち。

で、調べてみた。
本当に、高齢者イコール、貧しいってイメージ、正しいのか。


総務省統計局のデータ。

高齢者の暮らし

http://www.stat.go.jp/data/topics/info1753.htm


ちょっとびっくりじゃん。

まあ、疑う人もいるだろうから、90%引きで考えてもいいけど。
それにしても、豊かな人たちも多いわけだ。


たとえば、

-------引用

住宅に住む高齢親族のいる一般世帯(1501万世帯)の住宅の所有の関係別割合をみると,持ち家が84.1%と多く,民営の借家が9.1%,公営の借家が4.4%となっており,公団・公社の借家(1.4%),給与住宅(0.4%),間借り(0.6%)はごくわずかである。これを一般世帯全体と比べると,持ち家の割合が高く,民営借家の割合が低くなっている。

------

持ち家率、80%を超える。
この数字、どう考えても高い。


それじゃ、もっと若い世代と比較するデータはないかな。。。

あった。
これも統計局のデータ


http://www.stat.go.jp/data/kakei/point/pdf/point02.pdf


ここでは60歳以上になると90%の持ち家率となっている。
ちなみに、30から39歳では50%だ。
子育て世代は半数が借家っていうことだ。その上の40代は70%になるが。。。

家計にとって、家というのは大きいに違いない。
子育て中の30代の半数は、家賃を払っている。家族で住むなら郊外でも10万はするだろう。買ったとしても、ローンやら何やら、相当の経済負担だ。
だから、30代の年収と、60代の年収、いっしょにして比べちゃいけないよね。
おなじ年収500万でも、余裕は全然違うはず。ましてや子供の教育費もいらないし。大学なんて、年間200万以上かかったりするわけだけど(中学高校も私立ならそうで、子供二人いたら400万)、医療費、通常そこまでかからないはず。


っていうのを考えてみると。。。
うーん。高齢者、そんなに貧しいかなあ。

それでも、よく言われる話。
家があるために、貧しくても、生活保護を貰えないという。。。

うーん、家を持ってても、それだけってコトもあるかな。
豪邸に住んでも、即、売れるワケじゃないかも?
内情は貧しかったりする?

って疑問につづく。


じゃあ、家を持ってても、もしかして、一点豪華主義だったりして、内情は貧しいかも?って疑問について、調べてみよー。


先ず、消費支出


上の総務省の統計から引用。

----
二人以上の世帯について,世帯主が65歳以上で無職の世帯(世帯主が65歳以上の世帯全体の65.1%, 平均世帯人員2.36人,世帯主の平均年齢72.0歳)の平成13年の実収入をみると,1世帯当たり1か月平均240,537円となっている。内訳をみると,公的年金などの社会保障給付(207,282円)が実収入の86.2%を占めている。
 消費支出は,245,752円で,可処分所得(215,337円)を30,415円上回っており,不足分は貯蓄の取り崩しなどで賄っている。(図9)
図9 世帯主が65歳以上の無職世帯の実収入及び消費支出(平成13年)

---

なるほど。。。ちょっと、赤字。
これを割合で言うと、

---- 引用
消費支出は,147,702円で,可処分所得(125,938円)を21,764円上回っており,不足分は, 実支出(156,196円)の13.9%を占めている。(図10)
----

ということか。。
うん、貯蓄がなければ辛いんだろうなあ。
確かに。

不足分が14%になるっていうの、これは結構、由々しき数字かも。
毎月、2万以上、赤字。年間で、ざっと25万円ちょっと。

10年で250万。
60歳から100歳まで生きるとすると、40年で、およそ1千万以上になる。
かなりの数字。
特に、60歳から以後、宝くじにでも当たらないかぎり、収入の道はそれほど無いんだし、大変だろうなあ。

