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2009年7月23日 (木)

ロービジョン学会レポート1:10年!

さて、今回のロービジョン学会。
いろいろ考えさせられることがあった。

それぞれにとても重い、そして、重要な事柄じゃないかなって思えるんだけど。

さて、何から始めよう。


日本ロービジョン学会。
第10回となる。
基調講演には10年間の歴史をたどるものなどもあって、感慨深かった。

ご参加されたマイミクさんたち。
あのね、今回の抄録と、発表者に送られた図書券はすずめがデザイン。
使われた写真はナント学会長さんの作品!すごい。
学生時代は暗室も持ってらして、プロ並みに稼いでたって。

ってのはともかく。。。
さて、本題。

とりあえず、ここでロービジョンの問題ってどういうものか、サラリと偏見で説明すると。(あ、本題じゃなくて、前置きかな)


日本には、視覚障害者手帳を持つ人が、301,000人(20歳以上)。しかし、実はもっといて、100万人だとも言われている。視覚障害と認定されることに意味が無かったり、分からなかったり。。。いろいろあるのだろう。

余談だけど、よく偽診断書で障害者を作っちゃうニュースが流れて、アタマと心の貧しいヒトは、「障害者ってったってインチキがいっぱい」ってしたり顔で言ってたりするが、現実は違う。(そういう犯罪はどんな世界にもある例外)

視覚障害と言っても、全く見えない、光さえ感じない所から、
視野の中央に10円玉の大きさだけ見える。。。などなど、見え方は様々。
そして、それがある日突然始まるものから、ゆっくりと何十年もかけて進行するものまで、いろいろ。その中で、本人はどう、その状態と折り合いをつけていくか。社会とも、家族やいろんなものと。その手助けをするのが、ロービジョンケアだ。

平たく想像してどうだろう。
あなたが明日の朝、起きたら、目が見えなくなっている。

稀なケースじゃない。
1億人の中の100万人が経験してることだ。
手探りで起きると、ぼんやりと見える。だけど、ほとんど何も見えない。自分の手さえも。ベッドから降りることはできるかもしれない。トイレに行くのも?
だけど、服がどこにあるのか分からない....外へは出られる?
家を出て、表の道路が歩ける?駅まで行ける?仕事は?
さて、あなたが、このまま誰とも出会わなければ、あなたの人生は、ほぼ、これで終わりだ。買い物にも行けないんだから、そのうち餓死。電話がかけられれば、友達が来てくれる?家族がごはんを運んでくれる?だけど、あなたは、部屋から出ることもできず、真っ暗な中、誰かから話しかけられなければ、誰とも話すことすらなく、ずっとその後の人生を闇の中で1人、生きていくことになる。生きていきたくなければ、死ぬ事はできるかもしれないけれど。


っていうのは、哀しいというより、ばかばかしい。
だって、多くの人は、「何か」と出会う。そして、闇の中から脱出する。
服を着るどころじゃなく、掃除もするし、天ぷらだって揚げる。駅どころか、海外旅行も行き、もちろん仕事だってやってる。
その差にあるもの。
福祉的なサポートであったり、医療的な行為であったり、訓練や特殊なデバイスであったり。それがロービジョンケアだ。

さらりと言っちゃえば、眼科医が原因となる疾患を診断し、視能訓練士や歩行訓練士が様々な検査やディレクション、サポートをする。そこには福祉関係者の存在も重要だ。
ね。
医療のすんごく、素敵なモデルだと思わない?

っていう事の中には、いろんな技術的、科学的な裏付けが欠かせない。
それを学術のフィールドでまとめてきたのが、ロービジョン学会だ。
10年前、産声をあげて、今、10才。
もちろん、きれいゴトばかりじゃない。
だけど、多くの人を脱出させて来たのは事実だ。

っていう続きはあした。

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