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2011年7月

2011年7月22日 (金)

大飯原発 現在の状況

最近、関西の電力が危ないと言われ始めた。

関西は原発依存率が50%を超える。しかも、関西に売電していた四国が原発を稼働しないとすると、入って来ない。
定期点検中の再稼働は反対。

あぶないワケだ。

確かに、原発は、稼働させたく無い。
しかし、何が何でも稼働させないという今の運動が、逆の危険性を積み重ねつつあるように感じる

調べてみた。

現在、こんな問題がある

http://www.asahi.com/business/update/0705/TKY201107050731.html
(全文は下に張り付け)

原発、検査中なのにフル稼働 泊・大飯、手続き先送り

定期検査中の原発の運転再開が遅れている問題で、北海道電力の泊原発3号機(北海道)と関西電力の大飯(おおい)原発1号機(福井県)が、定検終了直前の「調整運転」を4カ月近く続けている。フル稼働で送電しており営業運転と同じ...

------


すずめ的に、
1号機っていうと、あ、怖いって思う。
なぜなら、古いのが多いから。

大飯原発はどうなのだろう。調べてみた。

関西電力の原発の稼働状況、
調べてみると、こんなカンジだ


今この日記を書いてる7/22現在、関西電力の発表では
運転出力状況リアルタイム表示
http://www1.kepco.co.jp/localinfo/live/n_unten/unten_10.htm

大飯
1号機 117.5万kW 0%
2号機 117.5万kW 102%
3号機 118.0万kW 0%
4号機 118.0万kW 101%

大飯1号、ゼロ?

調べてみると、プレスレリースに、
2011年7月16日
関西電力株式会社
大飯発電所1号機の原子炉停止について(お知らせ)

 大飯発電所1号機は、本日19時48分に解列(*)し、20時53分に原子炉を停止しましたのでお知らせします。

とあった。

よかった。
現在、停まっている。


ところで、
この大飯の4機、
どのくらい古いのだろう。

原子炉 炉型定格電気出力 定格熱出力 運転開始日

1号機 加圧水型軽水炉 WH 117.5万キロワット  1979年3月27日
2号機 加圧水型軽水炉 WH 117.5万キロワット  1979年12月5日
3号機 加圧水型軽水炉 118万キロワット 1991年12月18日
4号機 加圧水型軽水炉 118万キロワット 1993年2月2日


うーん、1号も2号も古い。
現在2、4号が稼働中。
4号機は今日から定期点検に入る。


ということは、2号機だけが稼働という状況になる。

3号機を調べてみると、
こういうのがあった(プレスレリース)

平成23年3月18日から約4ヶ月の予定で第15回定期検査を実施します。

ということは、もう、稼働開始のはずの所が、
止められているということか。


2号機 vs 3号機

どう考えても、79年に建てられた老朽炉よりも、91年のもののほうが安全な気がする。
やみくもに、反対ではなく、もし、できることなら、古いものを止めるということを最優先して欲しい。
特に、3号機は定期点検が終わったばかり。

おそらく、いつでも、本当は再稼働できるはず。
そして、今までのデータを確認すると、稼働開始の次の日には、臨界に達している。もちろん、いろいろなチェックの後、正式稼働は1ヶ月後だが、
発電能力を発揮できるのは、もっと早い(もしかして次の日)のではないだろうか。

原発反対は良い
だけど、
原発停止至上主義は怖い。
私たちが望んでるのは、
何が何でも即刻停止できれば良いというんじゃない。
安全なのだ。

国民の安全のためには、どうすべきか。
きちんと論理的に考えて欲しい。

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http://www.asahi.com/business/update/0705/TKY201107050731.html

原発、検査中なのにフル稼働 泊・大飯、手続き先送り

011年7月6日3時0分
朝日新聞

通常の原発の定期検査の流れ

 定期検査中の原発の運転再開が遅れている問題で、北海道電力の泊原発3号機(北海道)と関西電力の大飯(おおい)原発1号機(福井県)が、定検終了直前の「調整運転」を4カ月近く続けている。フル稼働で送電しており営業運転と同じだが、国と電力会社、立地自治体が安全評価の責任を押し付け合い、定検中のまま手続きの先送りを3カ月近く続ける異例の事態になっている。

