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2011年1月17日 (月)

5秒でわかる心臓マッサージ


某氏からの情報。

現在、いろんなスタンダードが変わる局面にあって、
BLS/市民にとっての心肺蘇生法の作法が変わるらしい。

すずめの日記でも何度もご紹介してる、
心肺蘇生法の形、
これに近くなってきてるんだそう。

シツコイかもだけど、
久しぶりなので,もう一度、ご紹介しちゃう。


http://home.r05.itscom.net/bfree/NewFiles/smimark6b.html

5秒で分かる心臓マッサージ

実はこの文言、ピクトの描き方、向き、項目、単語。。。
どれも、そのミチの専門家との議論を重ね、デザイナ的視点でとっても吟味したものだった。

デザイナ的視点とは、

最低限の情報での最大限の効果
間違っても遠からず


心肺蘇生法の普及は

何十人かに1人存在する立派にできる素人が身につけること
素人全員がヘタクソでもアバウトでも良いからできること

このどちらを目指すかという事だと思う。

今までのいろんな講習会は、その前者だったんじゃないだろうか。
なので、すずめは後者を狙った。
なにも前者を否定するワケじゃない。だけど前者の方法論では決して後者はカバーできない。


ってコトで、
すずめ式5秒でわかる心臓マッサージ


試しに,5秒でコレ、見てみて。

http://home.r05.itscom.net/bfree/NewFiles/smimark6b.html


1 2 3 4 5

ハイ、
頭の中に何が残ってる?

文字としては何?
単語は?
絵は?

すずめはこーゆーの、3歩歩いたら半分くらい忘れるけど、
すずめよりか賢いアナタは、明日の朝まで7割覚えてるかもしれない。
でも、1週間後は半分?


その半分の情報がどこまで「使えるもの」であるかってのが、勝負。
なので、いろんなモノを排除して、
シンプルに表現したのだった。


さて
そこで重用なのは、先ず、何を伝えるかというプライオリティになる。


さて、一番重要なのは何だろう。

すずめ式では
「いつ」
だと考えた。

バイタルサインダトカナンダトカ。。。よく分かんないんで、端折る事にしよう。
もっとも大きく、誰にでも分かるコト

「呼吸をしていなかったら」

息をしてるかしてないか。コレは子供でも確かめる方法を知っている。鼻から空気が出ているか。
鼻をつまんでみたり、手を当ててみたり。
ここで間違ってしまうというのは、
息をしているのに、していないように間違えてしまうこと
だけど、息をしていないのに、しているようには、間違えない。
だから、確かめる方法が不適切であっても、最悪、息をしていないように間違えるだけだ。
息をしていないと思えば、次のステップに進む。本当は酔っぱらって倒れていただけだったら、次のステップで本人がむっくりと起きだして気がつくだろう。

だから、わざわざこの方法は書かない。不要なコトを書くと、それだけ重要な事が伝わらなくなるから。
最も重要なのは、
何を書くかではなく
何を切るか
なのだ。

そして、「押す」。
右のピクトは
押す、姿勢、位置関係も示唆している。


で、
次に大切なのは、
その場合、
「あなたが、できる事をする」
と言う事だ。できる事が難しそうだと誰もやろうとしない。
できることが、シンプルで、簡単そうだったら、やってくれる確率が高い。
だから、ココではあえて、マウスtoマウスは書いていない。詳しくはも一度後で書くね。


心肺蘇生法は最近テレビドラマなんかにも出てくるので、知ってるヒトも多いだろう。だけど、テレビドラマで見たことのあるヒトができるとは限らない。とは言うものの、テレビドラマで一度でも見たことがあるというのは、大きな情報だ。テレビの視聴率っていうのを延べ人数にすると、膨大な量の人たちが見ていることになる。赤ちゃんとかを除いて、ほぼ、日本の国民全員と考えて良いんじゃないかと思う位じゃないだろうか。
だから、この人々が、できるようにするっていうのが、最も大きな効果を狙うってコトになる。

というコトは、先ず、カットできるのは、リアルな写真、もしくはイラスト。
胸を押すっていうのは、分かってるんだから。


ドラマで「押す」が分かっている人たちが実際に役に立つように情報をオンするなら、何が必要だろうか。

先ずは「どこ」を押すか。
講習では「ケンジョートッキナンタラ」って教えられる。
ストレートに言えば、乳首の間。
だけど、チクビってコトバがエッチだとか、
タレてるヒトもいるとか、いろんな議論があって、
ケンジョートッキナンタラになってるのだ。
でもって、素人はケンジョトッキなんて言われても分かんないから、別途図なんか表示しなきゃいけない。

でも、コレも、この位置の正確性がどれほど要求されるかということになる。
ちょっとでも間違ったら、台無しか、死んじゃうんだったら、コレは重要だ。だけど、難しそうに書いたら誰もやってくれなくなるんだから、ココはシンプルに言うのが、合理的であるはず。

なので、押す位置をシンプルに表記してるのが、左下のピクト。
本当は手の形も表現してる。(んだけど、そこまで印象に残せるヒトは多く無いだろう)

もうひとつ、
1秒間に2回

これはコトバで入れた。
人が一瞥で読める文字数は5-7文字だと言われる。この程度なら許容範囲だ。
(この件に関してはまた後で)

で、
次は、どれほど押すか?

