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2010年3月27日 (土)

石膏像 ラブ1

なんか、ここんとこ、ずっと更新してなかった。
なので、久しぶりに。
趣向を変えて石膏像のハナシ

美大を目指した事があるヒトにはいろんな思い出があるはずの石膏像。
とは言っても、デッサンで考えると、石膏像はとても特殊だ。静物の練習をいくらしても、石膏は描けない。(逆に石膏が描けるぐらいなら、何でも描ける)だから、受験生は、目指す大学に石膏デッサンが無ければ、ほとんど練習しない。昔、私の第一志望は多摩美のグラフィックで、そのころ、石膏だった。今も美大の最高峰はタマグラだけど、石膏じゃ無い。
石膏を課題に出すのは、芸大位かな。

なので...石膏デッサンはめっきり人気が無くなってきた。石膏デッサンの本もほとんど無い。


だけど。。。

石膏にハマった事のある人なら、
その楽しみは分かる。

ってコトで、
自己満足的に石膏像の思い出。

いろいろあるが、自分の描いた事のあるものを中心に。


http://www.yumegazai.com/default.asp?cd=682010300&dp=20


ブルータス

石膏像といえば、先ずコレ。
って感じのブルータス。

http://www.yumegazai.com/default.asp?mode=product&pc=zk-2531-153

彫像はミケランジェロ60歳の(1539頃)メディチ家依頼による未完作品。 頭部のみミケランジェロの手により、体は弟子カルカーニにより完成。

昔、石膏像の難易度があったが、ABCDと分けると、
ブルータスはC程度だろう。


石膏像の難易度から考えると、比較的フォルムを追うのが易しい方だ。
だから大きくて難しそうな割に、失敗無く描ける。


同じ彫刻作品としても、価値の高いものだと思う。やはり、ミケランジェロ。その腕には誰もが魅かれるだろう。

ブルータス

描いてみるとおもしろいのだが、彼の胸の厚みはすごい。
高校のころ、「抱きついてみなさい」
と言われて、その胸板の厚みに驚いた。
デッサンにあたっては、この厚み、重量感を表現しなければならない。もちろんその「厚み」は写真に撮っても見えないものだ。これを、どう、描き出せるかが、大きな課題だ。
もう一つ、面白い部分がある。上の説明では、「未完成」とあったが、この未完成部分が、描く時に見えてくる。
胸の服の部分が未完成なのだ。形が甘い。
顔はしっかりと描けるが、首の下が甘いので、ここの書き込みが難しい。重量感、大きさを表現するためには、ここの書き込みが最も大きな条件だが、形が甘いので、石膏は描き手にここの部分の描き込みを求めて来ない。そこが、トリッキーで難しい。正面も良いが、横も素敵だ。
逆光でボリューム感を否定した中で描くのも面白い。


そんないろんな描き方の面白さを提案してくれる像だ。

他にも、この像は、昔から、いろんな試みがされてきた。
この服の部分に白い布をかけて出したり。。。
この間もCHAは彼の首に鎖をかけたのを描いていた。
そんないろんな料理にも耐えられる。
さすが、ミケランジェロ。

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