 両機が13カ月に1度の定検に入ったのは、昨年12月から今年1月。約50項目の検査を終え、泊3号機は3月7日、大飯1号機は3月10日と、いずれも大震災直前に原子炉を起動し、調整運転に入っていた。

 調整運転は通常、約1カ月行われる。徐々に出力を上げ、フル稼働時点で、経済産業省原子力安全・保安院から、正常に作動しているかを最終チェックする総合負荷性能検査を受ける。

 両機とも4月上旬に営業運転に移る予定だったが、震災と原発事故で状況は一変した。保安院は3月と先月、緊急の安全対策を指示。海江田万里経済産業相は先月18日、両機を含む原発について「対策は適切」と再開を認めた。

 だが北海道電と関電はその後も最終検査を受けず、営業運転に踏み切らない。理由については両社とも「地元自治体の理解が得られていないので……」と歯切れが悪い。


全国の6月現在稼働原子炉

http://wakarunavi.com/2011/06/755/

wikiより抜粋

原子炉 炉型 主契約者 定格電気出力 定格熱出力 運転開始日 設備利用率
(2009年度)の順の表記

1号機 加圧水型軽水炉 WH
三菱商事 117.5万キロワット 342.3万キロワット 1979年3月27日 85.6%

2号機 加圧水型軽水炉 WH
三菱商事 117.5万キロワット 342.3万キロワット 1979年12月5日 93.2%

3号機 加圧水型軽水炉 三菱重工業 118万キロワット 342.3万キロワット 1991年12月18日 78.5%

4号機 加圧水型軽水炉 三菱重工業 118万キロワット 342.3万キロワット 1993年2月2日 87.6%


美浜
1号機 34.0万kW 0%
2号機 50.0万kW 98%
3号機 82.6万kW 0%

大飯
1号機 117.5万kW 0%
2号機 117.5万kW 102%
3号機 118.0万kW 0%
4号機 118.0万kW 101%

高浜
1号機 82.6万kW 0%
2号機 82.6万kW 104%
3号機 87.0万kW 105%
4号機 87.0万kW 0%

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2011年7月20日 (水)

原発議論 素人の意義

ここの所、原発の是非論が盛り上がっている。
もちろん、全員、反原発で、
コミュの中には、
「推進派は排除」と、疑問を持つ者は最初から排除の場もある。
確かに、311以前はそれでも良かったかもしれない。
しかし、本当に、どうにかしていかなければならない今、危ういものを感じる。
「即刻全廃」
「電気は停まらない」
「停まったって平気」
それだけを唱え、それ以外は何も認めないという人が多くいるのだ。
多いのかどうかは分からない。
だが、声が大きく、大多数がそうであるかのように見える。

反原発至上主義

原発の根拠を考える時、
我々は素人だ。
だけど、素人だからこそ、分かることがある。
それぞれが、別の自分の専門を持っているのだ。
様々な別々の専門を持つ人々が、自分の専門の中で、もし、本当に、「電気が止まったって平気」と、言えるのか。


もし、
この夏、原発を何の準備も無く、(というか、間に合わない)
原発を止めたら、こういうことが起こるリスクがある。
このリスクは、
地震と同じように、確率論で表されるものだ。

地震で大津波が来て、再び原発を壊すというリスク
使用電量のキャパシティを超えて、もしくは、突然火力発電所が停止してブラックアウトして停電するリスク。

さて、この後者のリスクの形。

原因:キャパシティを超えた使用による停電
8月10日、猛暑の日、 昼 12時から、全地域、停電。
復旧に8時間。


何が起こるか。

昔はクーラーが無かった事を考えれば、別にエアコンが停まってもどうってこと、無いかもしれない?。。。


それぞれの持ち場で、コレが起こったら、どうなるか、
先ず、想像してみて欲しい。
本当に「平気」か。

福祉の現場にいる人たちは、これだけで、
体温調節のつかない高齢者や、頸椎損傷の方には死の危険があることを知っているだろう。自家発電の設備が無いところもあるはず。(都会の病院でも2割は無い。デイケア他にはもっと無いだろう)
大きな病院は潤沢な燃料を用意してあって、自家発電で
8時間、NICUの保育器にきちんと供給できるだろうか?
できない場合は、赤ちゃんは命が無い。
救急車で圏外の病院に搬送する?
道路の信号機も停まっている中、大変だろう。
ドクターヘリ? 何機、稼働できるか。。。
そもそも、ヘリの拠点病院までの移動ができるかどうか。
エレベータも使えないのだ。電話回線がどれほど生きてるか。。。

