« 2009年11月 | トップページ | 2010年3月 »

2009年12月

2009年12月24日 (木)

大野病院の功罪のつづきの2

モト日記はこちら

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1332905867&owner_id=12848274


でもって、反論


http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1341305089&owner_id=12848274

で、その下の方にいただいたベース医者さまのコメント。
コメント欄でこっそり言い合いしちゃうにはもったいないので、こっちに。

http://obgy.typepad.jp/blog/2008/12/post-1341-39.html

ってココから

先ず。。

-----

 妊産婦死亡の死因は直接産科的死亡と間接産科的死亡に大別される。人口動態調査によれば、全妊産婦死亡のうち約80%は直接産科的死亡が占め、分娩後出血と産科的塞栓症がその主たる要因に挙げられる(表1)。しかし、近年の研究では、この妊産婦死亡統計そのものに問題があることが指摘されている。1995年の厚生労働省科学研究(主任研究員:荒木勤)では、全国128施設の救命救急センターを対象に1985年から1994年の10年間に発生した妊産婦死亡の調査を行っている。集計された妊産婦死亡は88例で、そのうち直接産科的死亡は67%を占めるに過ぎず、人口動態調査と異なる結果が示された。
-----


というコトは、コレは昔からおかしかったと言うコトね。
確かに、基準によって数値って、めちゃくちゃ変動するワケで、
たとえばすずめがモトの日記で並べた諸外国の死亡率との差も完全にマにうけてはいけないかも。だけど、違ってると断言もできない。。。

で、

このHPでは妊婦さんの死亡原因の大きな物に頭部出血性疾患があるって書いてあって、でもって、

——————————
2007年の厚生労働省科学研究(主任研究員:池田智明)は異なる手法で妊産婦死亡にアプローチしている。2005年の10歳代から49歳までの女性死亡例約16,000人を調査し、同年人口動態調査で報告されていた62例の妊産婦死亡(表1)に加え、22例の登録されていない妊産婦死亡例があることを明らかにした。また、登録されていない22例の約半数が頭部の出血性疾患であることを指摘している。以上のデータから、妊産婦死亡の死因を推測すると、死因の第一はこれまで考えられてきた産科(分娩後)出血ではなく、頭部の出血性疾患となる。その推定頻度は全妊産婦死亡の30%を上回り、産科出血や産科的肺梗塞の2倍に上ることが推察される(表3)。
-----


なーるほど。22例もが妊産婦の死亡にカウントされてなかったワケね。

ちなみに。。。たぶんナーシングの記事の出所の、人口動態調査の説明を拾ってくると。。。

=---
年間出産(又は出生)数 ×100,000  妊娠中または妊娠終了後満42日未満1)の女性の死亡で、妊娠の期間および部位には関係しないが、妊娠もしくはその管理に関連した、又はそれらによって悪化した全ての原因によるものをいう。ただし、不慮または偶発の原因によるものを除く。  その範囲は、直接産科的死亡(O00〜O92)及び間接産科的死亡(O98〜O99)に原因不明の産科的死亡(O95)、産科的破傷風(A34)およびヒト免疫不全ウイルス[HIV]病(B20〜B24)を加えたものである2)。  直接産科的死亡: 妊娠時における産科的合併症が原因で死亡したもの。  間接産科的死亡: 妊娠前から存在した疾患又は妊娠中に発症した疾患により死亡したもの。これらの疾患は、直接産科的原因によるものではないが、妊娠の生理的作用で悪化したもの。  注 1) 昭和53年までは「産後90日以内」とし、昭和54年から平成6年までは「分娩後42日以内」としている。 2) 昭和53年までの範囲は、基本分類表「XI妊娠、分娩および産じょくの合併症」には、「間接産科的死亡」は含まれないので、「直接産科的死亡」がほぼ該当する。また、昭和54年から平成6年までは、基本分類表「XI妊娠、分娩および産じょくの合併症」(630〜676)が該当する。


