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2009年9月16日 (水)

インフルワクチンは魔法の薬

■新型インフルワクチン接種、医療機関を限定
(読売新聞 - 09月07日 03:07)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=953152&media_id=20



なーんて言われると、ものすごーい、魔法の薬のように思えちゃうワクチン。
だけど、
インフルエンザワクチンって、
実は打っても打たなくてもそんなに変わりはない。正確には4%の差。




よく効いた年でも、

インフルエンザ発生率は

ワクチン接種群が5・9%、
ワクチン非接種群が1・9%

と4%の差というデータがあるんだそう。


っていうハナシを小耳にはさんだ。


でも、推進派は「4%といっても、1億2千万人の4%は大きいんだ!」と主張してるんだそう。



そうなんだ。。。って思ったので、ぐぐってみた。
上の方に出て来たデータの一部を引用しておくね。

実はさあ、みんな去年までは「インフルエンザのワクチンは別に効くワケじゃない」っていうのは、ウスウス知ってたよね。だから、そんなにマジで受けようなんて思ってなかった。

ところが、今年、「ワクチンは誰に優先」だの「不足」だのって報道されてる。そういうのを見ると...
新宿南口で2時間並ばなきゃ買えないクリスピークリームドーナッツみたく、
どーしても、欲しくなる。めちゃくちゃおいしそうに見えちゃう。
もう、欲しくて欲しくて、たまんなくなる。。。

あああ、ドーナッツ。
あ、ダメダメ、
ワクチンのハナシだった。

ワクチンもドーナツ気分にさせられてる気がするんだけど。



以下、引用集です。
すずめがテキトーに拾ってますので、
原文/全文はURLをご覧下さい。

--------


日本臨床内科医会のHPから
http://japha.umin.jp/

2005年から2006年にかけて、ワクチンを接種しない人のインフルエンザ罹患率は7%で、接種した人では3%でした。このうち15歳未満では非接種者の罹患率は18%、接種者では11%でした。→ワクチンは6~5年前はよく効いていましたが、4~3年前と効果が落ち、一昨年は少し持ち直しています。 つまり現在使われているワクチンには予防効果はあるのですが、それでも罹る場合があるので過信は禁物です。
なお、基礎免疫の少ない13未満では原則2回接種が勧められています。65歳以上は1回接種でもよいようです。




オランダの研究

小児喘息に対するインフルエンザワクチン接種: QOLと症状への影響

http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0003/4/0003_G0000044_S0022246.html
(結論より引用)
小児喘息に対するインフルエンザワクチンの接種は,インフルエンザウイルス感染を伴う喘息悪化時のQOL低下を抑制したが,インフルエンザ流行時期を通じた喘息悪化時のQOL,呼吸症状には影響を及ぼさなかった。



日本での調査
小学校の欠席率によって見たワクチン効果

http://www.kangaeroo.net/D-maebashi-F-view-no-23C.html
(本文より引用)
「非接種群」「一回接種群」「二回接種群」の順で罹患率は低くなり,もしも一般に広く行われているごとく,「非接種群」を対照群としてワクチン有効率を計算して見れば,高崎市,桐生市,伊勢崎市の順に,1984年度は29%,24%,16%となり,1985年度は40%,29%,36%となる。確かに接種率80%以上の高崎市は有効率が高いが,接種率が60%以下と低い桐生市,伊勢崎市については,接種率や流行規模と一定の関係は認められない。だが公称70%以上と言われるワクチン有効率と比較して,何と低い値ではないかと言わざるを得ない。


ワクチンの有効率とは

http://www.futaba-cl.com/main10-15.htm


インフルエンザワクチンの有効性に関するエビデンス

http://www.futaba-cl.com/main10-15.htm


Thomas A. Reichert Ph.D., Norio Sugaya, M,D, et al: The Japanese experience with vaccinating schoolchildren against influenza. N Engl J Med 344(12) 889-896, 2001 Mar 22

(本文引用)
 2001年3月22日、ワクチン有効性についての日米共同研究の結果が発表されました。国立感染症研究所、日本鋼管病院小児科の菅谷憲夫氏らの発表で、1949年から1998年までのインフルエンザおよび肺炎による死亡についての統計をみたものです。1962年までは、日本は米国の3倍以上の死亡率がありましたが、学童の集団ワクチン接種が行われた1962年から1994年までは米国以下の死亡率となりました。ところが、集団接種を中止後は、死亡率が再上昇したというものです。このことより、学童のワクチン集団接種は、社会全体のインフルエンザ関連の死亡を年間.3.7万人から4.9万人も減少させたと結論しています。(流行が縮小するという意味でしょう。)ワクチンが個人の発症や重症化を防ぐというだけでなく、社会全体のインフルエンザ関連の死亡を減らすということは、以前より言われていましたが、このようなはっきりした形で証明できたのは、初めてかもしれません。ワクチンの有効性を示す、貴重な資料となりそうです。