医療の現場にいる人なら、もっともっと想像できるだろう。


車いすの人は、エレベータが使えないと、どこへも行けない。
集合住宅だと、家から出られない。猛暑の中、部屋に閉じこもっているしか無い。

スーパーなどは痛手だろう。冷凍、冷蔵食品、すべて廃棄。
経済的損失は莫大だ。

そんなリスクが存在するということだけで、
日本の経済への世界からの目が変わる。


すずめ的には、
この不安も、
もう一度、原発事故が起こる不安と
同じく大きな危機感を持つべきものだと思う。

電気が停まっても平気。
そう、平然と言ってのけられる人は、


自分自身、決して失業しない、堅牢な仕事と技術を持ち、
健康で、
家族には、乳幼児はいない。
高齢や病気、障害を持っている親族もいないという人だけだろう。


そういう論理を、
正義として訴える人たちが
少なからずいる今日このごろ。

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2011年7月12日 (火)

勝手にシゴトで支援

ね。
みんなで、こんなコト、やりませんか?

何か、一つの仕事、
コレは復興支援にしようって思ったら、
一つだけ、
その仕事のギャラを、どこかの団体に支援するというもの。

勝手にシゴトで支援

------

いろんな人たちが
いろんな形で震災の支援をしてる。
ボランティアに行く人
大金を寄付する人。。。


だけど、そのどちらもすずめにゃできない。
すずめなんて現地に行ったって、
別に何の役に立つってワケじゃない。
ジャマなだけ。

大金の寄付なんて。。。できない。
募金箱に入れるのだって、
千円札がせいぜい。。。


だけど、仕事を寄付するんだったら、できる。
正直、募金箱になんて、入れないような金額。


ってコトで、
すずめは、
或る公共的性格のある団体さんの
小さなお仕事を、
「このお仕事は、ちゃんとしますけど、
そのギャラは、支援ってしてください。」
ってお約束で、
毎月、やることにした。

ね、
コレだったら、
ちょいとだけ、支援できる。


------


さて、みなさん。
こういうの、いかがですか?

シゴトは何でもオッケー


デザイナのデザインのギャラでも、
パパの肩たたきでも、
パン屋さんのパンでも、
何でもイイ。


寄付する場所も、
寄付の形も、
勝手
金額は非公開

もし、賛同される方がいらしたら、
このブログにコメントください。

あ、だけど、
あくまで
勝手に支援なんで、
何も無いですけど。

ね、
簡単だし、
いかが?


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2011年7月11日 (月)

伊方原発危ない/関電への影響

一つ前の日記に玄海原発の件は書いたけど、

同じ問題が四国電力の伊方にもありそうだ。


以下、伊方原発
(原子炉 原子炉 形式 定格 電気出力 初臨界 運転開始 型式 の順)

1号機 PWR 56.6万kW 1977年2月17日 1977年9月30日 三菱2ループ
2号機 PWR 56.6万kW 1981年8月19日 1982年3月19日 三菱2ループ
3号機 PWR 89.0万kW 1994年3月29日 1994年12月15日 WH
/三菱3ループ[1]


この3機の中、
古い1号 2号は稼働中。
新しい3号が定期点検中。


確かに、新しければイイってものじゃないだろう。新しくても、
事故が起こりやすい炉はあるのかもしれない。

wikiには、伊方での事故として1点だけ載っている。

2004年3月9日、3号機で、充てんポンプC号機の封水部から1次冷却水の漏洩が発生。

しかし、3号機が再開拒否ということで、
1号機は稼働させ続けることになる。
3号稼働と1号稼働、どっちが危ないのか。。。

-----


幸い、四国電力は余力があるのだろうか。
節電要請はしないとのこと。

なぜ??
だって、四国の原発依存率は5割を超えていたはず。

ググってみた。


要するに、
四国は、関西電力に電気を売っているのだ。
下に記事で、

>買電などにより、節電要請は行わないとの考えを示している。

と書いているが、
関西電力に売る量を調整すれば良いということだろうか。


http://jishin.ldblog.jp/archives/51717164.html

うーん。
関西が大変そうだ。

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http://mainichi.jp/select/biz/news/20110708k0000e020058000c.html