ということだろう。コレはさすがに映像的記憶では分からないだろう。
なので、5cm凹ませるピクトグラムを入れた。

しかし、実はここには重要なエラーの可能性がある。もし、相手が赤ちゃんでも5cmか?という勘違いを引き起こすこともある得るかもしれない。このような時に、赤ちゃんに遭遇する割合が高ければ、このピクトに並列して、何らかの注意を書かなければならない。しかし概ね、ケースとしては少ない。(統計的に)なので、補足説明として下に入れている。

こういう場合の「ピクトグラム」の効果、イイでしょ。
ダイレクトにそして限定的に、「5cm」「凹ませる」というイメージが記憶に残せる。ちょうど、絵と文字の中間。不要なモノをすべてカットしてるので、訴求効果が高い。イラストや写真ではこうはいかない。


マウスtoマウス

心肺蘇生法っていうと、マウスtoマウスってイメージもある。だけど、
コレって、見ず知らずのヒトに素人ができない。っていうか、コレをやれって言われるかどうかで、勇気が持てるか持てないかが決まる。
すずめレベルのヘナチョコだと、絶対、できない。コレをやらなきゃいけないんだったら、すずめレベルのヤツは逃げちゃう。
だから、あえて、コレを書かなかった。

でも、公的にも、実は,昔は
心臓マッサージ 15回 に、マウスtoマウス 2回
だった。だけど、一昨年だったか、コレが
30回 対 2回に減った。
なぜなら、マウスtoマウスをやってると、その間心臓マッサージが途絶える。途絶えさせないことも重要っていう意味なんだそうだ。
ただ、水の事故なんかだと、酸素が抜けてるので、必要ってコトだけど、でも、実際問題、水の事故を街中で誰かが救助するってシチュエーションはそうそう無いだろう。海水浴場やプールには訓練を受けた監視員がいるはず。だから、ココもすずめ的には「切って」も良いと思った。

コレね。
単純なように見えて、実は難しい。このポスターを作った時点では、15回 対 2回の時代。
教え方/普及の仕方 はキチンとコントロールされてて、誰かがデタラメを広める事はできない。
だから、もしかして本当の専門家はこういうドラスティックな言い方しちゃうと、モメるんだろう。
だけど、このポスターを作った時点で実は、国際的にはもう、30対2回の時代が始まっていた。なので、すずめはエイっヤっと端折ったワケだ。

そして、あれから2年。ネット上にも、マウスtoマウスを省略しても良いというのはたくさん出てくるようになった。

今回、某氏からの情報。
心肺蘇生法のスピード。

1分間に80~100回
乳児の場合は1分間に100~120回、幼児・小児(10歳以下)の場合は1分間に80~100回の速さ

とかって、書いてある。
でも、コレってどうよ。
実際のところ、昔は15回対2回。15回だったら。。。えっと、それを何秒でやれば良いんだっけ?って計算しなきゃなんない。
そんなの、こーうゆーとっさの時に計算できる素人いる?


他にも、アンパンマンマーチのスピードとか、あんたがたどこさとか、歌っていうのもある。
歌は良いと思う。リズムがつくし。だけど、本当にスピードを限定してくれないんじゃないだろうか。歌って意外にゆっくり歌っても速く歌っても気がつかなかったりする。特にスピードを意識しちゃうと、ワケわかんなくなっちゃう。ドンドン早くなったり、遅くなったり。

だから、何らかの、スピードの基準になる分かりやすいものがあるといい。
そこで採用したのが

1秒に2回

正確に言えばコレだと1分間に120回になる。
でも、どっちみち、正確な早さでなんてできない。
正確になんてできない中、どっちにブレるか?
疲れてくると、遅くなっていく。でも、遅くなってくと、効果が低くなる。
だから、最初から低めではなく,多めに設定しておくと、ブレを吸収しやすいんじゃないか。

何よりも良い事は、覚えやすいコトだ。暗算も簡単。
やりながらも、えーっと 100割る60に何を×んだっけ?なんて、計算しなくても良い。
30回でも5回でも数えやすい。

ってコトで、コレ。
(ってすずめが思いついたんじゃなくて、某有名ドクターからのレクチャーなんだけど。。。プロってこういうアバウトなのに、名前出せないのよね)

でも、これを作ったのは何年も前。
今でも最先端かも。


っていうデザイナ的心パイ蘇生法。

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