効かないインフルエンザワクチン 

http://alter.gr.jp/Preview.aspx?id=1787&cls=
日本小児学会では、OR=0.75という結果から、乳幼児にワクチンを推進しようという動きが見られます。主観に主観を重ねたにもかかわらず、せいぜい有効率で25%(4人に1人しか有効でない)、NNT(ある治療を行なって、目的の治療効果を1人に及ぼすために、何人に同じ治療を行なう必要があるかを示す数字)では、12~14(12~14人に接種してやっと1人の罹患を防げる)程度でしかないワクチンです(消費者リポート1218号)。



(読売新聞 - 09月07日 03:07)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=953152&media_id=20
-------
昨日の、インフルワクチン魔法の薬の続き


ホントはすずめの疑問の本題は、
今回のワクチン騒ぎ、専門的、疫学的にどーこーじゃなく、
毎回、「足りない」「誰が優先」って騒ぐことによって、みんながパニクって、ワクチンがいかにも魔法の薬のような錯覚を覚えてしまってるんじゃないかというところ。
デパ地下でも、並んでるメロンパンは売れるので、わざとレジでモタついて行列を作る。
新宿南口のクリスピークリームドーナッツは並ばないと買えないってので、みんな欲しくなっちゃう。(ちょい、古いけどね)

ってなコトで、メロンパン•ドーナツ化とすずめは名付けたい。専門的には、ムズカシイ言葉で、
ルノートルメロンパンクリスピークリームドーナッツ化 

って思ってるだけど、
今日は、その「気分」を作り出してる数字について、ちょい、すずめ的に考えてみる。



先ず、この4%のデータ。日本臨床内科医会によると、
インフルエンザ罹患率は

非接種者 7%
接種者 3%

15歳未満では
非接種者 18%、
接種者 11%

ここにはおそらく、どういう人が接種しているかということや、もともとの母集団がどうだったか。データを取った年のウイルスの性質、気候などの特性など、いろんなバイアスがかかってることと想像しちゃうけど、そういうの、チャラにして考える。

さて、これを実数で考えると、
4%の違いだから、12000万人っていう日本の人口のうち、4%っていうと、480万人。
コリャすごいじゃん。

。。。?
でも、ちょい、違うかも。
昨日のニュースでは、インフルワクチンは、
「医療関係者、高齢者など1900万人に優先的に」
というものだった。
ということは、この1900万人が接種した場合としなかった場合の差っていうことになる。
だから、4%の母数は 1900万人。
で、実数は 76万人

うん。大きな数字分かんないすずめにゃ、どっちも大きい数字に見えるんだけど。
じゃ、この、76万のラッキーなインフルエンザにかからなかった人は、全人口中、どれだけの集団免疫の力になってくれるか。。。
この場合の母数は12000万人
76万人ってのは。。。。。全人口比の 0.63%

え?すんごく小さい数字に見えるんだけど。
シューダンメンエキなんて論外じゃん。
国力の粋を尽くしてワクチン買い集めて、国家事業としてワクチン接種を行って、
その成果は、1%に満たないインフルエンザの人を減らすだけ??

すずめの計算、間違ってる???

なんか、このデータ、面白く無い。
ってか、フツゴウなんで、別のデータに行ってみよう。



昨日の日記で列挙したけど、いろんな角度からの集計があるのだ。
先ず、インフルエンザワクチンは
効き目は「公称 7割」って。
このエビデンス、ソースはどこなんだろう。(どなたか教えてください)
もし、そうだとしたら、相当、効果がある。
でも、他のデータとの乖離が激しすぎ。何かアヤシイ。

次。


2001年国立感染症研究所、日本鋼管病院小児科の菅谷憲夫氏ら
ワクチン有効性についての日米共同研究

1949年から1998年までのインフルエンザおよび肺炎による死亡
1962年までは、日本は米国の3倍以上の死亡率
1962年から1994年までは米国以下の死亡率となる。
(実数では年間.3.7万人から4.9万人の減少)
これは学童の集団ワクチン接種の時期と一致しており、集団接種を中止後は、死亡率が再上昇