伊方原発:3号機再稼働を断念 四国電力が正式発表


伊方原発=愛媛県伊方町で2011年6月28日、本社機から長谷川直亮撮影
 四国電力は8日、定期検査中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、10日に予定していた再稼働を断念すると正式に発表した。四電は「現段階で地域の理解をいただける状況ではないと判断し、運転再開を見送ることとした」と説明。今後については「安全対策などについて、最大限努力し、一日でも早く運転を再開できるよう最善を尽くしたい」としている。

 3号機を巡っては、愛媛県の中村時広知事が、国の新たな安全基準設定などを条件として提示。毎日新聞の取材に対し、7日には「再稼働を判断する条件がそろわない」と述べるなど、再稼働に同意できないとの考えを示していた。

 3号機の発電能力は89万キロワットで、四電全体(643万キロワット)の約14%を占めるが、千葉昭社長は、買電などにより、節電要請は行わないとの考えを示している。【浜名晋一】


---東日本大震災:伊方原発3号機再稼働断念 「国が全責任」“一筆”を知事要求 /愛媛

 ◇市民団体「新安全基準を」
 定期検査中の伊方原発3号機(伊方町)の再稼働問題で、四国電力は8日、予定していた10日の再稼働を断念した。中村時広知事は再稼働の条件として、従来の3条件に加え、新たに事故時に「国が全責任を負う」との“一筆”を求める考えを表明し、菅直人首相が全原発のストレステストの実施を急きょ発表するなど方針の定まらない国の姿勢に強い不信感をにじませた。四電は引き続き再稼働実現に意欲を見せる一方、反対する市民団体からは新安全基準の策定を求める声が挙がった。【栗田亨、門田修一】

 ◇…県…◇
 「10日再稼働は四電が考える日程。県としては条件が整わないと合意できないので特にコメントはない」

 8日の県議会閉会後、四電の再稼働断念について報道陣から聞かれた中村知事は、にべもない様子だった。

 中村知事は同日の県議会で、3号機再稼働の条件について、(1)国の新安全基準設定(2)追加の揺れ対策など四電の姿勢(3)伊方町の同意--と従来からの3条件を満たした上で、県議会と県伊方原発環境安全管理委員会の議論を総合して判断する、と改めて説明した。

 さらに、議会終了後には、経済産業相が説明に来県する際、事故発生時に国が全責任を負うとの文書を県に出すことを求める考えを明らかにした。玄海原発(佐賀県玄海町)の地元町長が再稼働容認後、菅直人首相がストレステスト実施を発表したことを挙げ、中村知事は「大臣と首相の連名の文書、というやり方もある」と方針が二転三転する国への不信感をにじませた。

 ◇…伊方町…◇
 伊方町の山下和彦町長も同日、町役場で記者会見。再稼働断念について、「国が妥当と判断するまで、見送りは妥当だと思う」と話した。再稼働については、「伊方町環境監視委員会と町議会が伊方原発を視察した後、経産相と会って判断したい」と従来通りの考えを強調した。

 また、ストレステスト実施については、「(一旦、容認した)玄海町長が『はしごを外された』と怒っていたがその通りだ。私も同じ気持ちだ。今後は後戻りのないようにしてもらいたい」と強く国を批判した。

 ◇…四国電力…◇
 四電によると、9月上旬には1号機が、来年1月には2号機が、それぞれ定期検査に入る予定。複数の原発が同時停止する事態は回避したいとしている。3号機の再稼働断念については「定検を2週間延長して入念に行ったが、理解が得られなかった。引き続き、四電独自の安全対策など自社でできることを続けて、一日も早く再稼働できるよう努力したい」としている。

 ◇…市民団体…◇
 脱原発を訴える市民団体「原発さよなら四国ネットワーク」の大野恭子さんは「10日までの再稼働は無理だと思っていたので、当然のことだ。原子力安全委員会がこれまでの原発の安全基準の間違いを認め、それがまだ改定されていないのに経産相が再稼働を認めたことがそもそもおかしいし、動かそうと言う四電もおかしい」と話していた。

 ◇今夏の電力需給 四電、綱渡りの対応
 四国電力が伊方原発3号機の10日の再稼働を断念したことで、厳しい状況が必至となった今夏の電力需給。一方、他企業からの買電は、これまで明らかにしていた2社に加え、新たに1社から供給を受ける。供給は今月から始まったが、3号機再稼働の行方は不透明で、四電は綱渡りの対応を迫られそうだ。

