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2009年11月15日 (日)

大野病院の功績

何か、飛んじゃいました。再開です。


呑会報告:大野病院の功績


週末の飲み会、じゃない、シンポジウムで、すんごい、おもしろいモノ、ゲットしちゃった

今年の8月の月刊ナーシングの記事。

紹介しちゃうね。タイトルは

ニュースでわかる日本の医療
人口動態統計公表
メディアが伝えない、ある数値


日本の妊産婦死亡率はもう、これ以上、減らないと言われてきた。
戦後、10年程前からあまり下がらなくなっていた。
日本では、毎年、7、80人位しか亡くなってないのだ。

ところが!

昨年6月に発表された2007年度の 人口動態統計年計で、
この死因簡単分類 15000コード/妊娠 分娩 および産褥による死亡
が、39人と、過去最小を記録したのです。
その前年までの平均死者数は 73.9人


いきなり、40% 以上の減少!
すずめ的には、んなバカな。偶然?かもじゃん。っと思いきや。


2008年データを筆者は待ったそうだ。
すると!
2008年も 死亡は 40人!

更に月ごとのグラフも載ってる。
真ん中が、「X年X月」
その左右に33ヶ月ずつ。
すずめがざっと見渡して、
記事には2003年からの統計グラフが載っているのだが、ここから、「X年X月」まで33ヶ月の間の月別死亡率の最も多いのは12人、少ない月は2人(3人)亡くなっている。
しかし、この「X年X月」、つまり2006年3月に突然、1人しか亡くなっていない月がある。そしてその後はマキシマムで亡くなった人数は8人、2008年11月まで1人しか亡くなっていない月が4回もある。

でもって、この「X年X月」前の33ヶ月と、後の33ヶ月。
人口10万当たりの死亡数で比較すると。。。
6.08から 4.10 と大幅に減少。

よく、有為差ウンヌンって言うけど、これ、気持ち良いほど、スパッと明らか。
す、すごいじゃん。コレって、ホンモノかもじゃん。


「X年X月」
つまり、2006年3月。
明らかに、この月は、ターニングポイントだ。


ハイ、
コレはすずめでも分かるヨ。
大野病院事件。
さんざんイロイロ何度も日記で書いちゃったんで、
説明不要だけどね。。


筆者は続ける。
こういった統計は時として実態を反映していない場合もあるということではあり、単なる統計上の問題にすぎないという反論の余地があるとのことだが。。。
カツ氏のコメントを引用している。
「他の条件はほとんど変わっていないのだから、今回の妊産婦死亡の減少は、大野病院事件の後、現場の産科医たちがすこし、お産に慎重に対処するようになったためと考えるのが妥当ではないか」

うん。あんまりにも鮮やかすぎだよね。

筆者は、

医療事故にいきなり警察が介入するという本来有るべき姿でない対応が、結果的に日本の妊産婦死亡を減らしたのだとしたら、それはとても皮肉な事であり、同時に、これまでの医療界の自主的な医療安全への取り組みが足りなかったことへの警鐘と受け止めるべきだと思います。

ってなカンジに結んでいる。


ってコトで、全部記事の紹介だとナンなんで、
すずめ的にもちょい、調べてみた。


これ以上下がらないと言われている日本の妊産婦死亡率
ガイコクと比べてどのくらいかというと、


http://bp1.blogger.com/_UfCRumPRJ7w/R61ZPz5XKRI/AAAAAAAAAFY/y9SYBfWCGRE/s1600-h/OECD各国の妊産婦死亡率.png


デンマーク、イタリア オーストラリアが 3.2ぐらい。でトップ3
その後、オーストリア スウェーデン、スペイン ポーランド、チェコ、ドイツ、オランダ、スイス。。。で、日本は12位 で、5.8人。
(出典は 国立社会保障 人口問題研究所 人口統計資料集 2007年度版)
この5.8っていう数字、上の33ヶ月間x2と違うけど、2007年度版ってコトは2006年の統計で、3月のターニングポイントを挟んでの前後の数値両方を含んでるんだろうね。

余談ポイけどちょい、面白い。オーストラリアが3位なんだ〜。あんなに国土の広い国でどうやってるんだろう。やっぱり、周産期医療システムみたく、固めてるのかなあ。少なくとも都市部と地方の格差ナントカっていう問題は克服できるかもってコト?そのうち、調べてみよう。

いずれにしても。。。
日本の妊婦さんだけが、「弱い」とは思えない。
もしかして、トップ3の 3人ちょいまで下げられるのかもしれないよね。
どうやって。。。というのが問題だけど。
そのヒントは、やっぱし、2006年3月の事件が示唆してるコトかも?

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コメント

極めて恣意的なデータで怒りを感じます。

>記事には2003年からの統計グラフが載っているのだが、

妊産婦死亡率は2003年から減少傾向にあります。
もう少し長期間のグラフにしてみたら分かりやすいと思います。


2003年からグラフを開始することにある意図を感じます。

投稿: HD | 2009年11月15日 (日) 19時03分

ここ14年間の妊産婦死亡数のグラフを作り,私のブログに張りましたのでご覧ください。大野事件のおかげで妊産婦死亡が減少したなどとはいえないと思います。

投稿: 峰村健司 | 2009年11月15日 (日) 19時19分

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