この統計は平成13年。今年、物価上昇やら後期高齢者医療ナンタラで支出が1万増えたとしたら、
ざっとアバウトに、

消費支出の実収入に対する不足分は、20%になっちゃうワケだ。
60歳から100歳まで生きるプランだと、もう500万、必要。

これは、貯金が無いと苦しそうだ。
それが無いと、普通に暮らす場合、月々3万、節約しなきゃいけないワケだ。


じゃあ、高齢者って、貯金、どの位持ってるんだろーな。

って、ギモン、明日は考えてみよー。

------


Y鉄郎さんがおっしゃった

>292万の年収が「高所得者」になるそうですよ。

っていうの。
そういえば昨日だかのニュースにでもあったっけ。


でも、この数字で言うと、一ヶ月

245,752円で

12ヶ月でちょうど292万ちょっと。
もし平均値の贅沢さの暮らしをしていると、これ以上の所得はお小遣い?とも考えられるのかも。


昨日は、消費支出に関して、貯金を切り崩して使ってる。。。。貯金が無いと大変だなあって思ったので、その続き。
彼等、貯金、どの位もってるんだろー。


一昨日、引用したURLを再び。


高齢者の暮らし

http://www.stat.go.jp/data/topics/info1753.htm

下の方の、貯蓄に関する統計をみて、ちょっと、びっくり。
現金の他に株とかいろいろ持ってるワケね。詐欺師の標的になるワケだ。


----引用

高齢無職世帯の貯蓄現在高は2245万円
 二人以上の世帯について,世帯主が60歳以上の無職世帯の平成14年1~3月期平均の貯蓄現在高をみると,1世帯当たり2245万円となっている。これを貯蓄の種類別にみると,定期性預貯金が1170万円(貯蓄現在高に占める割合52.1%)と最も多く,以下,生命保険などが448万円(同20.0%),通貨性預貯金が309万円(同13.8%),有価証券が298万円(同13.3%)の順となっている。
 
------

ちょっと、すごくない?
高齢者はみんな貧しいなんて、どーして言えるの?


さて、もうひとつ。

------引用

これを世帯主が60歳未満の勤労者世帯と比較すると,貯蓄現在高では60歳未満の世帯の1.9倍となっている。これを貯蓄の種類別にみると,有価証券が60歳未満の世帯の3.8倍と特に多くなっている。

----

貧しいか豊かかっていうのって、基準が無いけど、比較でなら言える。

その下の世代より、彼等はお金持ちだ。

おそらく、もっと下の子育て世代より、遥かに持っているんだろうなあ。

街頭インタビューでも、
「孫にあげるお小遣いが減っちゃう。」
って言ってたけど。
それに、旅行でも、洋服でも、高齢者は高額商品の良いお客様。クリスマス商戦では、おばあちゃんが孫へあげるプレゼント用という高額カテゴリーもある。(高い玩具は親は買わないし。。)
確かに、私たちの実感として、高齢者のお金持ち具合を感じる部分は多い。


さて、この貯蓄額を単純計算してみよう。
統計の平均値を足し算引き算してしまうことって、また異論もあるだろうけど、ちょっとご勘弁。
このデータ。国が行った調査で、母集団の規模もめちゃくちゃ大きく、この数字が信用できないとすると、(規模が充分で)他にどんな統計があるの?って思うし。

単純計算で、昨日、もし、60歳から100歳まで40年間生きたとすると、ざっと1000万貯蓄が必要。
そこへ毎月1万の負担増があったとしたら、1500万って書いたけど。。。。

としても。。。貯蓄額平均、2200万。700万のお金が遺産になる。
プラス、80%の人は、家、不動産まで残す。

甘く見えるが。。。実はもっと甘そうだ。
この計算、60歳の人なら40年という計算をもとにしている。80歳なら20年。半分だ。
だけど、貯蓄額の平均は65歳以上のすべての年齢の人の統計なのだ。80歳の人が平均額を持っていたら、遺産は1500万だ。

異論があるとすれば相続税?
でも、あなたが一般人ならご安心を。

配偶者なら、1億6千万まで無税。子供がいれば8000万も無税。
1500万位なら相続税はかからない。土地家屋も、市場価格で相続するワケじゃないので、めちゃくちゃすごい所に住んでないかぎり、1億越さないはず。
だから、普通の庶民には相続税なんてそれほど怖くない。


。。。。ってコトは。
高齢者を保護してあげるってことは、次の世代の格差にも通じることになるかも。
こういうのを、相続できる人と、できない人。
子育て世代は、小さなマンションに住み、お父さんは郊外から会社に通う。
仕事場に近い都心に住みたいと思っても、土地が無い。毎日、2時間かけて、郊外のマンションへ。
子供たち、お父さんの顔を見るのは、週末だけ。

一方、都心の高級住宅地、見て欲しい。広い豪邸に住むのは高齢者ばかり。小学校なんて、少子化で1クラスあるかないか。。。。

彼等、上の試算でも、100歳で700万は残せるので、家屋敷を売らなきゃいけないほど、困ってない。
で、その高齢者所有の住宅。彼等が100歳まで生きるとして、それを子供たちが相続するとすると、60歳になってから。
今の子育て世代も、60歳になれば、豪邸に住めるってワケか。。。


これって、なーんか、ヘンって思うのはすずめだけ?