 四電は今夏の最高気温を平年並みの平均34・5度として、最大需要を570万キロワットと想定。四電全体の発電能力(666万キロワット)のうち、伊方3号機の発電量89万キロワットを差し引くと、発電能力は577万キロワットとすれすれの水準に落ち込む。

 千葉昭社長は先月29日の記者会見で、今夏、数値目標を伴った節電要請は行わない考えを強調。新たに1社分の電力を加えると、十数万キロワットの電力を確保できたことになり、供給能力は587万キロワット以上になる。しかし、猛暑だった昨夏に記録した最大電力需要は、8月20日の596万キロワット。気温が1度上昇すると、需要は23万キロワット増える。このため、四電は火力発電所の点検日程見直しや水力発電所の効率的運用により、電力の余力を示す予備率を8%程度まで上げ、しのぎたい考えだ。

 だが、国が全原発を対象にストレステスト(耐性試験)の実施方針を示したことで、不確定要素も加わっている。【浜名晋一】


http://jishin.ldblog.jp/archives/51717164.html


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110707-00000008-pseven-pol


2012年5月に日本の原発は54基がすべて止まり、再稼働のメドが立たない状況に。そんな事態が現実化しそうになってきた。そのとき、日本に何が起こるのか。大前研一氏が解説する。

 * * *
 日本の原発は13か月運転するたびに2~3か月の定期検査を行なう。検査が終わると原子力安全・保安院がチェックし、それを受けて地元の市町村長と道県知事が了承したら政府が再稼働を認める、という流れになっている。

 法律でそう定められているわけではないが、慣習上そうなっている。ところが3.11以降は、定期検査を終えて再稼働するはずだった原発が、1基も再稼働できていない。地元のコンセンサスを得ることができないからだ。

 今や原発がある13道県の知事たちは、経産省はもとより官邸も原子力安全・保安院も原子力安全委員会も信用できないから「再稼働にイエスといわない」という暗黙の了解ができている。

 このままいくと、来年5月までに日本の原発は54基すべてが止まり、再稼働のメドが立たない状況に追いこまれてしまう。

 その時は、東日本よりも西日本で問題が深刻化する。なぜなら、原子力の依存度は関西電力が45%、九州電力が42%、四国電力が41%と、東京電力の28%や東北電力の21%より、はるかに高いからである。

 とりわけ窮地に立たされるのは関電だ。現在、関電は四国電力から電力を買っている。四国電力は地元に産業が少なくて発電能力が余っているため、関電に売電しているのだ。ただし、実は今、四国電力は火力発電所を止めて原発を動かしている。

 ということは今後、原発が定期検査に入って再稼働できなくなったら、四国電力は自分が足りなくなるので、当然、関電に売電するのはやめる。すると関電は、ただでさえ45%も依存する原子力が止まる上に四国電力からの電力も来なくなり、目も当てられないような状況に陥ってしまう。

 しかも、企業は3.11後、本社機能の一部やサーバーなどを西日本にシフトしている。すでに関西にバックアップ用のデータセンターを造った会社もある。これから西日本は電力需要が増大する一方で、BC(事業継続)リスクは日増しに高まっていくのである。

 この問題は、ある意味、福島第一原発や東北地方復興の問題よりも日本全体にとってシリアスだ。関電や九電が東電のような計画停電を実施する事態になれば、もはや企業は国内で事業を継続することが困難となり、本格的に海外シフトが加速して日本経済は危機的状況に向かうだろう。

※週刊ポスト2011年7月15日号

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2011年7月 9日 (土)

原発稼働:地域主導のはず、国ではなく

菅首相、玄海原発混乱で陳謝
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1664882&media_id=2


なぜか、玄海原発他の稼働について、メディアは国のイニシアティヴの無さを批判するけど。。。

原発の稼働に関しては、本来、地域の主導であるはず。許可も知事がするはず。

国がどうのじゃなくて。

国のだらしなさを批判するってどういうことだろう?

地域の人の暮らしと関わる原発の稼働に関して、
地域の人は、
その主体性を放棄しても良いんだろうか?
都会の人間は、地域の人にそれを放棄させたいんだろうか?