ーーーーーー


ココにはもちろん、脳の病気での死亡も含めてるって書いてある。

でもって、ここら辺、もし、統計の基準が変化してる年があるとしたら。
昭和54年と、そして平成6年だ。

たしかに、統計ってそういうモノで、本当は目的によってもっと確度を高くすることができるとは思うけど。
大雑把だっていうのは事実だろう。
だからこそ、この場合、妊産婦死亡率に着目してるんで、
新生児には着目しない。なぜなら、産科が理由の事故では、長生きできる脳性麻痺や3歳で亡くなる子なんていうのは、統計数字からは分からない。もちろん産科の事故でも2年間植物状態になって死亡っていうのもカウントされない。だから、着目すべきは、「変化」や「割合」なんだろう。


で、
ナーシングの統計のターニングになる、2002年、2006年辺に何か、数値的に変化させた要因があるとすると。。。でも、やっぱり、この頃には無さそう。

もともと、大昔っから、イイカゲンな部分を含んでたんだろうけど、今もっていい加減な部分はあるんだろう。
でも、この記事/情報からは、ナーシングの記事がウソだっていう根拠にはならないっていうのは事実として言えるんじゃないかなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大野病院の功罪のつづき

実はすずめ日記はブログみたくネットにも時々貼ってるんだけど、
ココへ非常に興味深いコメントをいただきました。


で、コレについて、書いちゃいます。

コメントはこちら

http://suzume6.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-2790.html#comment-60385648

そして、こういうブログをご紹介いただきました。

http://kaleidoscopeworld.at.webry.info/200911/article_1.html

要するに...大野病院の功績


http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1332905867&owner_id=12848274

では

今年の8月の月刊ナーシングの記事をご紹介してたんだけど
そこに引用されていたグラフは恣意的というもの。

理由は。。。

グラフはこちら
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/002/921/51/N000/000/000/125828142524316120122_ninsanpu_shibou_20091115193705.gif


要するに、ナーシングの記事では事件の前33ヶ月のデータを引用してるんだけど、
実は妊産婦死亡はそのずっと前から減っていたというもの。

なるほど。
2002年の84をピークに、
2003、2004と 60人 40人
劇的に減ってる。
だけど、2005年(大野病院の前年)には2003年よりも多い62人となり、
2006年(大野病院の年)の54人をはさんで、
2007年には35となり、その後、4人増えて39人


ナーシングのデータ
真ん中が、「2006年3月」 にして、データのある記事が書かれた時までの33ヶ月を左右に割り振ってデータを出したっていうんだろう。うん。それは分かる。

そして...
この2003年〜2004年に死亡が減った理由...これは非常に興味深い。
ググっても、この時期(これより少し前とか?)に何かあったかと思うと。。。

2002年に陣痛促進剤の添付文書が変えられたっていうのがあるのかな。
あと、「周産期医療システム」でググると、福島県がトップに出て来て、それが平成14年に発足してる。

っていう辺だろうか。他には、すんごい薬が発表されたとか、妊婦の間でボディビルが流行ったとかって、別に無さそう。。。

でもって、もいちど、ナーシングの記事が恣意的かどうかに戻ると。。。
うーん。
グラフ見ると、やっぱり、2006年ってのがターニングポイントだって見えるじゃん。
2006年に関しては、3月にそれまでたった1人しか死亡が無かったっていう月は無かったのに、1人になってる。
そして、その後、平均6人だったのが、4人平均になっていくわけだが。。。

2006年3月の前の12ヶ月ってミョーに多い。

12ヶ月分の死亡数を月ごとに並べると。。。

2 5 9 7 5 6 3 5 6 7 7 8

って感じ。
2003年から下がっていった死亡率がまた上がり始めた感じに見える。
そして、その歯止めが、2006年3月にかかったようにも。
実際、2005年は62人。もし、2006年のグラフが3月に変化しなかったら、2006年は54人とはならず、64人より増えてそうだ。
そして2007年はドカンと減って35人。日本の歴史始まって以来の30人代の死亡数。
2002年の減少については上で書いたような理由がある気がするけど、2006年に他に何があったかって。。。
うーん。ワールドカップとインドネシアの地震で妊婦が強くなるとか、あるかも?

っていうすずめの見方は別としても、
たぶん、こういうの、統計的にちゃんと分析の方法があって、
有為差とか、計算すれば
ちゃんと、数学的に答えが出ると思うんだけどね。

どーなんだろー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年3月 »