良く出て来る台詞に、
「高齢者は今まで一生懸命働いて、日本の国の礎を作って来た人たちなんだから、保護されて当たり前」
って、セリフだけど。。。

この少子化の時代、今の子育て世代だって、未来の礎を作るために、頑張ってると思うんだけどねえ。
彼等は、将来、そんなに年金も貰えないし、国債だっていっぱい溜まってるんだし。
辛い老後が約束されちゃってるんだけど。

さて。
話題を最初に戻すと


「割合で語りたい」

確かに貧しい人もいるはず。
ただし、割合はどうなのか。

貧しい人の生活を繰り返し報道するのはいい。
だけど、それが、全高齢者の代表みたいに言うのは、なんか、おかしくないだろうか。
こういう生活ぶりの人は、全体のXX割いると、しっかり伝えて欲しい。でないと私たちは勘違いしてしまう。

特に。。。後期高齢者医療の問題。
もし、確かに、報道が伝えるような貧しい人が、半数以上なら、
彼等から問答無用で、高額を取り立てるのは間違っている。
基本的に取らないで、一部のお金持ちの高齢者から、別個に取り立てるべきだろう。

でもしかし、もし、持ち家率80%で、平均貯蓄額2000万以上なら、
半数以上は、そんな貧しい人ではない。少なくとも、その下の世代よりも、遥かに余裕がある。
だったら、基本的にその他年代と同じく公平に取り立てて、そして、貧しい人たちへは個別に、手厚く配慮する。そちらであるべきじゃないだろうか。そういうのの取り立てコストだって、合理的にしないと無駄だ。
それに、本当に貧しい人に個別に対応した方が、充分なこともできそうだ。

だってねえ。
医療費、今まで、このままで良いなんて、誰も思って無かったでしょ。
病院はお年寄りの社交場になってて。。。具合が悪いと来ないなんて揶揄されてた。
毎日3回、両手にいっぱいの薬を飲んで、シップより、運動した方が良いのにっていう人たち、いっぱいいたでしょ?それが日本の医療費の大半を食いつぶしてて、もう、崩壊寸前。誰もそれが良いなんて思ってなかったでしょ?
それなのに、何か対策を具体的にやろうとすると、みんなして大反対。
やり方がどーだの、一部に不満があるだの。。。。煽られるままに、反対してる。大局で見たら違うんじゃないの?
このままで良いなんて思わないけど、今出てる問題、「修正で」できることじゃん。チャラになんてしたら、また、無駄なお金かけることになるじゃん。


すずめ的にはちょっとやっかんじゃうのは、
今の後期高齢者さんたち、今生きているすべての国民の中で、一番年金をたくさん貰ってる。
今後、すずめたちの世代、その後の世代なんて、きっと、その何分の一も貰えないんだろうな。
家にしても、彼等ほど、りっぱなのは買えないよね。
今、子育てをしてる世代は、彼等と同じように、高齢者になった時、2000万なんて貯金、持ってると思う?

もちろん、そういうのは、個人的な、当たるも八卦当たらぬも八卦みたいな妄想にすぎない。

弱者は守らなくてはならない。
これは大前提のマスト。
でも、私たちはこの二つから選ぼうとしている。


高齢者全体を弱者と考えて保護し、強者だけをピックアップして、負担を増やすのか。
高齢者全体をその下の年齢層と同じと考えて、弱者だけをピックアップして手厚く保護するのか。

すずめ的には、後者の方法の方が、弱者には優しくできる気がする。


どっちにしろ、
そういう全体像の把握をしないで
我々は今、全体を決めようとしているように見える。


すずめの寝言が正しいかどうか。。。

でも、少なくとも、「割合」って、考えてみたいって思う。
八卦じゃなく、統計データから。
煽られて、政治家さんだか、視聴率だか、誰かの道具になるような世論なんて、持ちたくないって、思うな。

 でもって、もう一つ、思った事の続き。

Jucyさんがご紹介下さったURL.