カンさんがどーのっていうのは、関係ない。
ホントは陳謝なんてすべきじゃない。
(なんて言えないだろーけど)

地域の原発に関しては
誰が決める事なのか、

今までは
地域にあった主体性を
今、
国を批判することによって、
放棄しつつあることを、
みんな、
気づくべきじゃないだろうか?

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2011年7月 8日 (金)

玄海原発:1号炉停止を最優先にする戦略を

限界原発。もし、本当に安全について考えるなら、危険なのは、新型の3号炉の再稼働じゃない。1号炉の稼働だ。最優先にすべきは、36年前に建てられた、福島と同じ1号炉を止めることだ。

本当に住民のために、最優先にするべきことは何なのか。
きちんとした戦略をもとに、考えるべきではないだろうか?


http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-1066.html

ここにも書いたけど、

以下、調べてみた。

玄海1 号機 55.9 万kW 40.3 億kWh 82.3%
第27 回定期検査
(平成22 年 7 月25 日~
平成22 年11 月 2 日) 1975年
玄海2 号機 55.9 万kW 41.8 億kWh 85.4%
第23 回定期検査
(平成23 年 1 月29 日~
実施中)1981年
玄海3 号機 118 万kW 73.1 億kWh 70.7%
第13 回定期検査
(平成22 年 12 月11 日~
実施中)1994年
玄海4 号機 118 万kW 86.9 億kWh 84.0%
第10 回定期検査
(平成22 年 9 月 4 日~
平成22 年 11 月 26 日)1997年


玄海1号、2号は 30年以上前に建てられている。
しかし、この2号は定期点検中だが、35年前の老朽炉、1号は稼働中。
この間の、運転再開の発表では、
2号、3号ともに、再開する許可が出そうになっていた。


しかし、どうだろう。
3号機は
1994年に建てられ、発電量も多い。


3号を再開させることよりも、1号を稼働させ続ける事の方が怖い。


もう一つの問題は、
もし、稼働中のものを停止させるんだったら、
その補償を停止を要請した国なり、自治体なりが支払わなければならないらしい。
(この具体的なソース/法のリンクが見つからなかったんだけど)

だから、
反原発運動としては、とにかく再開をさせるなということになり、
九電としては、一度定期点検に入ったら、二度と再開できないということになる。

これではますます危ない。
新しいものならまだしも、
玄海1号のような古いもので、コレをやられたらたまらない。
本当の危険はココにあることを、住民は理解できてるだろうか?

だったら、
今!
取引すべきじゃないだろうか?


玄海1号を止める
そのかわり、3号を動かす。
2号は止めたまま。
(『取引』には補償はしないというのを盛り込む。)


だけど、コレだけで1号の2倍の発電量になる。

さて、その具体的方法だけど、

原発は、さすがに、稼働を許可されたからと言って、
即座に再開、発電量が稼げるわけが無い。
時間がかかる。

今、即座に1号を止めて、
3号を再開させても、3号が十分な供給を始められるまでには、何週間?かかかる。だから、1号停止と3号再開を同時に行ったら、何日か1号の供給量が無くなってしまう可能性があるだろう。

だけど、まだ、夏は始まったばかり。少しなら、我慢できるんじゃないだろうか。
火力発電も定期点検から開けて、フル稼働が始まったばかりなので、それほど、疲弊してないはず。

なら、急ぐべきだ。
今なら、1号停止と、3号再開が同時にできる。


遅くなったら。。。
3号再開を先にさせて、1号停止は「約束」だけで、後で止めることになってしまう。もし、その間に、(故意に?)停電させて、死者でも出たら、世論はまた、原発推進に傾いてしまい、1号停止ができなくなるかもしれない。

とにかく、
何が本当に危険なのか、
ちゃんと考えて欲しい。
粘り勝ちなんて無いかもしれない。
粘るだけ、悪い結果を生むこともある。


補足:玄海原発には、非常用の冷却装置が1機しか無いというのも聞いた。
(住民説明会に参加された方からの情報、未確認)だとすると、2基同時の稼働は危ない。
-------

今回のことで、
どの電力会社も分かったはずだ。
一度止めたら、再開にはもめる。
だとしたら、止めないコトだ。
定期点検には入らず、
ずっと、稼働させるべき。。。。と。

それが、新型だったら良い。
だけど、玄海のように老朽炉でそれをやられたらたまらない。
一番悪い、最悪のケースだろう。


反原発派も、やみくもに反対するだけでは
最悪のケースを作り出してしまうことになる。


------

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