ただ、これ、そのままワクチン接種の効能にできない気がするなあ。
ターニングポイントは1962年ってコトだけど、この時期、他の意味でも公衆衛生的に大きな変換があったって考える方がフツーなんじゃないの?その公衆衛生上での変換の一つがインフルエンザ集団接種プロジェクト。他にも同時期に栄養学的にとか、他の猩紅熱だのチフスだのってのの他の感染症減らしや医療インフラの整備なんてイロイロありそうじゃん。

やっぱ、怪しい気がするのので、次。



小学校の欠席率によって見たワクチン効果
(モトネタは昨日の日記の下の方)

数値は高崎市,桐生市,伊勢崎市の順

「非接種群」を対照群としてのワクチン有効率
1984年度は29%,24%,16%
1985年度は40%,29%,36%

このうち高崎市は接種率80%以上
桐生市は接種率が60%以下

http://www.kangaeroo.net/D-maebashi-F-view-no-23C.html

大雑把に考えて、有効率は3割チョイ。
ただし、母集団は「小学校」で摂取率80%なんて状態を作り出すことのできる限られた閉鎖空間。ホントの実社会じゃありえないかも。
だから、この数値を母数12000万にして実数を出しちゃったりしたらウソになるよね。



もっと、他にもあるのかもしれないけど。。。
うーん、やっぱ、4%ってやつが、一番信憑性ありそうだなあ。。。



さて、こういう数字。
大きいと考えて良いんだろうか。
最終的には個人の判断に帰結するにしても、
私たちは、これを「大きい」と判断すべきか、
大きく無いと考えるべきか。
いろんなデータがあってしまうだけに、
どれが正しく、どういう解釈をすべきか、誰かちゃんと説明して欲しい。
(すずめ試算じゃウソっぽいよね)


そこをすっとばして、
ルノートルメロンパンクリスピークリームドーナッツ化させてはイケナイんじゃないだろうか。
--------
ワクチンは病院によって値段違うんだろうけど...高いよね。

国は「推奨しない」っていうけど、受けても受けなくても4%の差。


----

この8000円がどれほどの価値のある8000円なのか、
きちんと、データ出すべきだと思うんだけど。
値段決める前に、それが先じゃん。

どれほど効くか分からないのに、
8000円

どれほど効くか分からないってのが、周知されてれば良いけど、
今年の場合、みんなが「魔法の用に効く」って信じてそう。

もし、ワクチンは魔法の薬だと思ってて、
我先にと思うみなさま、
ちょっと考えてみようよ。

昨日、一昨日の日記に書いたけど、
ワクチンを接種してる人と接種してない人、
インフルエンザにかかる確率の差は、

4%

という研究がある。

もちろん、この4%は、1900万人もの人たちのうちの4%なんであって、大きな数字だと言う事も言えると思う。
また、自分自身が罹らない可能性が4%も違うのは大きいかも。

上のは、あくまで、とある「研究」であって、それを鵜呑みにしていいのかってのもあるけど。。そういうのも含めて、売る前に「公式に」どういうバックデータがあるのか、どういう根拠に基づいて、この事業に取り組むのか、もっときちんと教えて欲しいんだけどな。



ちなみに、こんなのもめっけ。

http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/seijinbyou/148infuruenzawakutinn.htm

最後の方に、おもしろいデータが載ってる。

ワクチン接種によって、
目先の罹患を無くせても、
将来的には抗体を持たない身体になる。。。


これもまた、「説」のひとつかもしれないけど。

ここでの論は

ワクチンは有効だが無用
以下、引用。



------

まず74年春に生じたAポート型の流行では、
 ①以前にAイングランド型に自然感染していた子の発症はゼロなのに
 ②A型ワクチンをうけてきた子の発症率は高かったのです。

ワクチンが72年の流行時にインフルエンザ発症数を減らしたため、Aポート型に対する低抗力を獲得せずに終った子が増えたからでしょう。つまりワクチンが有効でインフルエンザを発症せずに終ると、十分な低抗力がつかないわけです。

つづいて76年春には、Aビクトリア型が流行しました。すると、
 ③以前Aポート型に自然感染した子の発症率は、やはりゼロ
 ④以前Aイングランド型に自然感染した子の発症率は2%
 ⑤それ以外の子の発症率は(A型ワクチンを打っていても)20%前後

にのぽりました。
全期間を通じてみると子どもらは、都合三タイプのA型ワクチンのうち、どれか一種だけをうけた、二種うけた、三種ともうけた、一度もうけなかった、という四グループに分かれますが、どのグループも、
 ⑥三回の流行をつうじての累積発症率が40~50%の範囲におさまり、ワクチン歴による差がみられませんでした
 ・・・・「Lancet」1巻33頁・1979年、

------

近藤誠氏らしいといえば、そうなんだけど。
それと古い。


単なる一つの「説」にすぎないんだけどね。
だけど、「新型」として、今後の社会的影響を考えるなら、こういう視点も必要かもしれない。


二つ前のなとろふDr.
一つ前ののりぴーDr.
この下のベースDr.