すずめ的に、ちょっと面白いって、思っちゃった。

http://nando.up.seesaa.net/docs/gdptable.htm
ここの、各国のぐるぐるデータ。

日本、欧米諸国の

国民租税負担率と
福祉


http://nando.up.seesaa.net/docs/gdptable.htm
[ 政府統計 ]
OECD諸国の一人当たり国内総生産(名目GDP)

2003

スウェーデン 33952  8位
日本      33221 9位


2006年


スウェーデン 42264  8位
日本      34252  18位


スウェーデン
人口 903万1088人(2007/7推計)
国民総所得(GNI) 3942億0660万9408米ドル(2006)
1人当たり所得(GNI/人) 4万3580米ドル(2006)


日本
人口 1億2743万3494人(2007/7推計)
国民総所得(GNI) 4兆8999億6576万3584米ドル(2006)
1人当たり所得(GNI/人) 3万8410米ドル(2006)


結果として税金が使ってる具体的な実数は。。。

このグラフの租税負担率から。。。

すみません。電卓で計算するほどマメじゃないすずめなので、アバウトに


日本  23%   1兆円
スウェーデン 50%  2000億


そのうち、社会保障負担率 あばうとに

日本  14%  3800億円
スウェーデン 21%  900億


なーるほど、人口が10倍なのに、この数字。随分お粗末。日本は土木だとかいろいろほかの事にはお金使ってきたけど、福祉はこんなに少ない。
本田先生がグチるワケだ。

え?

でも、ちょっと、まてよ。

考えてみると。。。
(すみません。この引き算、引き算しちゃって正しいかどうか分かんないんですが。。。説明を読むと、両方とも対国民所得なので、分母はおなじだよねって、思ったんですけど。違ってたらご指摘くださいませ)


日本は、租税負担率が23%で社会保障負担率14%

ってことは、「そのほかのこと」に9%使ってるわけだ。


でもって、スウェーデンは。。。
租税負担率が50%で社会保障負担率21%

「その他の事」に29%


この「そのほかのこと」が何なのか、

教育予算とかだったらいいなあ。
っと、思いつつ、続きは明日。

教育予算とかだったらいいなあ。
っと、思いつつ、


っと、ちょっとパタパタ

http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-86.html

学校教育費対GDP比率

 (なお、ここでいう学校教育費とは小学校入学から大学卒業までの学校教育にかかる費用のことであるが、塾、家庭教師などの学校教育以外の費用は含まれていないので、教育費の総てではない。)

日本は全部で4.7%のうち、

公的負担率 3.5%
私的負担率 1.2%

スウエーデンは

公的負担率 6.2%
私的負担率 0.2%

教育の問題は、ここではスルーするとして、

その他のうち、
すずめ的にま、いいじゃん。って思う教育費を引くと。

日本は

5.5%

スウエーデンは
22.8%


を「その他」に使ってるワケだ。
対所得費っていう相対値では4倍


絶対値で考えると、
およそ、

スエーデンは
950億
日本は
2500億円

が、「その他」
でも、その他ってどんなものか分かんないけど、
福祉、教育、以外のものだ。

日本はスエーデンの2.5倍ちょっと?


人口は10倍。


うーん。
別に、スエーデンって興味があるわけじゃないんだけど、
まあ、「福祉がりっぱで良い国」のイメージがあるから、比べてみた。


お給料の半分を国にお任せするか、
4分の1をお任せするか。
医療、教育、福祉はもっと贅沢にして欲しいけど
確かに「その他」の部分もひっくるめて、この国は大きなお財布を持ってるワケね。
日本のすずめたちからみると、一方的に福祉の良さだけが注目されるけど。


でもって、もう一つ、
日本って、それでも不満が多い。
確かに不満はいっぱいあるけど、
50歩100歩でも、
永遠に私たちは満足できないんじゃないかなあ。

若い世代はもちろんだけど、
戦争中を経験した高齢者世代も、
家を持ち、
貯金があっても、
苦しくて
病院にはかかれないという。


私たち、誰も
足る事を知らないのかも。


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