いろんな視点がある中、
確かに、否定も肯定もできない。

だけど、今の世の中、
ちょっと、勘違いしてそうな感じがする。

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コメント

すごい納得のいくプレゼンですね!
数字の力ってすごい。いいや、すずめさんの力か。。。

その昔、生物学を専攻していたので、「キャリアは1人たりとも入国させない」の勢いで始めた機内検疫のナンセンスさには気が付いていましたけど(潜伏期の旅客はスル―ですもんね)、ワクチンの効き目は公称7割!?
ボクが驚いたのは、その数字の低さ加減。それでいいんだ。じゃあ、ついぞ認可が下りなかった例の“丸山ワクチン”ってなんだったのさと思いますね。で、実効率とのギャップはそのままなんですね。トホホ。

今回の騒動は、「強毒性」ってのがひとつのポイントかもしれませんね。インフルエンザに苦しむか苦しまないかの次元を一歩進んで、Dead or Ariveの世界? そして厚労省のブレと怠慢が、ワクチンの希少的価値を生み出して・・・。ああ、マーケティングの王道! ロールプレイングゲーム!

ところであのドーナツ、リピーターついてるのかな? 店舗を増やさない(増やせない)理由が見えてきそうで見えてきません。もっとも、現場に行って実際に食べてみないことにはどうこういったところで、元事故調査担当者としての名が廃るというもの(こんな斜に構えた悪趣味をお許しください)。この冬から春にかけて南カリフォルニア大学で事故調査の勉強をしてくる予定ですので、帰ってきたらまずあのドーナツ屋に行ってみるとします。
成田→京成(普通)→上野→JR山手線→新宿→あのドーナツ屋→中村屋→構内泊(ひよこ前)→上野→職探し


投稿: Uni●●●●● | 2009年9月17日 (木) 18時38分

いつもコメントありがとうございます。

>数字の力ってすごい。

ですよね。それだけに、「操作」も簡単なんでしょう。すずめのもウソかも?


>「キャリアは1人たりとも入国させない」の勢いで始めた機内検疫のナンセンスさには気が付いていましたけど(潜伏期の旅客はスル―ですもんね)

実質的にはそうだと思いますが、デモンストレーションとしての効果はあったのかもしれません。いずれにしても、マスコミにおもねる行政の形が浮き彫りになりましたよね。
インフル騒動ほど、マスコミの恣意的誘導が見えてくる題材って無い気がします。それを暴く科学的裏付けのネタも豊富ですし。


>ワクチンの効き目は公称7割!?ボクが驚いたのは、その数字の低さ加減。

4%の差っていう数字も考えてみると、それを裏付けてるんですね。非接種群だと7%。7%の「罹る運命のヒト」を4%に減らすんですから。。。だけど、母集団ってホントはそういうコトだったのねって、何か、ショボいです。

>それでいいんだ。じゃあ、ついぞ認可が下りなかった例の“丸山ワクチン”ってなんだったのさと思いますね。


アレ、何かヘンですよね。本当はアンサー20って「別名」で抗がん剤と併用する薬として保険対象になってます。でも、知られて無いみたい。。。
誰かのメンツみたいなのが働いてるとしか思えません。

>今回の騒動は、「強毒性」ってのがひとつのポイントかもしれませんね。。。。Dead or Ariveの世界?

そう思います。だとすると、本当は死亡原因と囁かれてる解熱剤の話も、もっと報道しなきゃって思うんですけど。


>そして厚労省のブレと怠慢が、ワクチンの希少的価値を生み出して・・・。ああ、マーケティングの王道!

ハイ。まさに魔法の薬です。


>ところであのドーナツ、リピーターついてるのかな?


ああいう風にブレークするとしぼむのも早いので...


>成田→京成(普通)→

成田は分かんないんですが、
羽田にはやはり行列何時間と言われた焼きドーナッツのお店がありました。売れてませんでしたが。。。

投稿: すずめ | 2009年9月22日 (火) 12時11分

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